本当に大切なことの見つけ方
今回はこちら↓の記事、洞爺湖旅の後編をお届けします。
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翌朝は6時ごろに目が覚めました。起きた時にすぐにこんなに静かで穏やかなで美しい景色を見られるなんて最高ですよね。
本当は、住む場所なんて自分で決めていいはずなのに、会社や学校を軸に動けない。仕方ないと言われたらそうですがなんだか悲しいなと思います。
私は今、仕事を辞めてフリーなのでそれこそ本当にどこにだって住めます。それなのにあれやこれやと言い訳をしては今いる場所から離れることを怖がっています。まあ昨年引っ越したばかりで案外気に入っているのですが。(づっといるのは嫌だな〜)
今回の旅を通して、朝起きた時に静かで穏やかな自然があると良いなと思いました。旅は将来の理想を考えるインスピレーションを与えてくれます。
しばらくベットでぼーっとした後は日課のお白湯を。ホテルだとなかなかお白湯を飲むことが叶わないのでありがたいです。暮らすように旅をするという言葉が流行っていますが、私も大好きです。旅はしたいけれど、日常で大切にしていることは旅先でも諦めたくない。そんな風に思う私には暮らすように旅をする旅があっているのだと思います。
お白湯を飲むと寝ている間に意外と冷えていた身体がじんわりと温まり、つられて心も優しくまーるくなっていきます。
お白湯を飲んだ後は、ヨガを。ヨガマットも用意されていてこちらも朝の日課の私にとっては最高でした。
ベットの横にマットを敷いて、いつものYouTubeを流しながら、目の前には雄大な洞爺湖。寝ている間に凝り固まっていた身体がゆっくりとほぐれていく。自分と向き合い、好きでいられるとても大切な15分間です。
ヨガを終えふと窓から外を見ると曇っていた空に太陽が差し込んでいました。でもまたすぐに消えてしまいます…しばらく見ていると雲の動きがとっても早く、あぁ時間って案外早く流れているんだなと感じました。
普段時間に追われ、都会に暮らしているとなかなか雲の動きをみることなんてないのでこんな穏やかな時間がとても幸せで生きているなぁと思いました。
便利なものに溢れ、情報に溢れた現代社会にいると自分を見失ってしまうことがよくあり、そんなことにも気付かない間に時間は無情にも過ぎていきます。フリーになり、自分と向き合う時間が増え、自分が大切にしたいことを考えるようになりました。それでもいつも同じ環境に身を置いていると知らぬ間にノイズはやってきます。そんな時は非日常の場所に行ってみると良いと思います。
今回思い切って洞爺湖まで足を伸ばしてみて、いつもよりデジタルから離れてみて、自然に触れていると自分の中のとても穏やかな気持ちに出会えました。
誰かに違うと言われても、いつだって自分を好きだなと思える選択をしていきたい、そう思いました。
そしてこの洞爺湖に移住をし、お互いを思いやりながら暮らすご夫婦を見ていて、少なくても周りの大切な人を大事に、お互い認め合いながら共に歩んでいきたい!そう思いました。
そして、昨日初めてあった何も深いことは知らない私にも優しく程よい距離で接してくれ、心をほぐしてくれたご夫婦に感謝しながら、こうして自分の気持ちを書いていいね!と共感してくれる顔も知らないネット上で出会う方々も改めてとても尊くて、この広い世界で出会えたことに感謝しつつ、少しでも絵や言葉で温かい気持ちを届けられられたらなと思いました。
ぼーっとしていたらお腹が空いてきたので、朝ごはんにしました。
ご夫婦からいただいたパンをトースターで焼いて、地元の卵を使ってバルミューダのフライパンで目玉焼きを。昨晩使い切れなかった残りのお野菜をまたまた塩で焼いて完成。
コーヒーも豆から挽いて淹れました。丁寧に時間をかけていれるコーヒーには砂糖もミルクも淹れたくなくてちょっぴり背伸びしてブラックを。
お庭で採れたお花を開いたジュースの瓶に入れたら素敵なテーブルコーディネートの完成!
余談ですが、アーユルヴェーダでオージャスという言葉があり、私も専門家の方のYouTubeを見ていて初めて知って深く納得をしたのですが、オージャスとは内側から出る活力という意味で、オージャスが高いほど心身ともに充実した状態になるとされているそうです。
オージャスは食品にも存在していて、オージャスの多い食品と少ない食品があります。調理したての食べ物にはオージャスが多く、調理してから時間が経つと食品のオージャスは減ります。なので、調理されてから時間が経っている食品よりも、つくりたての食事を食べるようにすると、心も体も気持ちよく元気になるそうです。
これは、誰と食べるかやどんな気持ちで食べるかというのも関係するそう。
普段、私は食事にそこまでのこだわりがなく、どうしても時間をかけられません。ながら食べをしたり作るのがめんどくさくて買ったものを早食いしたりと最悪です…笑
なので今回の旅で時間をかけて自分でその土地のものを調理してゆっくりと穏やかな気持ちで食べた食事は本当に満足感があり幸せな気持ちになりました。お家でも出来るだけ、ご飯の時間にはそのことだけを考えて調理して、食べようと思いました。
食事の後はハーブティーを。色がとても綺麗で入れている時間も香りも飲んでいる時間もうっとりです。こうした心を休める時間は本当に大切だなと感じました。
そして出発前に、お世話になったご夫婦に感謝の気持ちを込めて持ってきていた色鉛筆とポストカードを使って洞爺湖の風景を描きました。
旅先には出来るだけ荷物は軽くしたいので普段使っているiPadではなく最小限のアナログ画材を持ち歩くようにしています。
とはいえ時間がなくて結局描けなかったということが多いのですが、今回はなんとか間に合いました。普段画面越しの写真を見て描いているので、実際の風景を見ながら描く作業はとても新鮮でこれでもかというほど気持ちが乗りました。
今後は出来るだけ描く時間を優先して実物を見ながら新鮮な気持ちを保ったまま描こうと決心しました。
ポストカードはお部屋に置いてきたので感想は聞けていないのですが、喜んでくれていたら嬉しいです。
お宿を後にする前に、ご夫婦が営まれているカフェでコーヒーを淹れてくれました。カフェは改装こそされていたものの映画に出てくるカフェの空間そのもので映画の世界に入り込んだようで感動でした。
とても静かで穏やか。
私はよくひとり旅に行くのですが、人見知りなので基本必要な会話以外は誰ともせずに帰ってくることが多いのですが、カフェでは奥さんが色々とお話をしてくださり、昨日到着したばかりの遠く離れたづっと憧れていた土地で現地の方とお話をしている自分を客観的に見てなんだかとっても自分のことを誇らしい気持ちになりました。
そして、あぁ自分って人見知りだけど人が好きなんだな、本当は色んな話を聞きたいししたいんだなということに気がつきました。
とても長くなりましたが、今回の旅の記録はこれでおしまいです。
最後に、今回の旅を通じ感じたことをお伝えします。
安さや近さに目をくらませ、なんとなく自分の心をごまかすのではなく多少(出せる範囲で)お金がかかっても、とても遠くても本当に自分が行きたいと思う場所に出向くことで、感じられる気持ちは時間にもお金にも変えられない特別な体験になって自分が本当に大切にしたいことが見えてくるなと感じました。
私は今回長年憧れていた洞爺湖に行き、普段ノイズにかき消され見えていなかった自分が好きな時間や心地よいと思える時間を再認識し、人の目を気にして、ないがしろにしていた自分の気持ちを大切に生きていこうというとても大切な感情を取り戻すことが出来ました。
長々とお読みいただきありがとうございました。
良き日を。
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