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来世では一緒
なんで、私は今世で優作と一緒になれなかったんだろう。と、ふと考える時間が1日にちょっとだけある。
このちょっとは、まるで、隠し味のお塩をちょっとのぐらいだけど、それでも、その時間は来る。
私のタイプの男性が「ちょっと影がかかっていて、アナーキーな印象が抜けない、声の重量感があって、人が多い時の口数が少ないけど、サシの時に目が埋もれるぐらい笑ってくれる人」なんて曲がりまくってしまった性癖になっちゃったのも優作のせい。高校1年生の時に探偵物語を初めてみた私に今からでも伝えたい。
「そんな男性にろくなやつはない。あなたの恋愛は本当に苦労します。クリスマス当日に振るなんて愚行をするとその後の恋愛何もうまくいきません。」
それほどに彼は私を手放さないし、かと言って構ってくれるわけでもない。そんなところが好き。
消えたい。今私はすごく消えて無くなってしまいたい。都合良すぎるよね。
みんなの記憶から私がいなくなって、なんてことない世界になって欲しい。
人のことを信じたり、人が口に出さないことを感じ取れなくなってしまって、近くにいる大好きな人たちのことも愛せてない。
苦しい。辛い。何もしたくない。猛烈なスピードで私から人がいなくなっていることが身に染みて、自分で蒔いてきた種のはずなのに、怖い。
感情がなくて、動けなくて、今日は声が出なくなった。
やっと過食が落ち着いたのに、薬漬けの日々に戻ってしまった。その副作用のおかげでまた体がだるい。立ちっぱなしのバイトなんて正直やってらんない。
今はもう誰も私の周りになんていないんだろうなと思っている。