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「野村克也からの手紙」を読んで
こんにちは!NARUM!です。
毎日投稿から一転、急に途絶えてしまいすみません(笑)
GWが明け仕事が再開したのと最近始めたものが多い(詳細は記事にしますね)事などがあり今後は、記事が固まったらマイペースに上げていこうかなと思います。お付き合いいただけると幸いです。
さて、先日「野村克也からの手紙 ~野球と人生がわかる21通~」を読了しましたので読んでの感想をお伝えしていこうかなと思います。
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この本です。皆さんも是非!
野村克也とは
野村克也さんとは元プロ野球選手で監督としても活躍され晩年は野球評論家として活躍された方です。
ご存じの方も多いのではないのでしょうか?
選手時代には主に南海ホークスで捕手を務め、歴代2位の657本塁打、戦後初の3冠王を獲得されました。また選手兼任監督を務められた経歴をあります。
引退後は監督を務めプロ野球監督としてはヤクルト→阪神→楽天と渡り歩きヤクルトではリーグ優勝4回、日本一3回と黄金時代を築き上げ、楽天ではチーム初の2位となるなど名監督として知られています。
監督を勇退後は監督時代からの「ボヤキ」で解説者としてお茶の間では「ノムさん」と呼ばれ親しまれていました。
そんなノムさんですが今年2月に亡くなられ野球界で悲しみの声があげられていました。
そんなノムさんの本である本著ですが21通の手紙形式となっており王貞治、長嶋茂雄といった同年代で活躍された大打者から田中将大、大谷翔平といった現在活躍するプロ野球選手など様々な方にあてて執筆されています。
僕はフジテレビのシンソウ坂上で元プロ野球選手の新庄剛志氏の特集で本著を知り読むことを決めました。
読んでみて
僕が本著を読んで率直に感じたのは「リーダー論」について多く語られているなと思いました。長年に渡って監督を務められたことによるリーダー、育成の経験について伝えたい事が多くあったのだと感じました。また監督不足と言われる現在のプロ野球にモノ申したい部分もあったのではないかとも思いました。
ここからは主に3つのジャンルに分けて心に残ったものをお伝えしようと思います!
「信は万物の基を成す」
この言葉はノムさんがとても大切にされている言葉で本著でも度々出てくる言葉です。
意味ですが「信」とは信用、信頼、自信の事で、この信が全ての礎となり、これが無いと何も始まらないという意味です。
これにはとても共感したのと勉強になったと思っています。
「誰が言ったかより何を言ったか」を大事にしろと言われますが中々難しいですよね?どうしても人によって言葉の受け方が違うと思います。
とても正しいことを言われていても、その人の事が嫌いだと「偉そうに言うな」と思ってしまう事もあるだろうし、せっかく関係性を築いても的外れなことを言えば「何もわかってないな」と思われて信頼はなくなってしまいます。
いずれのケースでもいつかは言う事を聞いてもらえなくなる可能性が高くなってきてしまうと思います。
逆に信頼を置いてもらう人からの指導は素直に受け入れられたり、そういう人からのさりげない一言がモチベーションになったりしますよね。
こういった事からノムさんは信頼、信用してもらう行動が大事と考えているなと思いました。これはリーダー等、部下を持つ人間だけでなく誰でも必要ではないかと思います。
自分の話を聞いてもらえる環境づくりに努める事を常に意識していかないと感じた言葉でした。今後も大切していこうと思います。
ノムさんのリーダー・育成論
前述しましたがノムさんと言えば、監督として輝かしい成績を収めた方でもあります。
そんな方のリーダー・育成論には参考になるものが多かったです。
まずリーダーとしては「判断力」が大事だと感じました。
もちろん試合での監督として采配する中での状況判断は大事ですがそれだけでなく、普段からのリーダーとしての行動や指導にも状況判断を求められます。
特に指導ではよく選手を見てそれによって指導方法を変えるといった事が求められると思います。
正論を伝える事も大事ですが、お調子者や感覚派といった人も多いのでそういう人に押し付けてもかえって信頼を損なう可能性もあります。そういった言葉の出し引きやタイミングを見る事はとても大事だと感じました。
また育成では上記のようなバランスも大事ですが、「育成」とは、自信をつけさせる事という言葉が入っており、なるほどと思いました。
「信」に含まれる自信を育てるという事でしょう。自信がつけば積極的な行動に移せるし、自分が思っている以上に力を発揮できる事もあると実体験から納得できます。
ゾーンといわれる現象はその最たる例など思っています。
プロ野球選手のようなハイレベルな戦いでは特にそうだと思いますが、私たちも自信が無いと自分の実力を発揮出来なかったり人生においても周りに流され納得した選択が出来なかったりすると思います。
そういった点ではこの部分を育てるという事はリーダーとしての実力の一つなのかもしれません。
育成論で言うとノムさんは遺言という章で日本のプロ野球界に苦言を呈していました。
現在、少しずつFA市場が活発になり有力な選手が他球団へ移籍するというのはあよく見られるようになりましたが、悪い言い方をすれば「金で優勝を買える時代」になっていると言います。
監督の人材難が叫ばれるようになっているのはある種当然なのかもしれません。采配や育成をしなくても勝てるようになってしまっては今後も深刻化するでしょう。
DH制や予告先発も監督による采配の妙という部分は減ってしまうし、ファンとしても「ここは自分だったらこうする」というような楽しみ方もできなくなってしまいます。予告先発においては「この投手が出るなら球場に行こう」という選手より「この投手が先発なら行かない」というケースの方が多く感じ球場へ足を運ぶファンを減らしているのではないかという考えでした。
これが遺言の章で書かれているのが重みを感じさせます。
家族への想い
21通の手紙の中で妻の沙知代さんと息子の克則氏にも送っていました。
沙知代さんは「サッチー」の愛称でノムさんと共に親しまれ、おしどり夫婦で知られています。この手紙ではそんなイメージ通りの仲の良さが伝わってきました。
出会いから夫婦となるまで、それからあった事や沙知代さんが亡くなられてからの寂しさの事や感謝まで綴られていました。
これを読んで本当に愛していたんだなとひしひしと伝わってきました。改めて真のおしどり夫婦だったと思います。
息子の克則氏はノムさんと同じプロ野球選手として活躍後、現在は楽天のコーチに就任しています。
克則氏へは父親らしい事を出来なかった反省やプロのコーチとして覚えておいて欲しいことが伝えられていました。
息子とプロ野球選手の2面を持つ克則氏へ中々伝えづらいこともあったかと思うのですが伝えたい思いが伝わってきました。
沙知代さんにも克則氏にも本当に家族愛溢れる方だったんだなと感じました。
いかがだったでしょうか?
とても勉強になる本だと思いました。本当にノムさんの色んな面を改めて知る事の出来る本だと感じました。
「信」は万物の基を成す
大事にしようと思います。
皆さんもよければぜひ読んでみてください!
それではまた次の記事で!