力を抜いて、2つのお誘い
自分の行く先が曇って見えないときに
キャリアコンサルティングやキャリアカウンセリングって、受けたことありますか?
私はこれまで何度か、節目節目で柴田朋子さんのコンサルを受けています。そして「これ、年に1回でも、みんな受けたらいいのに!」と思ってます。ひそかに自分の息子にも、よきタイミングでお勧めしようと思ってます。
なんでかというと、月並みな表現になってしまいますが、自分の頭で考えても先に進めないとか、答えが出せないときは、自分以外の誰かに違う要素を吹き込んでもらう必要があるからです。
相手が誰でもいいかというとそんなわけもなく、適当に返されたり、見当はずれのアドバイスをされたりはイヤですよね。
まず話をしっかり聞いてもらえること、評価判断をされないこと、自分の置かれている文脈や気持ちを理解してもらえること、どこに思考を向ければいいか的確な問いかけをしてもらえること、そういったことが重要になってきます。
そのためには、単にキャリコンやコーチの資格を持っているかどうかでは足りないと私は思っています。その人自身がキャリアにしっかり向きあってきたことや、幅広い分野の方々とのセッションの実績や確かな評判があることが重要かなと思います。
そういう意味において、柴田さんのキャリアコンサルティングは自信を持ってお勧めできます。特に私は、乳がんの治療が終わったタイミングや、あれこれ手を出し過ぎてどっちに進んだらいいかわからなくなってしまったときに、立ち止まってじっくり考えるのにとても助けになってくれました。
柴田さんとの出会い
そんな柴田さんとどういう風に出会ったかというとですね、ラボラトリー方式の体験学習の日本における草分け的存在の星野欣生先生が、「チームコンサルテーション」という4日間の講座を名古屋で開催されたんですね。かれこれ10年前です。
私は当時、南山大学の人間関係研究センターの講座やTグループなどにしょっちゅう参加しており、新幹線でよく名古屋まで通っていたのですが、このときもその一環で参加しました。
講座の内容は簡単にいうと、2チームにわかれて演習に取り組み、相手チームがその様子を観察して、チームをよりよくしていくためにコンサルをするというものでした。
そのとき、同じチームは4名だったのですが、そのうちの1人が柴田さんでした。最初の印象は「誰だ、この一歩も引かない、誰も逆らえないオーラのお姉さんは?」というものでした。そもそもメンバーの中でおそらく私が一番年下で、4名とも、とにかく自分の意見をはっきり言う。4人いれば誰かが調整役にまわりそうなものなのに、誰も引かない。おそらく今まで経験したことのないくらい、言いたいことを言い合う真剣勝負のような場でした。
その様子を見ていたもう一方のチームのみなさんは、「ケンカしているのかと思って本当にこわかった」と言ってましたが(笑)、自分も内心、「これはケンカなんじゃないか?」と思うくらい、口角泡を飛ばして議論をしていました。
そんな風に、思っていることを初対面から全部言えたということが、逆に柴田さんへの信頼につながり、その後もとても安心して話せる関係になっていったと思います。
そんな柴田さんのキャリアや人生のお話はとても興味深く、紹介するだけでもすごく長くなってしまうので、ぜひ柴田さんのnoteを読んでほしいのですが、ひとまずそのとき名古屋でご縁をいただいたことがきっかけで、これまで毎年のようにコラボイベントを行ってきました。覚えているだけでも、貿易ゲーム、質問セミナー、ワールドカフェ、こじらせ自己啓発への処方箋、「LISTEN」の読書会などなど、いろいろな切り口でコラボしていただいてます。
ここ数年コロナ禍でお休みしていたものの、昨年から柴田さんが愛知と東京の二拠点生活を始めたことで、「また一緒になんかやろう!」という話になり、先日4時間ぐらいしゃべりまくりながら新たなイベントを考えました。
ということで、かなり前置きが長くなりましたが、ここから3月に行う2つのイベントをお知らせさせてください(力を抜いてゆる~っとお誘いするつもりが、なんか徐々に力入ってきている感じもしますが笑)
1つ目:キャリアコンサルティング×リフレクティングの会
私がお勧めの柴田さんのキャリアコンサルティングと、私が最強なんじゃないかと思っているリフレクティングの手法のマッシュアップ(←言葉の使い方あってる?)のイベントです。
柴田さんのキャリアコンサルティングのよさは冒頭に書いた通りですが、それを1対1にとどめるのではなく、先の見えない時代のなかで同じように足踏みしている人同士で悩みや戸惑い、モヤモヤを持ち寄って話したら、その場にいるみんなにとって得られるものが大きいのではないかと思って企画したものです。
それに加えて、どうしてリフレクティングをかけ合わせるといいかというとですね、「ゆっくり、じっくり考えて話すことができる」からです。
普段の対話だと、自分の考えたいことだけを純粋に考えているわけではなく、
「質問されたことに答えなければ」
「これで答えているんだろうか」
「ちゃんと伝わっているだろうか」
なんてやっているうちに、自分の考えたいことではなく、相手の知りたいことを答える状態に、いつの間にかなっているってことありませんか?
