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カブトとクワガタ

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短編小説です。 連載感覚で投稿します。
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#第六話

カブトとクワガタ 6

カブトとクワガタ 6

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初めて会った2人の男に自分の余生をかけて掴んだ"証拠"を託した女は、ただ祈るしかなかった。

自分の依頼通り事が進み、"あの男"に正しい罰が下される事を。

女は吸っていたタバコを灰皿に押し付け、店の看板の灯りを消す。
"スナックNANA"と書かれた黄緑色の看板はフッと色を無くした。

この店を始めてからすでに20年が経とうとしていた。
女はその月日を思い返す。

幼少期を施設で過ごし

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