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カミングアウト

 長年生きていると、色々な人との出会いがある。大人や子供、男性女性と色々な人が居て、ニューハーフやゲイの人とも出会った事がある。この年まで生きていると、そういう人との出会いも出てくるのである。

 何故急にこの話をしたのかというと、今の取引先にもゲイの人が居て、話の流れでカミングアウトをされたのである。私の性格的に「ウケですか?タチですか?それともリバーシブルですか?」と聞きそうになったのだが、聞いた方が良かったのだろうか?

 これはあくまで悪意でもない。勿論相手がゲイだからと態度を変えたり接し方を変えたりする訳でもない。だが、対応を間違てしまう可能性がある。ゲイにはこの3種類のタイプが居て、単純に男とか女とかいうシンプルなものではなく、どのタイプであるのかある程度の認識をしておかないと、会話の内容によってはズレが生じる恐れがあるのだ。これは経験即なので、認識はしておいた方が良い事を学習したのである。

 それはそうと、今の子は堂々とカミングアウトが出来るようになったという事は、何だかんだ多様性の世の中というものが浸透するようになったのか、或いは単純にその職場の人間関係に信用があるからなのか。いずれにせと堂々と言えるその本人から後ろめたさは感じられなかった。

 そうは言っても職場や環境次第と言ってしまえばそれまでなのだが、案外気持ちというものは後ろめたい雰囲気で抱えているよりも、さらっと言ってしまった方が周りはそういう物だと認識をして、受け入れてくれるものなのかもしれない。そんな事を思ったのである。

 考えてみたら告白だってあれこれ考えたり、すごく深い関係になってから勝負をしかけてみようとか思うより、たいして関係も深くないし、仲良くなっている訳でもない状況でさらっと付き合ってみませんか?って言ってしまった方が上手くいく事って割とあるものだ。色々理解してからスタートするのも恋愛。だが、全く何もしらない状態から一つずつ知っていく事も恋愛。

 話が逸れたので戻るとして、さらっとしていた方が重たく感じない分、人は受け入れてもらえる可能性が高いのかもしれない。何事も重たさは無くした方がOKは出るんだろうなと感じる日々である。

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