月光人魚のリップ02はなぜ日本で売らないのか
画像の右から2番目の色をご覧いただきたい。
どう見てもイエベ優勝カラー。
こんなにかわいい色がなぜ日本では手に入らないのか。
日本では認可されていない成分が入っているのだろうか。
幸いなことに海外公式には成分一覧があったため調べることにした。
なお私は化学系大学の出身だが化粧品の成分に関してはど素人のため、こちらのサイトを参考にした。その他に参考にしたサイトがあれば個別に記載していく。
ちなみにこの先はひたすらアルファベットを日本語に翻訳していくだけなので面倒な方は総括まで飛んで結論を読んでほしい。
GB02成分一覧
Octyldodecanol
オクチルドデカノール
保湿剤、粘度調整剤
日本で使用可能
Water
水
使用不可な理由が見当たらない
Diisostearyl Malate
リンゴ酸ジイソステアリル
油性基材
特に顔料の分散性に優れる
日本で使用可能
Butylene Glycol
ブチレングリコール(おそらく1,3位にヒドロキシ基があるもの)
保湿剤、防腐補助剤
日本で使用可能
Sorbitan Stearate
ステアリン酸ソルビタン
乳化剤
日本で使用可能
Ethylcellulose
エチルセルロース
皮膜形成剤
乳化安定性を向上
日本で使用可能
1,2-Hexanediol
1,2-ヘキサンジオール
防腐補助剤
日本で使用可能
Cetearyl Alcohol
セテアリルアルコール
乳化安定剤
粘度も調整する
日本で使用可能
Polyisobutene
ポリイソブテン
光沢の出る皮膜形成剤
日本で使用可能
Acrylates Copolymer
アクリレーツコポリマー(アクリル酸アルキル(C1-C4)、メタクリル酸アルキル(C1-C4)、アクリル酸またはメタクリル酸のうち2種以上のモノマーで構成される共重合体)
増粘剤、皮膜形成剤
日本で使用可能
Hydroxyethyl Acrylate/Sodium Acryloyldimethyl Taurate Copolymer
アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンナトリウム コポリマー
乳化剤、増粘剤
日本で使用可能
Polyacrylate-13
ポリアクリル酸-13(アクリル酸、アクリル酸アミド、アクリル酸ナトリウム、アクリロイルジメチルタウリンナトリウムの共重合体)
ポリイソブテン(前述)やポリソルベート20(後述)と一緒に使用する増粘剤
Lakaのフルーティーグラムティントにも含まれているため日本で使用可能と思われる
※化粧品成分オンラインにページなし。参考にしたサイトはこちら
Squalane
スクワラン
油性基材
日本で使用可能
Glyceryl Stearate
ステアリン酸グリセリル
乳化剤
日本で使用可能
Peg-100 Stearate
ステアリン酸PEG-100(ステアリン酸と酸化エチレン(100モル)のモノエステル)
乳化剤
日本で使用可能
Fragrance
香料
日本で使えないものもあるのか…?
Sodium Lauroyl Glutamate
ラウロイルグルタミン酸ナトリウム
乳化安定剤
日本で使用可能
Cetearyl Glucoside
セテアリルグルコシド
乳化剤
日本で使用可能
Ci 77891
酸化チタン(ⅳ)
着色剤(白色)
紫外線散乱剤・吸収補助剤剤
日本で使用可能
Rosa Hybrid Flower Extract
ハイブリッドローズ花エキス
シワやくすみを予防する
※化粧品成分オンラインにページなし。参考にしたサイトはこちら
Phenoxyethanol
フェノキシエタノール
防腐剤
日本で使用可能
Gardenia Florida Fruit Extract
クチナシ果実エキス
保湿剤
着色料(黄色)
日本で使用可能
Polysorbate 60
ポリソルベート60
乳化剤
香料などの可溶化剤
日本で使用可能
Stevioside
ステビオシド
ステビア(植物)由来の甘味料
抗酸化剤
食品添加物として日本では認可されている
アピューのジューシーパンスパークリングティントにも含まれているため化粧品に添加しても問題ないと考えられる
※化粧品成分オンラインにページなし。参考にしたサイトはこちら
Ethylhexylglycerin
エチルヘキシルグリセリン
防腐補助剤
日本で使用可能
Ci 16035
赤色40号
着色料(赤)
⚠食用タール色素であり化粧品への含有は認可されていない
詳しくはこちらを参照
Sorbitan Isostearate
イソステアリン酸ソルビタン
乳化剤
日本で使用可能
Polysorbate 20
ポリソルベート20
乳化剤
日本で使用可能
Ci 15985
黄色5号
着色料
日本で化粧品に使用可能(食品添加物としても使用可能)
Aluminum Hydroxide
水酸化アルミニウム
酸化チタンの表面に皮膜することで酸化チタンの光との反応を抑制する
日本で使用可能
Ammonium Polyacrylate
ポリアクリル酸アンモニウム
乳化安定剤、皮膜形成剤
&beのマスカラにも含まれているため化粧品に添加しても問題ないと考えられる
※化粧品成分オンラインにページなし。参考にしたサイトはこちら
Ci 77266(Nano)
カーボンブラック
着色料(黒)
前述のアクリレーツコポリマーなどと同時使用の場合、青いラメを形成する
日本で使用可能
Glucose
グルコース(ブドウ糖)
保水剤
日本で使用可能
Laureth-21
ラウレス-21(ラウリルアルコールと酸化エチレン(約21モル)のエーテル)
乳化剤
香料などの可溶化剤
日本で使用可能
Peg-40 Hydrogenated Castor Oil
PEG-40水添ヒマシ油(ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油)(水添ヒマシ油と酸化エチレン(約40モル)のエーテルおよびエステルの混合物)
乳化剤
香料などの可溶化剤
日本で使用可能
Disodium Edta
エデト酸二ナトリウム
キレート剤
日本で使用可能
Ci 16185
赤色2号
着色料
日本で化粧品に使用可能(食品添加物としても使用可能)
Sodium Dehydroacetate
デヒドロ酢酸ナトリウム
防腐剤
日本で使用可能
Tocopherol
トコフェロール(ビタミンE)
酸化防止剤
日本で使用可能
総括
いかがだっただろうか。
おそらく日本では食品添加物としてしか認可されていない色素が含有されているために化粧品としての販売許可が降りなかったと推測される。
とはいえ、発がん性があるわけではないので個人輸入し唇に塗ることはなんら問題がないと考える。アレルギーなどについては自己責任となるが。
海外も含有量が多い順の表記だと思うが、意外と赤系色素が最後の方に出現することに驚いた。少量で高発色なのだろう。色味の調整のために黄色や白のほうが多いことを興味深く感じた。
この記事は素人の独自調査であり、公式への問い合わせは行っていない。また間違っているところもあるかも知れないが、参考になれば幸いである。