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「人生の中で、この1本!という映画ある?」と訊かれて、この10本あると思った話

昨日突然、長男に訊かれた。

「あなたさ、人生の中で、この1本!という映画ある?」

先日のブックカバーチャレンジからの流れで、

「自分が死ぬまでにもう一度見返したい映画を7本選ぶとしたら・・・」とぼんやり考えていたけれど、「1本」は無理だ。選べない。逆に言うと、ぶっちぎりの1本はない、ともいえるのか。

すぐに返答できないでいると、

「俺は、これ!っていうのがあるんだよね」

と言われた。

「いや、ちょっと待ってよ、生きてきた時間の長さが違うし、見ている映画の数も比べ物にならないでしょ。1本なんてすぐ選べないよ」

と答えると、とにかく自分が言いたかったのだろう、

「俺はね・・・」

と、ベスト1の映画を教えてくれた。

家族で観に行った映画だ。「父子の絆」が好きなのか?なんか意外!と思っていたら、好きな理由は、「ロボットのサイズがちょうどいい」のだそうだ。「あれは、全男子が好きなサイズだ」と自信ありげに言っていたけど、本当なのか。女の子(元)にはわからないよ。


でも、そこからずっと気になっていて、1本は選べないよなー、どうしよっかなーと考え続けていた。そもそも、観たことを忘れてしまっている映画も多い。でも、忘れているということは、その時点でベスト1ではないのだろう。

ひとまずあれこれリストアップしてみたものの、7本には絞れなくて、10本になった。これが今のところのベスト10。順位・優劣は無し。そんなに映画通でもないので、いたって普通のセレクションだと思う。映画の内容自体は、リンク先をご覧いただければと思います。


まず、若い頃にはまった映画から。

この2本は、血縁のない「大人と子どもの関係」を描いていて、物語世界自体には救いはないのだけれど、その関係や、つながりを育んでいくところに救いを見出せるという映画。ジャン・レノもビリー・ボブ・ソーントンも、無口な役なんだけど、存在感がすごすぎて、一気にファンになった。


クリス・オドネルは、「NCIS:LA」ではマッチョな捜査官を演じているが、この映画の中では、繊細であやうくて、たどたどしい感じがすごくよかった。そして、アル・パチーノがタンゴを踊るシーンがかっこよすぎて、そこだけ何度も繰り返し観た。これもある意味まったく関係のない「大人と子ども(大学生?)」が、お互いにつながりを育んでいくストーリーだ。それぞれが影響を受け、少しずつ変化していくところが心に響く。


おそらくベスト3を選べと言われたら、この3つかもしれない。

好きなボクシングに、ひたむきに打ち込む姿にあこがれる。最後の展開は複雑な気持ちになるが、それでもその生き方に後悔はないのではないかと思う。これは私のドミナントストーリーに近い映画。


同じヒラリー・スワンク主演のこちらも、大好きな映画だ。

上の映画とは別人かと思うくらいの可愛さで、どんどん生徒たちを巻き込んでいく。「書く」ということを考えるとき、一番に思い出す映画だ。これはまた今度、この映画や、映画の元になった実際の高校について、詳しく書こうと思っている。


「ビフォア・サンライズ」、「ビフォア・サンセット」、「ビフォア・ミッドナイト」の3部作とも全部好きだけど、なかでもこれが一番いい。たまらない。2人がずっと「対話」をしている。哲学対話のようだ。私が一番好きな言葉も、この映画に出てくるセリフだ。


そして、数日前に書いたTOEICの勉強教材として使った映画。

勉強のために観たのじゃなく、もともと観て好きな映画だったから、何十回観ても耐えられると思って、これを教材にして英語を勉強した。登場する1人ひとりが、哀しくて愛しい。主演のケビン・スペイシーは「ユージュアル・サスペクツ」で好きになって以来ずっと追いかけているのだが、性的暴行疑惑のその後、どうなったのか。。。


いまだに衝撃が忘れられないのが、この映画のジョーカー。

ホアキン・フェニックスの「JOKER」も素晴らしい映画、演技力だったけど、ヒース・レジャーのジョーカーの得体の知れない怖さは、類するものがない。いまだにその怖さの印象が強烈に残っていて、それはきっと誰も超えられないだろうなと思ってしまう。バットマン役のクリスチャン・ベールも、この映画で好きになって出演した作品をあれこれ追いかけた。いずれも力作ぞろい。


ミュージカル映画は苦手なんだけど、この映画だけは、歌とストーリーがよく編まれていて、ちゃんと観ることができた。

配役が全部、バシッとはまっていて、どの曲も艶やかで、飽きない。この映画は、好きで好きでしょうがなくて、サントラ盤も買って当時いつも聞いていた。「Fly Away」と「Your Song」が好きだったけど、中でも「Come What May」のデュエットのシーンは、DVDを戻しては、何十回も繰り返し観た。本当に美しい映画だったと思う。


日本の映画からは、是枝監督のこの1本。

これを観たのは、子どもたちがまだすごく小さいときで、ものすごく衝撃を受けた。こんなひどいことがあるのか!と。ネグレクトとか児童虐待とかが気になり始めたきっかけ。映画だというのに、母親役のYOUさんが、心から憎いと思ったし、柳楽優弥さんはそれ以来ずっと応援している。それくらいその役に感情移入してしまった。


あと、番外編として、わが家の成立に欠かせなかった映画たち。

「トイストーリー」
「モンスターズインク」
「となりのトトロ」
「トロイ」

これらのDVDには、本当にいつも子守をしてもらっていた。何十回どころじゃない。1日に繰り返しかけることもあったから、何百回、何千回レベルで子どもたちは見ていたと思う。もう恩人。というか恩DVD。

「トロイ」は、ブラピやオーランド・ブルームが出ていた映画だが、なぜか、子どもたちが2人とも好んでDVDプレイヤーに自ら入れていつも見ていた。たぶん、これも何百回も見ていると思う。


以上、私の10本+α。さくっと簡単なコメントを書くだけでも、よく観ていた当時の気持ちが思い起こされて、今ちょっとハイになっています(笑)

ぜひとも、それぞれを見返してみようと思います。そうしたらまた、コメントを追加していきます。

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