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HSPについて考える

やはりアート系の人が多いのか、僕の周りには「高感度型」の友達が多いように思います。いわゆるHSPと言われていますが、病気とか障害ではありません。世の中には約2割近い方々が該当するそうです。
反面、過敏ではないタイプ・・まあ天然とでも言いますか?言葉は悪いですが「ニブい方」も8割ほど居るので、世の中のバランスがとれているとも言えば其の通りなのですが、HSPの本人にとっては生き辛いことが多々あって、精神的な苦痛を感じているのは間違いありません。

先ずはHSPについて、下記のリンクをご一読ください。

僕自身は結構楽天的で、たまに相手のことを深く考えず「いらんことを言う」タイプなので、後になって申し訳ないことをした、という事が多々ありますが、反面では「些細なことを気にしたり」また「いつまでも根に持ったり」するところもあるので、HSPの要因が全く無いとは言えません。むしろ「敏感ではない」方々に振り回されて、要らない心配をしたり、損な役目を押し付けられたりしたことがよくありました。

此処ではそんな方々に文句を言うのではなく、HSPな人の立場で世渡りの方法を模索してみようと思います。

[仕事]
HSP型の人から実例を伺うとやはり「何気なく言われた言葉が辛い」とか「無神経な人と会うのが苦痛」というお話しを聞きます。仕事に絡んだ上下関係や取引先という、物理的遮断することが難しい関係者が「HSPに理解が無い」場合が最も嫌な目に会うケースのようですね・・こんな時には・・

1: 出来るだけ接する時間を減らす

テレワークが採用されてから、かなり楽になったとい実例もあるみたいです。出勤した日は自分のペースとエリアを確保するように心がけましょう。

2: 報告などはメモを見ながら話す

相手と対峙する時に顔や目を見てしまうと、心が萎縮したり折れたりするHSP人には、メモを見ながら話をすることをお勧めします。

3: 仕事と割り切る

上司と友達になる必要はありません、仕事上での設定だけと割り切りましょう。とにかく上司に限らず或る程度の距離を(物理的にも心理的にも)とって仕事をすることが大切だと思います。

[会合]
また大勢の人が集まる機会や場所はHSPな人には大変苦手です。出来れば知らない人が多い飲み会などは避けたいですね。断り切れない会合の席での注意点は・・

1: 出来るだけ端の方に座る

気分悪くなって、トイレに立ったりするのが便利な席を確保すること。

2: 自分を理解してくれる人に同行をお願いする。

コレは、普段から「信頼できる友達」を作らないとダメなので少しハードルが高いかもしれませんが、私はこんなタイプなので宜しくお願いしますと伝えて、少しでも負担のないようにしておくのが大事です。

3: 次の日を休養日にする

お休みの前とか、次の日を有給休暇にするとか、クールダウンする時間を持つことが、嫌な時間から開放されるのに重要です。外部からの雑音をシャットアウトして、のんびりと過ごす時間を持つようにしましょう。

[ネット]
昨今の、スマホとSNSからの情報が氾濫している社会で、それらの刺激でHSP型の人たちは辛いことが多いと思います。リアルな社会生活では接点が無かった方々からの書き込みで嫌な目に会うこともありますが、嫌な相手は例えばfacebookだと「距離を置く」設定にしておく、などの対応が出来るので其れらの人達から発せられる情報をある程度遮断することが可能です。見たり読んだりしてから削除するより、目に入らないような方策をあらかじめ講じておくのが良いでしょう。


[HSPな人に対して]
また、此れを読まれた方の中で「ひょっとしたら自分の言動がHSPな方々に悪影響を与えているのか?」と思われるかもしれません。そういう風に少し立ち止まって考えて貰えるのはとてもありがたいのです。もし、貴方の周りに「ひょっとしたらHSPな人かな?」と思い当たる方が居たら、こんなことに気をつけてください。

1: ゆっくりお話しする。

一度にたくさんの情報が入って来るとHSPの人は混乱したり、返事に困ってしまいます。

2: 感受性の高さを否定しない。

「気にし過ぎ」とか「普通はこうだよ」とか言ってしまいがちですが、避けたい表現ですね・・・

3: 急がせない

なにしろ受け取った言葉や情報を処理するのに人一倍時間や神経を費やすので「さっさとして」とか「もっと急いで」などとは言わないようにしてください。

先に、HSPは病気でも障害でもありません、と書きましたが更に医学的な研究が進んで(例えば脳神経科の領域で)もしかしたらHSP型の人は何か特徴的な因子を持っている、といった発見がされて「心が軽くなる」方法がわかるかもしれません。そんな日が来るまでは、敏感ではない方とHSPな人と、お互いが理解を深めて相手を尊重し合うのが最善の生き方だと思います。


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