リフレクティングというのは、聞き手と話し手の2人のやりとりを、リフレクティングをする他のメンバーたちが黙って聞きます。
ある程度の時間が来たら、いったんそのやり取りを中断してもらい、リフレクティンググループが、聞いていて受け取ったことをそのグループのなかで話し合います。
話し手の人には、その様子を外から、ただ見るともなく見ていてもらいます。
リフレクティングをするメンバーは、話し手の話を聞いて感じたこと、あれもこれもと考えられる可能性などを自由に話します。もちろん否定なんてしません。たくさんの未来の可能性を秘めた話として聞くからです。
このとき、話し手の人は受け取りたくないものはそのままスルーして、受け取りたいものだけを受け取ります。向き合って話しているわけではないので、自然とそれが可能になるのです。
リフレクティングメンバーのトークが終わったら、また話し手と聞き手の2人のやり取りに戻ります。
そんな風に「話すこと」と「聞くこと」がしっかり分かれています。
さらに話し手は、リフレクティンググループの発言には「返さなくていい」、「受け取りたいものだけ受け取ればいい」ので、他者の新たな視点を得ながら、自分の考えにぐっと深く集中できます。
そんな風に「話す」時間と「聞く」時間を丁寧に「行きつ戻りつ」していくのがリフレクティングの特徴です。
この形のセッションは、特に自分が考えたことや思ったことを、すぐに明確に言葉にすることが苦手な人にとってはとても相性がいいようです。「話す」と「聞く」が分けられていることによって、じっくりと自分の内的対話を進めて、自分の言葉を見つけることができるからです。
また、人の話をじっくり聞くことがなかなかできず、すぐに自分の考えを話したくなってしまう人にとっても、自分以外の多様な視点を得て、より豊かな内的対話ができる貴重な経験となります。
2つの方法のマッシュアップを、ぜひ一度体験してみてください。
詳細はこちらから↓
3月3日(日)14:00~17:30
「将来やキャリアについて考えるグループセッション」~リフレクティング・アプローチを活用して~
さてさて、もう一つはこちら↓
2つ目:人間関係の「?」について気楽に考える会
昨年8月に久しぶりに柴田さんと対面でお話したのですが、あっという間に4時間が経っていました。そして先日も「どんなイベントやろうか?」会議で、あっという間に4時間が過ぎてしまいました。
ですので、そのなかで一番盛り上がった話題を、そのまま今回のお話会のテーマにしました。
「常々不思議だったんだけど、あの人ってなんでこうなんだろう?」という疑問を出し合って、それをMBTIやユングのタイプ論のメガネをかけて見てみます。「それはつまりこういうことなんじゃないか?」という仮説を立てながら解釈、理解するということを試みます。
ちなみに私(大前)はMBTIの認定ユーザーですので、守るべき倫理規定があります。ですので、MBTIを使って憶測で他者を決めつけることは、絶対にしてはいけないことです。
ですが、MBTIの説明やその大元になっているユングのタイプ論の見方を知っていると、「ああそうか、そういう違いがあるからそういうすれ違いが起こるのかもしれないな」と、いろいろな「なんで?」という状況を俯瞰的に見る視点を得ることができます。そうすると、ずっともやもやしていたことが、また違って見えてくるかもしれません。
私たちは猫に向って「犬になれ」とは言わないですよね。その人が、もしかしたら生まれながらにしてそういうタイプなのならば、それはいい悪いではなく、素直に「そうなんだな」と受け取れると思うのです。
当日はMBTIやユングの理論の簡単な説明をしたあとに、「こういう場合はどう?」という、人間関係で起こるいろいろな「なんで?」のケースを柴田さんと大前で話していきます。
もちろん、人間の性格はとても深淵で複雑なものですので、すべてが理論で説明できるわけではありません。ですが、自己理解・他者理解のとっかかりにはなると思いますので、ぜひお気軽にご参加ください。
詳細はこちらから↓
3月4日(月)19:00~20:30
人間関係の「なんで?」についてのお話会