異国の地で学ぶ尊さ
今回は前回の続きでカナダ留学時代の大学生活をメインに記していきます。
留学中の3ヶ月間はレジャイナ大学に通い英語を学んでいました。
初日にクラス分けのテストがあったのですがそこで私は大失態を犯しました…
初めての海外、長旅で時差ボケが酷く、テストの開始の合図とともに寝てしまい、気付いたらテストが終わっていました………結果はいうまでもなく最下位のクラス。当初やらかしたー!と落ち込んでいましたが、私が入ったクラスには日本人が1人もおらず色んな国の方と仲良くなれたこと、そしてそのクラスメイトたちがとても温かくて優しくて面白くて素敵だったこと、先生が私にとても合っていたことなど結果オーライでした。
クラスは20人ぐらいで先生はカナダ人の男性でとても温和で時に厳しくも愛のある先生でした。因みに奥さんが韓国人の隣のクラスの先生で休み時間に私の教室に来ては仲睦まじく会話をしたりするぐらいオープンな関係で日本ではあまりないのでなんだかほっこりしていました。
因みの因みに前の記事でも少し触れましたが、ホストマザーのパートナーもしょっちゅう家に来ては私がいても気にせず(笑)お互いを尊重しながら結婚という形に囚われず楽しんでいてとても素敵だなと思いました。
話が戻りますが、20人ほどのクラスメイトの内訳は、中国人4割、サウジアラビア人4割、残りはブラジル、チリ、エジプト、そして私といった感じでした。年齢も目的もバラバラでエジプトから来た方は現地で学校の先生をしていて英語を勉強しに来たと言っていました。
授業はカナダ人の先生がメインで教えてくれました。日本と違って英語の授業をあまり受けて来なかった人たちもいたので基礎的な内容が多かったのでこれまで習ってきたことと被るところもあったのですが、英語で学ぶので苦痛には感じずむしろとても刺激的で楽しかったです。
海外の学校や人たちは積極的に授業に参加するとよく聞いていたのですが本当にそうでした。日本のように先生から質問ある人?などと聞く前からその都度バンバン質問をするので授業の進みは遅かったです。私は人見知りなのでこういった参加型授業は大の苦手なのですが、振り返るととても良い経験でした。眠くなったり退屈に感じることもなく授業を受けているという達成感がとてもありました。
移動して別のクラスの人たちと合同で受ける授業やカナダ人の先生以外から受ける授業もありました。どの授業も共通して参加が求められるので毎時間頭をフル回転であっという間に毎日が過ぎて行きました。
今となっては苦手なことを無理にやる必要ってあまりないんじゃないかなと思うのですが、苦手なことをすることで自分の情けなさや至らなさ、足りなさを若い時に経験できたことは人生においてとても貴重な経験だったと思っています。人生に刺激が足りないなと思う時には心が死なない程度に苦手なことをあえてやってみるのもいいのかも。
3ヶ月の大学生活の中で印象に残っていることはたくさんあるのですが、ひとつは最後に皆の前で自国の料理を紹介する英語でのスピーチをしたことです。単位をとる為の最終課題でもありました。こういった類いのものが大の苦手な私は課題が発表された日からすぐに練習を始めました。当日はとても緊張したのですが、練習の成果もあってか上手く出来ました。スピーチをするにあたっていくつかおさえるべきポイントが課せられていたのですがそこを全て抑えられていたことでカナダ人の先生からとても褒めていただき自身がつきました。因みに私は鍋文化のことを紹介しました。
これに限らずですが、海外に出たら(私のクラスは日本人が私だけだったので特に)その場では日本の代表として質問されることが多く、いかに自分が自国のことを知らないかを思い知らされました。
同じ歳ぐらいの子でも他の国の子たちは自国のことを自信満々に説明していたり、自分の意見を堂々と伝えていてとても衝撃とショックを受けました。
私が留学中、カナダの首都オタワで銃撃事件があった時、朝一でカナダ人の先生がそのことを話していました。それについてしばし意見を述べるような時間があったのですが、私は何も言うことが出来ませんでした。正に平和ボケです。いかに自分がこれまで世界のことに関心を持たずに生きて来たのかと自分の無知さに情けなくなりました。
でもこうして留学に来たから知れたことでもありました。
学校最後の日、カナダ人の先生が言っていたことがいまだにとても心に残っています。
「自国を離れて遠い異国の地でこうして学んだことは皆さんの人生においてとても素晴らしい経験になると思います。これからも英語を勉強すること続けてください。」
今これを書きながら、こんなことを思いました。今現在私は英語を使って何かしているわけではないですし、留学から帰って来てから何度も英語から離れたことがありましたが、それでも毎回やっぱり好き!と戻っては勉強をし、今現在もこうして英語が好きで僅かながらも英語に関わっていて良かったなと。
そして今後また必ず海外に行って、英語を使ってたくさんの人たちと交流したいなと思っています。
本日はここまで、次回は留学中の冬休みの旅行(ナイアガラの滝とトロント、カルガリーにバンフと盛り沢山の旅行でした)について書きたいと思います。では〜