自分がされてうれしいことが、相手を苦しめるとしたら?
先日聞いた話です。
「恋人が落ち込んでいるとき、元気を出してほしくていろいろな場所に誘って出かけていました。自分は外に出たり、人と話したりした方が気が紛れてリフレッシュできるからです。ところが、後からわかったのですが、相手は実はそっとしておいてほしかったらしくて、外出の誘いが当時かなり負担になっていたそうです」
「相手に元気になってほしい一心でやっていたことが、反対に相手を苦しめていたということを、MBTIを受けて初めて理解できました。今はもう別れてしまって元には戻れないけど、もっと早くこのことを知りたかった」とその方は言っていました。
こんな風に、自分がされてうれしいことを相手も望んでいるとは限りません。その違いをはっきり認識していないと、善意ややさしさが誰かを傷つけたり苦しめたりという結果になりかねません。この例は「外向」と「内向」の違いが顕著に出ている例ですが、こういったことは日常のそこかしこに散りばめられていますよね。
ちなみにMBTIでいう「外向」は「社交的」という意味ではないですし、「内向」は「引っ込み思案」というわけではありません。「外向」「内向」というのは、自分の皮膚の内と外のどちらに自然と意識を向けているか、そして、どちらからエネルギーをチャージするかの違いです。なので、とても引っ込み思案な「外向」の方もいらっしゃいますし、とても社交的な「内向」の方もいらっしゃいます。
MBTIでは、自分のタイプを理解して、自分にとって大事なことや元気が出ることをしっかり腹落ちさせていきますが、それはそのまま、自分とはまったく違う誰かにも、自分とは異なる大事なこと、元気の出ることがあるとしっかりと理解・納得することにつながります。
そこから、自分を大事にすることと相手を尊重することがスタートするのではないかと思うのです。
3月のフィードバックセッションの募集を開始しました。