抗がん剤が終わってからの髪の毛の成長 その①
髪の毛が抜ける過程を結構詳細に書いたので、生えてくる過程も書き残しておこうと思う。
6月の下旬が最後の抗がん剤投与で、その時点では髪の毛も眉毛もまつ毛も、1本も生えていない状態だった。
頭皮はさわるとペトペトして、つるつるの状態。
眉毛はフジコの洗っても落ちない(実際は落ちるけど)眉ティントを使っていたが、使い忘れると眉毛どこだっけ?と描くのに苦労した。
まつ毛は、人前に出るときはつけまつ毛を使っていたけれど、それもだんだんめんどくさくなって、アイライナーをちゃちゃっと引く程度だった。
それから2週間後ぐらいに、頭を触っていたら何やら手にあたるものが!
本当にうっすらとだけれど、髪の毛が生えてきた。と同時に、眉毛とまつ毛も眉頭と目頭のあたりに何本か生えてきたのが確認できた。
「よかった~、私の毛根細胞生きてた~。えらい!グッジョブ!」
毛が生えてくるって、すごく身体が生きているって感じるんだなと思った。
そこからさらに3週間たった頃(ラストケモから5週間後)には、頭皮を触ったときのじょりじょり感が増してきた。眉毛は、「眉毛を剃って少したった人」みたいな感じで、青く見えるほどに量が増えてきた。まつ毛も生えている量が数本から十数本くらいに増えてきた。
そんな風にどんどんと生えてきたので、それまで鏡を見ることがゆううつだったのが一転、楽しみになってきた。特に眉毛は日に日に目で見てわかる変化があったから。
これは、芽が出たあとの植物の成長を見守る感じに似ている!
どんどん伸びてね~を声をかけたくなる。
これを書いている今は、ラストケモから2カ月弱、7週間後。
髪の毛は、長さはたいして伸びていないんだけど、量がだいぶ増えてきた。さわってつるつるの地肌の部分はほぼない。ただ、生え際の毛が少ないのでそこが少し気になる。
眉毛はまだ短くて薄いけれど、全体的に生えてきているので眉ティントをしなくてもよくなった。すっぴんでも怖い顔ではなくなったので、朝のゴミ捨てなどはだいぶ気が楽になった。眉毛がまったくないときのすっぴんの顔って本当にこわいから。
まつ毛はまだまだ短いのだけれど、密度が濃くなってきた。まつ毛ってこんな風に生えているんだあと、毎日のように観察している。横一列に生えているんじゃなくて、何段かになって生えている。下まつ毛もこの1週間で増えてきた。ついでに鼻毛も生えてきたので、いままでストンと落下していた鼻水が、鼻のなかでひっかかってくれるようになった。
たぶんあと1か月くらいで、眉毛とまつ毛は元に近いくらいになるんじゃないだろうか。
でも髪の毛は長期戦だろうなあという感じ。こんな感じだと、少なくともあと1年はウィッグ生活だろう。まだしっくりくるウィッグに出会っていないので、ちゃんと探さないとー!
※Googleの画像検索で「ラストケモ」で検索していただくと、発毛状態の写真がたくさん出てきますので、もし「どんな感じなんだろう?」とご興味のある方はそちらをどうぞ。