【エッセイ】浮気の予兆とローリング
外に出たくない
乾燥機の中で
試験管の中で
かき回されている
世界を
外側から
観察する
どこまでも転がって行け
君に朝あれ
朝
強風/浮気の予兆/トリチリ
今日は僕の方が早く起きました。カーテンを開けて光をとりこみます。風の音がすごい、今日は風が強い日だ。
昨日から干しっぱなしの洗濯物が飛ばされそうなので取り込みます。
今日はなんと風速13キロ！台風じゃないですか、こわこわ。今日のランニングは無しですね。昨日走っててよかった。
窓から外の様子を見ていたら彼女が起きました。「一曲聴いたら起き上がる」と言って、くるり『旅の途中』を流し始めました。
晴わたった
空の向こうのすき間から
どこかに行ってしまいそうな心
どうしたの？
名前を呼んで振り向いて
ここは旅の途中だよ
…、浮気の前兆でしょうか。気を引き締めないと。
朝食の用意を彼女がしてくれました。
今日は早く出勤しないといけない日らしいです。朝食後、急いで用意をしています。
行く前に、昼食の希望を聞いてみると、特にないそうです。まあ、そうですよね、今食べたばっかりですしね。
彼女が出勤してしまいました。何をしましょうか。
そういえば、最近は歌詞のある音楽を聴いていませんね。
心が健全な証拠でしょうか？
満たされている人間には必要ないものですからね。
久しぶりに聴きましょう。
俳優や映画スターには成れない
それどころか
君の前でさえも上手に笑えない
そんな僕に術はないよな
嗚呼…
何を間違った？
それさえもわからないんだ
ローリングローリング
初めから持ってないのに胸が痛んだ
落ち込んでて元気を出したい時に聴きたい曲です。心に沁み渡る詩です、ぜひ聴いてください。
だらだらと音楽を聴いていたら、もうすぐ彼女がお昼の休憩で帰ってくる時間です。
昼食の用意をします。
キッチンに立ち、冷蔵庫を開きます。何を作りましょうか。
鶏胸肉,玉ねぎ,ニンニク,ショウガ,コチュジャン,ラー油,ケチャップ,鶏ガラ,酒,醤油,水
適当に焼いて、混ぜたらエビチリならぬトリチリの完成です！
ちょうど彼女も帰ってきました。おつかれさまです、お昼ご飯にしましょう。
ピリ辛のソースがよく絡んで美味しいです。ごはんが進みます。
彼女も気にいって食べてくれました。よかった。
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