歳を重ねるからこそ、できる選択がある。
FMT整体が主催するセラピスト養成学院には、職業や年齢もさまざまな方が入学されます。
私は講師として指導をする立場をいただいていますが、開催のたびに私たち施術家が教えるのではなく、参加者の皆さんから私たちが勉強させてもらっているなと感じるほど、皆さんの学びに対する貪欲さには頭が下がる思いです。
立ち上げ当初から10年ほどセラピスト養成学院に関わってきて毎回感じることは、いくつになっても謙虚に素直に学ぶ姿勢を持っている人は、挑戦し続ける姿そのものが輝いているということ。
私たち施術家もそんな学院生に刺激をもらっています。
FMT整体で施術をしていると、「歳だから仕方がない」という声がときどき聞こえます。
まわりを見ればどこかに痛みを抱えている人がたくさんいて、自分だけではないと安心すると同時に生まれる「やっぱり仕方がないんだ」という気持ちや小さな諦め。
なかなか思うように改善しない痛みだったり、悩みだったり。
若い頃には気合と根性で何とかしてきたことが、思うようにいかなくなって落ち込む…そんな体験をされている方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、若い頃と比べると体力も回復力も落ちていることもあるでしょう。歳を重ねているのも事実です。
しかしながら、若い頃にはなかったもの、歳を重ねたからこそ持てるものがあります。それは「知恵」です。
知識に経験が加わると「知恵」となります。
痛みや悩みという何かしらのきっかけを通して得た経験は、知恵を育てるチャンスです。
例えば、何か上手くいかないときは思い切ってやり方を変えてみる。ひとりでやろうとしていたことを誰かに頼ってみたり、助けを求めてみたり。短期的に頑張って終わりではなく、これからの人生を長く歩み続けるための方法を、持てる知恵を使って考えることができる大切な時間なのだと感じます。
歳を重ねることは、誰にでも普遍的に起こるもの。
失ったものではなく、新しく得られたものに視点を向けてみると、歳を重ねることは若い頃にはできなかった歩み方を選択することが可能になっていくこと、とも言えるのではないかと思うのです。
そんな可能性を楽しみながら模索する姿勢が、ひとの輝きや深みを作るのかもしれません。
FMT整体セラピスト養成学院に入学してくる学院生は、
年齢も立場も、環境もさまざまです。だからこそ、普通の学校にはない面白さがあるのだと感じます。
私も負けていられません!
ご縁のある皆さまと共に、歳を重ねることを楽しみながら人生を歩んでいきたいと思います。
FMT整体
柴田友里絵