#2【強迫性障害に夫婦で立ち向かう!】強迫行為・確認行為に巻き込まれてしまったら?<本当の敵を夫婦で認識する/チカラをかりる>
どのように本当の敵を夫婦で認識したか
#1の最後で夫婦げんかばかりになってしまった時期を振り返って
「強迫性障害」の存在を早く夫婦で認知するべきだった」
と反省しています。
本当の敵はお互いではなく「強迫性障害」ですから。
それではどのように本当の敵を夫婦で認識したか以下に書いていきます。
①コミュニケーションを一方通行にしない
これは今もずっと思っていることなのですが、
強迫行為・確認行為に巻き込まれている側もとても辛いと思いますが、
実際に強迫行為・確認行為をやめられない本人もとても辛いといいことです。
「そっちがそう言ってくるから」「そっちのせいだ」
「なんでやめられないんだ」
と巻き込まれている方々は思うかもしれませんが、
パートナーを注意しても、責めても一向によくなるとは思えません。
むしろ関係が悪化していくだけだと思います。
一方的に注意や責めてしまうようなやりとりよりも、
強迫行為・確認行為の枠だけの話ではなくより俯瞰して
「こういう生活がしたい」「こんなことができたらいいよね」
「夫婦生活をうまくしていきたいよね」
と理想や少し良くなった場合の生活をお互い話し合ってみるのはいかがでしょうか。
私たちはこの「どのような生活をしたいか」のすり合わせによって、
「ひとり」の問題ではなく「夫婦」の問題として認識するようになりました。
②まずは病気を治すと考えない
いきなり「強迫行為・確認行為を治してほしい」と思えば思うほど、
パートナーは「病人扱いするな!」とヒステリックになったり落ち込んだりするでしょう。
私たちは
「病気を治す」<「生活を良くしていきたい」
のように俯瞰した目標を立てました。
そのため
クリニック・カウンセリングに行く際も
「病人として」ではなく「問題を抱えた夫婦として」だったので、
初診に行く際のハードルが低かったのかなと思っています。
もちろんクリニック・カウンセリングに行く際は夫婦で行くべきだと思います。「ひとり」の問題ではなく「夫婦」の問題ですから。
いまだに「病気」という言葉はなるべく使わないようにしています。
病人扱いしたくないですし。されたくないと思いますし。
さまざまなチカラをかりてみる
「ひとり」「夫婦」で悩んでいると悶々とした状態から抜け出しにくいと思っています。しかし、まわりを見渡すことで他にも同じように苦しんでいる人がいること、チカラをかしてくれる環境があることがわかりました。
(気づくのが遅かったぐらいです。「夫婦の問題」としたところでやっと進み出したかなと思います。)
①クリニック・カウンセリング
Webサイトで同じような状態の人がいくクリニックを探して、
クリニックに行ってみることにしました。
もちろん「病気を治す」と言う理由ではなく「夫婦の問題を解決する」ため
ここで初めて「強迫性障害」と言う診断を受けます。
本人はやはりショックを受けている様子でした。
しかし、本人だけがこのような状態ではなく、
たくさんの人が同じ悩みを抱えて、状況を変えるために頑張っていることや、よくなって心穏やかに過ごせると言う話を聞いて半分ぐらいは心落ち着いた部分もあったのかなと思います。
私自身もクリニックの先生からの
「それは大変でしたね」「よく頑張りましたね」の言葉に助けられました。
それを聞いたパートナーも「巻き込まれている側も辛い思いをしているのだな」と察してくれたみたいです。これはとても大きかったです。
そして、クリニックのカウンセラーも利用してみることにしました。
結論からするととても良かったと思っています。
良かった点はこちら
②本を読んでみる
今まで気づかなかったのですが、「強迫性障害」「潔癖症」に関する書籍もいくつか出てます。
これを読むことによって、巻き込まれる側も「強迫性障害」のメカニズムについて理解することができます。
また、「この本にはこう書いてあるね」などコミュニケーションのツールになりやすいと思いました。これによって第三者の意見として話をすることで夫婦の衝突を防げた気がします。
本を購入する行動自体が、夫婦で問題解決しようと知る姿勢をお互いに見せることができますし。
※よかった本は機会があればご紹介したいです。
③家族
クリニック・カウンセリングに行っていることを打ち明けると、両親含め家族が色々と相談にのってくれました。
巻き込まれる側としても「ひとり」で悩む必要は全くないと思います。
「夫婦」の問題として話しにくいトピックかもしれませんが、
アドバイスをくれたりしますし、知ってもらっているだけで何か安心感がありました。
次のnoteからは実際にどのように夫婦で「強迫性障害」に取り組んだのかを書いてみたいと思います。