UXプロセスの流れ
STEP01 目標確認(どうなりたいか、何をすべきか)
1. ビジネス目標と実現したい目的の確認(売上目標など)
・顧客が実現したい目的(いつまでにどうなっていたいのか?具体的に何がしたいのか?何が1番の問題なのか?)をヒアリング
・考えていることを言語化できずに悩んでいる顧客は多い
・疑問や感じたことをぶつけていく(大事なのは相手が考えていること、イメージをきちんと外に出させる)
・間違ってもよいので(間違いを繰り返すから正解に近づく)とにかく話して思考を具体化する(もしかしてと思ったことを話すことで抽象的な意識や概念は具体化する)
・顧客の頭の中のイメージを描きだし擦り合わせる
・極論から反論を抽出する(気になる断片を拾って極論をぶつけて場を揺さぶり話を広げる)
・大事なポイント、キーワードは何か?を5つ書き出していく
・出てきた問題課題をリスト化、何が1番問題か?マージ出来る内容はあるか?それらを総称すると何なのか?
・答えが出せないものは課題ではない
・答えを出せる範囲でもっともインパクトのあるものが意味ある課題
・持ってる武器、もしくは武器の工夫で答えが出せるか?
・出せない課題に取り組むのは時間の無駄
・なので答えを出せる死角的な課題を発見する事が大事
・自分だけの視点で答えを出せる可能性を常に持つ
・質問ための準備は重要
・どんな資料が必要になるかイメージして準備しておく=過去の比較、数字など
・事前に必要情報はインプット、事前にどんなことを聞くべきか、質問を用意、自分の考えや、ぶつけるイメージや仮説はとにかくたくさん持っていく
・自分の仕事をよりよくしていく、という問題意識を持って質問を考えてみる
課題を特定するための材料入手方法
・仮説を立てるための手がかりを集める
・時間をかけ過ぎず大枠の情報を集めて実態の肌感覚をもつ
・検証をスピーディに進め仮説刷新していくことで本質に近づく
・情報収集のコツ1
L 一次情報に触れる
L 以下の基本的知識をざっくり押さえる
L 競争関係
L 参入障壁
L 代替品
L 顧客・買い手
L サプライヤー・供給企業
L 技術・イノベーション
L 法制・規制
・ L 上記においての抑えどころは=数字、問題意識、フレームワーク
L 数字
L 事業の場合=規模感、シェア、営業利益率
L 小売の場合=売上高、在庫回転率、客単価
L 問題意識
L 業界(事業)の歴史や常識
L 課題に対しての一般的な常識(思い込み)
L これまでの検討内容、結果
L フレームワーク
L 課題の位置付け、整理のされ方、説明のされ方
L レビュー
L 雑誌・専門誌の特集記事
L アナリストレポート、アニュアルレポート
L テーマに関する書籍
L 教科書的な書籍の該当ページ
L 新しいものと古いものを同時に見ておく
上記の方法でも課題が見つからない場合
・要素を絞る
L 関連要素が多過ぎて何が肝心なのか見えない場合、要素を絞る
L 例:商品購買行動>デジタル家電のみ>デジカメ
L 例:複数のSNS=グルーピングする
L こうすると本当の課題がはっきりしてくることが多い
・視覚化する
L 順番に並べることで課題が見える
L 数値が取れるときは2つの属性にしてプロットする
L 一定以上の値に色付けしてパターン化する
L 自社の位置と市場の方向性、どこを目指すか?という論点が見える
・最終形からたどる
L 目指す姿から考えると課題の広がりを整理できる
L 目指す姿は何がわかれば決められるのか?
L 現在の事業の状況(市場からの視点・競合との位置関係)
L どのような姿を目指すべきか
L 3〜5年後の目的(地位を守る?市場を活性化する?)
L その場合の強みは?自社らしい勝ちパターンをどう考えるか?
L それは数値的にどう表現できるか?
・何度も質問を繰り返す
L 曖昧な部分を明確にしていく
L それにより仮説がどんどん具体化し、検証すべきイシューが磨かれる
・最初は施策にアタリをつける
L それが刺さるかをユーザー調査で調べに行く
・予算は?
・どこまでが実現可能なのかコスト含めて確認
L これをしないとやることが増える
(フレームワーク:キャズム理論 / ビジネスモデルキャンバス)
2. スケジュールの確認
・いつまでにリリースするかを最初に握っておく(下手するといつまでも終わらないので)
L 創設記念日、企業を代表するサービス何周年のタイミング、今日から半年後、などキリよいタイミングを見つけて決めてしまう
・そこから逆算して色々決まり始める
・おおよその打ち合わせの回数も決めてしまう
・3回と決めたら、この3回で何をするかを決めておく
・ゴールまでに何が必要になるのか、プロジェクトの中身を洗い出しておく
3. 現状把握
・目標に対して現状はどういう状態か?
L 進捗、売上、リソースなど
・競合は?
L ポジショニング定義=STP分析、プロット分析
(どういう軸で分類されて、競合と自社はどのように違うのか)
・足枷は?プロジェクトへの重大な支障は何か?
L ステークホルダーの把握、社内での力関係も把握(社内でのプロジェクトへの温度感など)
L 応援者は?反対者は?それはどういう人たちか?なぜ反対するのか?反対する背景
(フレームワーク:STP分析、プロット分析)
4. その差分にある取るべき市場を設定
・ビジネス目標と現状の差分を把握
・その差分にある市場はどこなのかを設定する
・IT系の新サービスの場合、キャズム理論で市場分析をする
L 狙うべき市場が新しい場合はイノベーター、アーリアダプターがまずターゲットになってくるので戦略としてはボーリングレーンを活用する
・ボーリングレーン戦略
アーリーアダプターといっても市場の中にセグメントは無数にある。
まず、自分たちの武器で、その市場にいる一番とりやすいセグメントを取る。
それによって(例えばセグメントを取った事実がプロモーション効果となり)波及効果が起こり、ボーリングのピンが倒れるように市場をとり、キャズムを超えられるというロジック
(フレームワーク:STP / マイルストン/ キャズム理論 / ボーリングレーン)
番外編:簡易的なUXプロセス
その道に詳しい人物がいれば、その人からまずはヒアリングしましょう。
時間と手間がかからず課題が抽出できればそれに越したことはないです。
社長や主要人物など、ステークホルダーからヒアリング。
もちろん事前に入念に調査することは重要。
仮説、質問の設計がポイントになる。
何を作るために何を知りたいのか?
その調査からイメージした仮説、不明点をぶつけて念入りにヒアリング。
ステークホルダーが持っている課題、ニーズ、インサイトを引き出す。
ステークホルダーから読み取れない部分があれば、そこは直接顧客にユーザーインタビューするという流れになるでしょう。
上手くいってるサービスを丸パクリする
上手く言ってるサービスをベンチマークして、良い部分を分析する
自社のリソースで実行可能なものはないか検討する
そのあと、消費者目線で改善を繰り返す
プロトタイプを作り、ヒューリスティック分析やユーザーテストする
さらに市場に出してフィードバックを得る
この場合は必ず、分析可能な形でリリースする
分析可能な形とは?
KPI設定、分析可能なデータの取り方、接触可能なデータ、ユーザーも検討する