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キジトラちゃんと久しぶりに再会し、ブルマンを味わった日の日記

日付が変わる前にアラームをかけずに眠りについた。夜中に目が覚めたもののまたすぐ眠り、何かしらの夢から覚めると6:24。結局、毎朝のアラームが鳴る1分前だった。寝足りない感じがしてベッドの中でうだうだしてから6:50に起きる。窓とカーテンを開けて風を通し、お湯を沸かす。

今日のカードを引くとペンタクル3の逆と女帝の逆。「自分のふがいなさを感じる日。だらしなく過ごさないように」とメモをする。やると決めたことだけは最低でもやろうと思い、今日終わらせたいことと、おおよその所要時間と、持ち時間を書き出す。続けて毎朝の呼吸法を20分。思考にすぐ飲みこまれそうになるが、その都度呼吸に戻る。

着替えて支度をし、洗濯機を回してから、散歩に出る。帰ってきたらちょうど洗濯が終わっているだろう。ユニクロのブロックテックパーカーを着ていても、歩いていると内側から冷えが湧いてくる感じがする。

神社に向かう公園で、女の子が2人ブランコに乗っていた。小学生くらいの(おそらく)お姉ちゃんは、かなりの高さまで自分でブランコをこいでいる。保育園くらいの(おそらく)妹ちゃんは、まだ自分でこげないらしく、(おそらく)お父さんが押してあげている。お父さんは何回か妹ちゃんの背中を押したあと、ブランコの柵に腰掛けスマホをいじり始める。その目はもう女の子たちをまったく見ていない。そのお父さんの姿を、ブランコの女の子たちは見ている。

神社へ行くのは久しぶりだった。もっと木々が色づいていると思ったのだがそれほどでもなかった。参道を歩いていると「にぃゃぁおぉ~う」という叫び声を上げながら、久しぶりのキジトラ猫ちゃんが飛び出してきた。いつものようにカラダを足にこすりつけてくる。

最後にあったのは夏の終わりぐらいで、そのときは痩せてしまっていて心配していたのだが、今日はふっくらぽってりしていたので、エサをちゃんをもらえているのだろうと安心した。毛並みもよい。よかった。

写真を撮ろうとスマホを向けると、キジトラちゃんはタタタタッと少し離れた場所に走っていった。そのままついていくと、地面にカリカリがあった。「お前もこういう貢物を持ってこいよ」と、私に教えたかったのかもしれない。

カリカリを食べているキジトラちゃんの食事のじゃまをしないよう、そのまま参道を本殿に向かって進む。右手に小学校の校庭があり、リトルリーグの練習をしているのが見えた。少年たちがキャッチボールでボールをキャッチする音が、「しゅぱっ、しゅぱっ」と輪唱のように、あちこちから聞こえてくる。

本殿の手前左と階段の部分に、立派な菊の花が展示されていた。一瞬「これは……犬神家の……」と思ったが、心の中にしまっておく。


お参りのあと本殿を取り囲む境内社をぐるっと一周し、また参道を戻ろうとすると、リトルリーグの練習がキャッチボールからノックに変わったようで、金属バットの音が響いている。よく「カキーン」という擬音語が使われるが、そんなにパキパキした音ではない。もっと「きゅうぃぅぃ~~~ん」というように、金属の響きと余韻のあるノック音だった。

帰りの参道にはもうキジトラちゃんはいなくなっていて、ちょっと寂しく思いつつ神社を後にする。来た道とは別の道を通りながら家に帰った。

家について洗濯機から洗濯物を取り出し干したあと、湯冷ましを飲んで、バナナとヨーグルトを食べた。

少しnoteを読んで回る。最近あまりnoteで他の方の投稿を読めていない。かろうじてホーム画面に表示されるフォローしている方の記事を読むくらいで、スキの足跡を残してくれた方のページに行けていないのが心に引っかかっている。

明日提出する文書の作成に取り掛かる。今月もぎりぎりまで手をつけていなかった。毎月、夏休み最後の日を繰り返しているようだ。忘れているわけでは決してない。完璧にやろうと欲張りすぎて、まとまった時間をとろうと思っているうちにずりっずりっと後回しになってしまうのだ。

きりのいいところまで書いて休憩。昨日の夜の食器が流しに置きっぱなしだったので、洗って、拭いて、しまう。大きな鍋にお湯をわかし、賞味期限切れの生うどんをゆでる。残り物のカレーに、だし道楽のあごだしを足してあたため直す。ゆであげたうどんにそのカレーをかけて食べる。

食後のお楽しみに、昨日届いたばかりのブルーマウンテンの豆を開封。ぶわっといい香りが立ち昇る。ミルで豆を挽いてドリッパーに移し、蒸らし用のお湯を少し注ぐと、焙煎したばかりの豆なので粉がもこもことすごい膨らむ。これが数日経つと膨らみがそうでもなくなってしまう。何度かにわけてお湯を入れ、そのたびに香りを吸い込む。

出来上がったコーヒーをマグカップに注ぎ、猫舌なのですするようにしながら味わいを確かめる。味のバランスがよい。酸っぱすぎず苦すぎず飲みやすい。

次男が現代アートのような寝ぐせ頭をして起きてきた。知り合いから借りている大型バイクが家にあるのだが、ドライバーズ保険に入っていないので無保険で乗らないように私がバイクの鍵を没収している。たまにエンジンをかけないとかからなくなるので、一緒にエンジンをかけに行く。それにしても大型のバイクはほんとにでかい。まじでこんなバットマンみたいの乗るの?と思っているのだが、何かで自分を埋めたり拡張したい気持ちはよくわかるので、その言葉は飲み込む。私にとっての本が、次男にとってはバイクなのだ。おそらく。

その後少しまったりして、13時からはライティングマラソン。今日も有さんと2人で。書いて読む、の繰り返しだが、テーマを決めるときにひくカードにかなりの影響を受ける。何か今日はいつもよりも筆が重めというか(実際は筆ではなく指なのだが)、頭と心がずれたまま力わざで書いて、その書いたものが、逆にどうなのよと自分に問いかけてくるような時間となった。

16時を少し過ぎて終了。ちょっと用事を済ませ、リビングに移って大相撲中継をみる。いつもベッドの枕元に置いているクリスタルが少し埃をかぶっていたのでテレビを見ながら濡らした布で拭く。明日新月なのでベランダに出して浄化をしよう。

大相撲が終わって、忘れていた洗濯物を取り込む。あとで畳もうとひとまずソファーの上に置いたあと、お風呂のお湯をためて、ゆっくり温まる。

お風呂からあがって顔にシートパックをしたあと、Audibleの11月分のコインが追加されていたので早速ユヴァル・ノア・ハラリの『21 Lessons』を購入する。『サピエンス全史』より先にこっちを聞いておこうと思う。

まだ明日までの文書が書き終わっていないので、このあとの残りの時間で終わらせないと。その前にお腹が空いたからご飯にしようって思ったら、もうこんな時間(20時半)じゃないか。

今日はなんとか、ふがいなくもだらしなくもない1日になったのではないかと思う。どうだろう。

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大前みどり
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