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乳がん治療の記録⑫ :ブースト照射(放射線治療26日目)
通常、乳がん手術後の放射線治療では、週5日×5週間で25回というのが標準的で、私はがんが発生した側の乳房全体と鎖骨周囲のリンパ領域に照射をしていた。
再発リスクが高い場合、追加で5回「ブースト照射」を行うことでリスクが低減すると言われている(ブースト照射とは、腫瘍の存在した部分の周囲のみに放射線を追加すること)。
私はリンパ節への転移が多かったことと乳がん患者のなかでは40代はまだ若い方に入るらしいので、「再発のリスクが高い」と放射線科の先生に太鼓判を押されており、ブースト照射を加えて全30回照射予定となっている。
で、最初の25回は無事に終わり、昨日は追加の5回の1日目で、新たな照射のための位置決めがあった。事前のCT画像をもとに計算されて機械に入力された照射箇所に対して、技師さんが治療台の上の体の位置をあわせていき、油性マジックで印を描いていく。手術の傷の周りにまたたくさんの線が増えた。
今までは右上から照射していたのが、今度は左上からの照射で、これは肺にかかってしまわないのだろうかとちょっと気になったので、照射後の診察の際に先生に訊いてみると、「かかりますよ」と言われ「え?」と一瞬固まる。先生は画像データを見せながら「こういう角度でこの範囲であたるので、ほんとうに表面に少しです」と説明をしてくれて、少し安心をした。肺炎のリスクと再発のリスクを天秤にかけたとき、再発のリスクの方が高いので照射をすると、たしか前に説明を受けたような気もしてきた。
それよりも気がかりは、25回照射してきた結果、乳房と脇の下、鎖骨部分の皮膚の赤みが少しひどくなっていて、特に脇の下の手術の傷跡部分がこすれて痛くなってきていたので、ステロイドの塗り薬が処方された。脇の下はどうしても汗をかいたり、擦れたりして痛くなりやすい。
「照射が終わって1週間後が炎症のピークですかね」と言われたので、これからまだひどくなるのかとちょっと心配だけど……。
いずれにしても、照射自体はあと4回で終わり。
眉毛とまつ毛もほとんど元通り、体毛も伸びてきて、髪の毛も日に日に茂ってきている。
そういう毛髪の成長とともに、元気も戻ってきている。
という、現在地。
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