[フルートの構え方]フルートを吹くときは爪の長さを整えたい、という話
ピアノを弾く時には爪の長さを気にしますよね。
フルートの演奏においても爪の長さは重要なのではないかという話です。
当たり前のことかもしれませんが…
まずなぜピアノを弾く時には爪を短くするのでしょうか。
私はこのように習いました。
爪が長いと弾いたときに鍵盤を傷つけてしまうから、爪は切っておきましょう。
皆さんはいかがでしょうか?
他にもフォームの問題などあると思いますが。
フルートでも同じように、キーなど楽器を傷つけないように爪を切りましょうと教わった記憶があります。
もちろん納得して、爪を短くするようにしていましたが、その後爪の長さについて深く(?)考えることになったのは大学4年のとき。
きっかけは構え方を変えたことでした。
大きく変わったのは右手の親指です。
私はそれまではこのように構えていたのですが、↓
ある時からこのように変わりました。↓
これが正しいのかは分かりませんが、私はいろいろと試した結果、この形のほうが「三点支持」が上手くいくと考えたのでした。
ちなみに三点支持はフルートの構え方の基本として教わります。
自分の中で上手く行ったのは良いのですが、この構え方は右手の親指の爪が楽器に当たりそうになってしまうので気にしながら練習していました。
さて
大学4年といえば卒業試験ですね。
試験に向けて練習に気合を入れていた私は
難しい指を片っ端から繰り返しテンポ練習していました。
しかしうまく行ったりうまく行かなかったり…
この原因は練習の仕方に問題があるのか、それともなにか別の原因があるのだろうか…
などと考えていたある日、
指が上手く行かないときは爪がいつもより長い、ということに気づきました。
爪が長いことで、楽器に爪が当たらないように無意識に指のフォームを変えてしまっていたのです。
本来、キーを押さえる指は伸びないように自然に曲げたフォームが理想なのですが↓
爪が伸びていると、当たらないようにしてしまうために
指が少し伸びてしまうんですね。
(こんな感じ?↓)
指が伸びていると速い音の並びのときに指がスムーズに動かずムラができやすくなります。
親指の爪も長い状態だと、当たらないようにして無意識に楽器の支え方が変わってしまうのです。
意外なところに落とし穴がありました。
それまで、爪を切るのは「楽器を傷つけないため」だったのが、「良い構え方を維持するため」という考え方に変わりました。
ちなみに卒業試験の時は、爪に関して神経質になりすぎて、前日に深爪にしてしまうという大事件‼
そのままだと痛くて楽器が持てない。
それで液体タイプの絆創膏か接着剤で傷を塞いだり、絆創膏を貼ったりしてなんとか乗り越えた記憶があります。ヒヤヒヤ…
その後、親指の爪に関しては、やはり楽器に傷が付いてしまうのではないかと気にして練習にならなくなることが多くなったため、爪が当たる部分には布などカバーできるものを貼り付けるようになりました。
トラヴェルソも同じく…
ということで、爪の長さを整えたい、というお話でした。
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