世界が美しくて泣ける

病気を宣告されて
辛い想いもしたが

それよりも
大いなる存在に近づいたような
感覚がある。

何が起こったわけでもないのに
世界が美しく
あらゆることに感謝で
いっぱいになる。

涙が溢れる。

この病気になるまでの私は
全てが順調で
傲慢だった。

宣告を受け
いちばんの学びは
慈悲だった。


そして
自分だけで何も起こせないということ。

私は
今まで
自分の力で成し遂げて来たと
自負していた。


そして
それが誇りだったが
奢りにもなっていた。

辛い想いをしている人に
本当には寄り添えなかった。

私を
本当の意味で
人間らしくするために
この難病は起こったのかもしれない。


今日から
海外出張だ。


今のところ
見えにくいことだけで
元気に動けるのが
ありがたい。


普通が
普通じゃなくなる。

それが
筋無力症が与えてくれた宝。

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