【研修~就農③】就農場所を決める
こんにちは。
北海道上川郡にて農業家をしてます
farm_310です。
これから新規就農をしようと考えている方に私の体験談を通し、参考にして頂けたらと思い、色々お話させて頂いてます。
お話の前に
ザックリと私の半生を語りますと・・
・生まれ~高校まで北海道旭川市で過ごし、ロックバンドに憧れを抱く。
・大学進学を建前にバンドデビューを目指し上京。
・夢破れ、縁のあった東京の楽器店(ギターやベースなど)にて勤務。
・十数年勤務した後、農業に興味を抱き、退職。
・生まれた旭川市近郊の上川郡某所で農業研修開始~独立し現在に至る
とまぁこんな感じです。
非農家から農業で開業したいと思っても、どこから始めてよいものか。。
今回はそんな私が、現在住んでいる場所に落ち着くまでの経緯をお話します。
・候補地を絞る
当時、都内に住んでいた私が参考にしたのは、人気の移住先ベスト3です。
私が調べた時は・・
静岡県
長野県
北海道
この3つでしたね。
この中では長野県、北海道はすぐ外しました。。
理由は・・
冬は雪の影響で農閑期に入る。
つまり、冬の間、収入が無いと考えたからです。
というのも、
前職時代、ツテで長野県に移住したサックスプレイヤーの方を訪ねたコトがあり、どのような暮らしかを聞いたことがありました。
その方は移住後、夏は主にミョウガを作っている新規就農者です。
長野県の山奥手前で営農しており、ここも漏れなく、雪深い場所で、冬は農閑期となります。
その方は農閑期になると元本業(今もか)のサックスを演奏して生計をたてていました。
私にはそんな一芸など持ち合わせているわけなく、冬場も農業が出来る場所が良いなと思っていました。
迷走する
候補地を静岡県に絞り、早速、県内の新規就農者を募集している地域を調べ始めます。
特に多いなと感じたのは、イチゴ栽培の研修を斡旋している募集でした。
栽培する作物に特にこだわりが無く、何となく色々な野菜栽培を学びたいと思っていた私には、このイチゴ単作というのはどうもヒットしなかったんです。
そして、先述した長野県、北海道に比べ、静岡県で就農するメリットを考えてみると、、
・温暖な気候
→通年農業が出来、収入が安定する。
・都心部へのアクセスが良い
→販路を開拓する可能性が広がる。
などなど。。
しかし、これって、
関東圏内どこでも同じなのでは?
と思い始めるのです。。
そうなると、迷走に迷走を始めるわけで。。
埼玉県の有機農業に力を入れている町や、千葉県と茨城県の県境の町などなど、色々な場所に目がいくようになっていきます。。
今思えば、就農後のビジョンを固める作業が必要だったかも。。など思うところもあり、
例えば・・
・農業塾に通う
・市町村の農業体験に積極的に申し込むなどなど。
しかしながら、当時私は40才手前と、年齢的なトコロで焦っていたんだと思います。
目的が就農することになっていました。。
本来は
【就農し、どう未来を作っていくか】
が大切なはずなのに。。
目的を完全に見失ったまま時間だけが過ぎていくのです。
北海道での就農を決める
就農場所を模索し始め、約1年。
私が北海道へ戻ることを考え始める出来事が起こります。
それは・・
東京で私のことを懇意にしてくれていた方が亡くなったコトです。
私の父と同世代(当時65才前後)でした。
私は一人っ子ですが、この時まで
「両親の面倒を今後どうしようか」
など、家族のコトを深く考えたことはありませんでした。
この出来事を機に
「両親に何かあった時にすぐ駆けつけられる場所」=北海道旭川近郊
と就農候補地が定まりました。
人により、就農場所の条件は色々あると思います。
私の場合、最終的に
「家族が近くにいる」
という点に落ち着きました。
実際、北海道に移り住み、何年か経った時に、父親が心不全の症状で救急搬送、入院したコトがありました。
時期も冬につき、母親も車の運転が難しく、私が病院まで送り迎えをしてました。
おかげ様で、父親は現在、退院し元気に暮らしています。もし、通年農業が出来る道外にいたら、見舞いも行けなかったでしょう。
今思えば、就農先の選択は間違ってなかったかなと感じています。
以上、どのようにして、私が就農する場所をどのように決めたかをお話してみました。
ここから農業研修へと移るわけですが、そのあたりはまた、別途まとめてみます。
おそらく、新規就農を検討されている方なら、すでに考え済なトコロもあるとは思いますが、、
参考になる部分があれば、幸いです。
静岡県は都市部へのアクセスも良く、販路を開拓するにも、好条件な場所だと
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