掃除はマイペースで
副作用を言い訳にして家事をさぼっていたので、今日は朝から、家の掃除に取り組んだ。
悪いクセで、あっちもこっちもいっぺんに全部やろうとしてしまうのだけれど、掃除って頑張ってやればやるほど大変で、どっと疲れてしまうと次がやりたくなくなるので、欲張らずちょっとずつやることにした。
昨年、コロナで家に籠り始めの頃は、Trelloを使って家事スクラムに取り組み、家事をシステム化しようと試みていた。
たぶん半年くらいはそうやって回していたのだけれど、いつからだろうか、Trelloを開かなくなってしまった。
どこかの時点から、家事スクラムが「やらなくちゃいけない」になってしまっていた。そうするとどうしても腰が引けてしまい、Trelloを開いて見るという行為さえしなくなってしまった。
今日、久々にTrelloのアプリを開いてみたら、自分が作ったカードの量が大量でびっくりした。今のゆるゆるだらりん生活の私にはやることが多すぎて、カードを見ているだけで疲れてしまう。TODOの書かれたカードに追いかけられる夢を見そうだ。
だからマイペースでいい。
できるところを、できるだけで。
そう自分に確認してから取り掛かった。
お天気がよかったので、まずは洗濯機を回す。洗濯が終わった音に気付かないことが多いので、キッチンタイマーをかける。今日はベッドのカバー類、自分の洗濯物、次男の洗濯物と3回洗濯機を回した。
洗濯と並行して、掃除。
掃除を始めるとき一番最初に取り組むのは、だいたいトイレだ。スペースが小さいから、隅々まで掃除をしてもある程度の時間と労力で終わるし、1箇所終わると、気持ちがすっきりして他のところの掃除もしようという気になる。
逆にキッチンは、スペースは比較的狭いけれど、あっちもこっちも、掃除や片づけをすべきところがありすぎるので、手をつけるのは後にする。最低限の掃除は、毎日洗い物をするときにやっているわけだし。
まずは、自分がいつも使っている2階のトイレから。抗がん剤治療が始まってから、コロナ感染予防のために、家族とトイレを分けてもらっているのだ。
掃除といっても、トイレクイックルで全体を拭き、トイレマジックリンをかけて便器をブラシでこするだけ。窓も開けて風を通す。
1階のトイレは男性陣3人が使っているので、汚れもひどい。ゴム手袋をして、念入りに拭き掃除やブラシ掃除をする。尿石が落ちないところはトイレマジックリンでは太刀打ちできないので、「サンポール」の登場。かけて少し時間を置き、ブラシでこする。それでだいたい落ちるのだが、今回は少し残ってしまったので日を改めてまたやろうと、今日のところはあきらめる。
それからお風呂。お風呂掃除も全部やろうとすると疲れちゃうので、今日は鏡と床を。
鏡はウロコがすごいことになっていたので、
この洗剤を馴染ませてスポンジでこする。これは結構すっきりきれいになる。
お風呂の床はカラリ床という乾きやすい素材で、汚れも乾いてこびりつくので、ものすごく落ちにくい。
この洗剤を噴射して30分くらい置いてから、電動のブラシでこすったけれど、汚れが残ってしまった。
試しに、オキシクリーンのエリ袖洗いのスプレーをかけてこすってみたらまあまあ落ちたので、次回はオキシクリーンを買ってきてこすってみようと思う。
あとは洗濯機を拭いたり、資源ごみに出す段ボールをまとめたりしたらもうお昼になり、時間切れ。
明日また抗がん剤の投与があり、しばらくは副作用でつらいだろうから、また来週以降に続きをしよう。
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昼食後はオンラインの「がん哲学カフェ」という、対話の会に参加した。初めてなのでなんとも言えないが、哲学対話というよりは、患者会というのに近いのかな。
がん哲学外来とは、順天堂大学の樋野興夫先生が始めた「医療の隙間を埋める」ための取り組みで、全国に広がっているという。病院での医師の診察では、十分に話を聞いてもらうことはできない。こういった場で自分の気持ちを語ることで、がんだけでなく、自分の人生そのものに向き合っていくことができるという。
ドキュメンタリーのDVDも購入して見てみたが、たしかに2人に1人ががんになると言われている時代において、こういう場があることの意義は大きいだろう。いくつか当事者として参加してみてから、改めて投稿したいと思う。