起業準備①〜ぶどう塾との出会い〜
そんな経緯で考え始めた起業ですが、結構下準備の時間は長めでした。
と言うのも、現在の僕の実家は大阪のぶどう産地内にあるものの、ぶどう栽培には縁もゆかりもなかったのです。
そこで、この辺でぶどうのことを学べるような場所はないか、アルバイトさせてもらえたりしないかとググっていたところ、
地域のNPO法人さんが、ぶどう栽培の担い手を養成す塾を開講していることを発見!
早速問い合わせてみた結果、9月に申し込みを受け付けるので、お申し込みくださいとのこと。
これが2022年の7月でした。
2か月後の残暑も厳しい9月頭に、これまた暑苦しい抱負と共に申し込みメールを送ったのでした。
審査があったのかは不明ですが、後日無事参加確定の連絡をもらい、ぶどう栽培を学ぶ日々が始まりました。
しかしぶどう塾の講義は10月、11月の2回が終わると、冬季はお休みとなり次回はなんと2月!
大阪のぶどう栽培は、独自形状のハウス栽培。
冬季にはハウスのビニール張りという大仕事があります。
そんな大仕事を経験しないわけにはいかない、、!と、ぶどう塾の先生方に掛け合い、複数の農家さんのビニール張りにお手伝い(援農)に行かせていただけることになりました。
援農は、農家さんが農作業のお手伝いとしてアルバイトさんを呼ぶイメージに近いです。
地域の方々や、ぶどう栽培に興味のある方が参加されています。
僕が初めて伺った援農は、山あいでは雪がちらつく冷え込んだ早朝でした。
ドキドキとワクワクの両方を胸に向かった現場では、
「はよチャラコあげやー!!」「さっさとロープもどしやー!!!」
と、ベテランの方々からなかなかの怒号(威勢のいい掛け声)が飛び交う現場でした。
そんな様子もあり、些か驚きもありましたが、眼下に沢山のぶどう畑を見晴らせるハウスの骨組みの上に立ち、気温2度くらいの中、見よう見まねでロープにくくりつけたビニールを送りながら、
「最高に楽しい!!冷たい風が気持ちいい!!!」
と感じたのでした。