シラサギが黒鴨と並び、「ぶちかまし」に興奮した日の日記
目が覚めてまだ夜中かなあと思いながら時計を見ると6:41だった。そういえば、目覚ましをかけなかったなあと思いながら、体温を計る。
起きあがってトイレ。リビングの暖房をつけて、体重を量る。それからソファーで重ね履きのシルクとウールの靴下をはく。
鍋に水とだしパックを入れてだしをとり、ざくざく切ったキャベツと手でちぎったまいたけと切ってある油揚げを入れて味噌汁をつくり、お椀によそったあとにMCTオイルを少し垂らす。それに雑穀米、納豆、のり、大根とにんじんのぬか漬け、ヨーグルトで朝食。朝食後にホルモン剤、整腸剤、酵素サプリを飲む。
ここまでは毎日コピーをしたように一緒の行動。
このあとそのままダラダラしてしまう日もあるが、今日はお天気がよいのですぐさま洗濯をする。洗濯機を回している間に、溜まっていた洗い物をし、玄米を水につけ、サーモスのポットにプーアル茶を作っておく。
2回目の洗濯機を回している間に、1回目の洗濯物を干し、ホンジュラスの豆を挽いてコーヒーを淹れ、スクワットやリハビリ体操をする。2回目の洗濯物が終わったらそれも干して、簡単に身支度をし、炊飯スイッチを入れ、ウォーキングへ。
お天気の土曜日だけあって、いつもより家族連れの姿が多く、川の鴨たちも心なしか活発に動いているように見える。
ふと気づくと、いつもポツンと一羽でいるシラサギが、数羽の鴨と一緒にいた。「おお!」と思い、急いで写真を撮った。
ちょっとしゃがんで見ていたら、すぐに鴨たちはいなくなったので、「たまたま」そばにいただけにすぎないのだが、それでも普段見かけないものを見たような気がして気分が盛り上がった。
※ちなみに、「シラサギ」という名称はないらしく、上記の写真のサギは正確には「ダイサギ」というらしい。詳しくはこちら。
いつものようにAudibleで『劇場』を聞きながら歩いていると、ちょうどストーリーが終盤に差し掛かる。主人公たちの不器用さに、自分の若いときの不器用さ、幼さ、愚かさ、もどかしさみたいなものが重なって思い出され、歩きながら涙と鼻水が出てきた。すれ違う人たちに訝しがられないよう気をつけながら、パーカーの袖で、何度も涙と鼻水を拭いた。
橋で折り返しての帰り道、川沿いの道の傍にある野菜の産地直売所に寄った。週に3日だけ営業しているということをこの前知って、そのときはお金を持っていなかったので、今度行ってみようと思っていたのだ。入口で入場制限をしていて、10人以上の人が並んでいた。買い物を終えて出てきた人の買い物かごを、並んでいる先頭の人が受け取って店内に入るという仕組みになっていて、並んで順番を待った。
店内に入ると、採れたての野菜が並んでいる様子がなんだか清々しくて、どれもこれも買って帰りたいと思うくらいだったが、今日はブロッコリーとかぶ、キャベツ、さつまいも、キウイを買った。
帰宅したらもうお昼の時間で、ブロッコリーをゆで、鶏ささみをハーブ塩で焼き、朝のお味噌汁とぬか漬けの残り、炊きあがった玄米でお昼ご飯。食後にサプリを飲む。
13:00からは「サイモントン療法」という、がん患者やそのサポーター向けのオンラインプログラムに参加。ざくっというと心理療法やイメージ療法のプログラムで(詳しくはまた)、本来はリトリート形式で6日間で行われるものだが、コロナ禍の影響でオンライン開催向けに再構成されている。4月までの全10回で、今日がその初日。
昨年から受講しているマインドフルネス瞑想療法士講座も3月まであるし、その課題提出も遅れているので、サイモントン療法に参加するかどうかは結構迷っていたのだが、早いうちに参加しておいた方が治療の支えになってくれるだろうと思い、申し込んだ。
参加者は、患者さんとそのサポーターが1/3、カウンセラーやスーパーバイザーが1/3、インターン(勉強中)の方が1/3という割合。がん新入生の私は、他の患者さんのお話が参考になるだけでなく、他の方が自分の心の声を代弁してくれているように思うことが何度もあって、それが癒しというか、励ましというかになって(まだそのあたりは言葉で整理しないようにしたいのだけれど)、とにかく申し込んでよかったなあと思っている。
終了後は、洗濯物をしまい、リビングで大相撲中継7日目を見る。地元出身の大栄翔関は、今日も千点満点の「ぶちかまし」で貴の勝関をふっ飛ばし、何もさせない圧倒的な勝利だった。表情が日に日に猛々しくなって、集中も研ぎ澄まされているようで、気力がみなぎっていることが画面を通して伝わってくる。いつもは長男と見ることが多いのだが、今日は1人で見ていて大興奮し、手がジンジンするほど拍手を送った。大栄翔関は、今日の時点で幕内ただ1人の全勝。残り8日、固くなることなく、一日一番、自分の相撲を取り続けてほしい。
大相撲終了後、鮭を焼いて、ほうれん草のごま和えを作る。残っていたお味噌汁と玄米で簡単に夕食。
食後はAudibleでディーリア・オーエンズの『ザリガニの鳴くところ』を聴きながら食器を洗う。生物学者の方が書いたミステリーだそうで、Amazonで評価がかなり高かった。風景の描写がすごくきれいで、翻訳も美しくて、最初の方を聴いただけだが、たしかにこれはおもしろそうだと思った。単行本だと500ページ以上、Audibleでは14時間以上と大作だが、引き込まれればあっという間だろう。
その後お風呂にお湯をためて、引き続き『ザリガニの鳴くところ』を聴きながら、42℃のお湯で15分ほど反復入浴。お風呂からあがってすぐ重ね着をし、ソファーで毛布にくるまって保温をする。
そんなこんなをして、このnoteを書いていたらもう21時半を過ぎてしまった。あとは本を少し読んで寝る。そんな1日。