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#1【強迫性障害に夫婦で立ち向かう!】強迫行為・確認行為に巻き込まれてしまったら?<まえがき&何が起こったのか?>

はじめに

わたしは強迫性障害と闘っているパートナーを持つものです。
強迫性障害と闘っている本人でもありません。
そして、専門家/カウンセラーでもありません。

なんでこのnoteを書こうとしたのか

  • 強迫行為/確認行為に巻き込まれる側の経験談がネット上や書籍としてあまりなかったから

  • 同じ境遇の方がいたら「自分だけがつらい」と思って欲しくないから

  • 「強迫性障害の本人側」と「巻き込まれる側」の認識合わせの一助になるかもしれないから

  • 千差万別/十人十色なのでこの経験談が役に立たないかもしれないけど、役に立つものもあるかもしれないから

  • 私自身がとてもつらかったから

強迫行為・確認行為に巻き込まれる側

強迫性障害というのは厄介なもので、家族や周囲の人間も巻き込まれてしまうケースがあります。

強迫性障害と闘っている本人はもちろん辛いと思いますが、家族や周囲の人間も強迫行為の強要や確認行為に巻き込まれたりと辛いと思います。
強迫性障害が原因で離婚まで至ったなんて話もネットでお見かけします。

以降のチャプターで詳しく書きますが、私もだいぶ参っていました。
「手を洗って」「足を洗って」「外出しないで」「この服着ていいよね?」「どこも外出してないよね?」「触れてないよね?」などなど
夫婦間でのほとんどの会話がこんな感じでした。。。

パートナーの姿を見るたびにイライラしたり悲しくなったりしました。
「何回も手洗いをしている姿」「お風呂から出られずにいる姿」「一日中洗濯物を繰り返している姿」「外出できずに玄関で焦っている姿」「注意や止めるとヒステリックになる姿」などなど
外出どころかほとんど家の中での夫婦げんかばかりでした。。。

強迫性障害との闘いの中で光も見えてきた

そんな私たち夫婦も5年間、強迫性障害と闘ってきました。
(現在もまだ闘い続けてます!)失敗も、夫婦げんかも乗り越え、いくつかの小さな成功を重ねて、まるで敵同士だった私たち夫婦がタッグパートナーとして闘えるようにまでなりました。

そして以前と比べて、強迫行為(洗浄)や確認行為の時間や回数も格段に減りました。

このnoteを見てくれた人が少しでも、心穏やかに過ごせるように、またパートナーと一緒に強迫性障害に取り組む方の一助になれば幸いです。

何が起こったのか?

毎日の夫婦げんか

最初はお互いに強迫性障害と気づくことができず、育ってきた環境による夫婦のシンプルな価値観のズレだとずっと思っていました。
例えば、「手の洗い方」「クツの脱ぎ方」「洗濯の回数」「掃除の仕方」などなど…

そして、今までの私が経験したことないような注文が入ります。
「外出から帰ってきたら足を洗って」「買ってきた商品は全部洗って」「一番前に陳列されている商品は買ってこないで」などなど…

さらに、やってもいないことを心配されて確認されることもあります。
「人とぶつかって帰ってきてないよね」「外のベンチに座ったり電信柱にもたれかかってないよね」「クツちゃんと履けてるよね」などなど…

価値観のズレと思っていたので、こちらも一生懸命合わそうとするのですが、一日中このような確認だらけの会話になってしました。
外出した際はもっと過剰に反応したり、確認したり、夫婦で外出するのが苦痛になってきました。

「電信柱やゴミ捨て場などを過剰に避けて進んだり」「通り過ぎた人が体に触れてないか過度に確認したり」「少しでも汚いと思ったお店や通りにはいけない」「外出から帰ったら身につけたものを全部脱いで洗濯&お風呂行かなければ」などなど…

見ているだけでもつらいのに、強要されたり、確認されたり、「こんな想いをするために、こんな生活をするために結婚したのか!」と遂にコップの水が溢れてしまいました。そして、毎日険悪な雰囲気で過ごし、夫婦げんかばかりを繰り返していました。
あまりの価値観のズレに「この人は私と合わないんじゃないか、逆に私じゃない人と結婚した方が幸せだったんじゃないか」と離婚を考えることもありました。

生活や仕事への支障

家の生活では、手を洗わずにはいられない、洗濯をやめられない、外出できない、お風呂から出れないなど、強迫行為でほとんどの時間がとられていました。仕事や家事に回せる時間も外出や趣味に当てる時間もほぼありませんでした。

経済的な危機

毎日、毎時間、手洗いや洗濯などの洗浄行為を繰り返していると、
水道代、光熱費、石けんや洗剤などにお金がかかり経済的な危機をむかえました。「お金がかかるからヤメて!」と言っても洗浄行為が増すばかり、さらには「ケチ」などというレッテルも貼られてしまいました。

心身への影響

コップの水が溢れてからは、感情的になってしまいました。
お互いに言う方も言われる方も摩耗して行って、お互い「鬱状態」でした。
何をしても楽しくない、何も話したくない、自暴自棄にったり、死にたいとさえ思ったこともありました。
精神的に随分と追い込まれていたので、お互いの体重もガッツリと減ってしまいました。

洗浄行為を繰り返した手や足の皮膚がカサカサに乾燥してしまい、
あかぎれのようなものできていました。

この時期における3つの勘違い

①「強迫性障害」を「価値観のズレ」だと勘違いをしていた

お互い「強迫性障害」のことをあまり知らなかったことで、
「価値観のズレ」だと思い込んでいました。

また、結婚して間もなかったので、結婚生活をうまく進めるためにはどちらかがガマンしなければいけないと。「価値観のズレ」を擦り合わせないといけないと思っていました。

②お互いを「敵同士」だと勘違いをしていた

今だからこそ言えることかもしれませんが、敵の正体が「強迫性障害」とわかるまではお互いが「敵同士」で、お互いの主張を感情的にぶつけるだけでした。

③「自分達だけで解決できる」と勘違いをしていた

夫婦の問題なので、両親・友達・会社の仲間・カウンセラーなど、
頼るべきではなく「自分達だけで解決するべき」と考えていました。
その結果、誰にも相談することができず孤独でした。

上記3つ振り返って思うことは、
最初のステップとして「強迫性障害」の存在を早く夫婦で認知するべきだったと反省しています。

本当の敵はお互いではなく「強迫性障害」だったし、
「強迫性障害」を認知することで「価値観のズレ」を擦り合わせるのではなく「どのように強迫性障害と闘うべきか」を夫婦で考えるようにシフトしたからです。


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コスタちゃん
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