MBTIのフィードバックセッションを受けたときのフレッシュな感想
9月から、MBTI®を活用した自己理解のためのセッションを始めます。
認定を受けてから1年半くらい間が空いてしまいましたが、その間コツコツ勉強したり、身近な人にMBTI®の説明をしたりを繰り返し、地道にフィードバックセッションをするための筋肉を鍛えておりました。はい。
今、募集のためのページを準備しているのですが、やはり一番最初に自分がMBTI®に出会って「ガツン」と感じたときのフレッシュでビビッドな感想を、これからセッションを受けようという方にも知っていただきたいので、当時noteではない別のブログに書いた文章を、再掲したいと思います。
※以下、2019年の9月に書いたものです。
今日はMBTIについて。
2017年にMBTIの体験セッション(ベーシックとアドバンス)、2018年にSTEPⅡのセッションと、合計3回参加した。
MBTIとは何か?の説明は、本元のサイトをご覧いただけるといいかと思いますが、ポイントを抜粋すると
MBTIの指標は4つあり、その組み合わせにより16のタイプに分かれている。
EI指標:外向(E)-内向(I)
どこに関心を向けることを好むか。どこからエネルギーを得るか?
SN指標:感覚機能(S)-直感機能(N)
どのように情報を取り入れることを好むか?
TF指標:思考(T)-感情(F)
どのように結論を導くことを好むか?
JP指標:判断的態度(J)-知覚的態度(P)
どのように外界と接することを好むか(生活やライフスタイルのあり方)
右利き、左利きと同じように、心にも利き手があるという考え方で、素の自分は自然体ではどういう心のスイッチが入りやすいか?というものを見ていく。どちらが正しいとか、どちらが良いとか、どちらが優れているとかではなく、「利き手」と同じでそっちの方が使いやすいため、その指向の行動を発達させやすい傾向がある。ただ、右利きの人でももちろん左手がつかえて、訓練次第で発達させられるように、自分と反対の指向の機能が使えないというわけじゃない。
日本ではよく血液型が話題になるけど、アメリカだと血液型よりもMBTIのタイプを聞きあうことが多いそう。メジャーリーグとかでもみんな受けてチーム作りの参考にするんだとか。
セッションでは、結構な時間をかけて一つひとつの指向について説明や実習があり、それを通して自分のタイプをその場で理解しながら自己像を作っていくような感じだった(粘土でペタペタと像を作っていく感じ)。あとは十数名の参加者がそれぞれのタイプに別れて話をしていくので、タイプごとの違いがものすごくわかりやすかった。
私は1回目は自分で「INFP」だと思い込んでいたのだけれど、2回目に「F」グループの中で発言している様子を見ていた講師から「Tの疑いがある(笑)」と指摘され、「T」に移動するという経験をした。結果、「INTP」である(はずだ)。
セッションに参加していると、人は本当に違うんだなということがものすごくよくわかる。
すべての指標において、自分とは逆の人がいる。
4つとも重ならない、逆の人がいる。
言ってみれば、自分と正反対の人だ。
そうすると若干、お互いに理解し合えないんじゃないかという気もしてくる。
今でも忘れられない講師の言葉がある。
「自分が何の価値もないと思っていることを、人生で一番大切だと思っている人がいることを理解してください」
そして、MBTIの元の理論を提唱しているユングも言っている(正しい表現ではないかもしれないが)。
人生の前半はもともとの「利き手」のタイプに光があたっているので、反対のタイプは自分の「影」になっている。
だけど人生の後半こそ、意識して違うタイプの心の使いかたをしていくことで、全体性に向かっていく。
それを「個性化」や「自己実現」という、と。
ようするに、自分の中の光も影も全部自分として統合していきましょうねということなのだろう。
で、私はこのセッションに参加して、本当によかったなあと思っている。
自分の生きづらさ(やりづらさ)や他者とうまくいかなかったことの理由を理解することにとても役に立った。
MBTIでは、自分のタイプがわかると共に、自分が苦手なタイプ、嫌いなタイプとその理由がわかる。
反対から見れば、自分が嫌われる理由もわかる。
自分ではものすごくよかれと思ってやっていることで、人が負担を感じたり、嫌だと思ったりすることがあるというのもよくわかった。
ただ、大事なのは、上記にも引用したとおりMBTIは「自分の心を理解し」「自分をより生かし」「自分についての洞察を深める」ためのものであるということ。ストレングスファインダーもMBTIも、他者を「こういう資質だ、こういうタイプだ。だからこの人はこうだ」と決めつけるためのものじゃないということは肝に銘じないといけない。