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鬼ごっこを原稿用紙2枚で説明せよ。

私には、とりあえずお金が必要だった。
借金があったり、ホストにはまっていたりするわけではない。
小さいころから、ろくでなしの両親のせいでずっとお金に苦労してきた。
なんとか高校は卒業したが、就職せずにフリーター。
毎月手取り10万円あればいい方。
どうすればお金を貯められるのかがわからなかった。
10代の頃は何度も、「貧乏」という鬼に捕まりそうになった。
私は、必死に逃げていた。

20歳を過ぎた頃、フリーターを卒業し、就職しようと決心。
なんとか、中小企業の商社に就職するも、ブラック企業で、変わらず手取り10万円。
ブラック企業ではあるが、会計という知識を無料で吸収できるのはありがたい。今後のキャリアアップに使えそうだ。
少しずづ出来る仕事が増えていき、多少給料も上がった。
まずは100万円。通帳に「0」が6つ並ぶのを見てみたい。
そして、25歳で達成できた。
20代、「貧乏」という鬼をほんの少し引き離せた気がした。

20代の間に身に付けた会計の知識を活かし、20代後半から30代半ばで3回転職し、収入はアップした。
また、WEB制作の技術を身に付け、それを副業とし、毎月8万円程度の収入になった。
30代、「貧乏」という鬼はだいぶと後ろだなと感じるようになった。

仕事は順調で、次は何を始めようかと考え、30代後半から40代にかけては、投資にチャレンジした。
マンションや株式などを購入し、順調に利益を出していった。
一番の投資は、「夫」だったと思う。
無職の夫と結婚し、その夫が年収1千万円を稼げるまでになれたのは、私の力も多少あるのではないかと思っている。
この頃には、「貧乏」という鬼は見えなくなっていた。

しかし、気を抜くと「貧乏」という鬼は後ろ、前、横、どこからやってくるかわからない。
常に気を張って、四方八方に目を光らせておく必要がある。
「貧乏」という鬼につかまると、形勢逆転し、自分が追いかける番になる。そうなると、自分の考えだけでは動けず、相手の出方を見る必要が出てくる。
一度形勢逆転してしまうと、元に戻すのは至難の業である。

上記の文章は子どもが書いたものではなく、私が書いたものです。
何故、私がこのような課題に挑戦したかというと、、、
以下の記事を読んだからです。

最初は、
「まずは鬼ごっこのルールや楽しみ方を書いて、次に歴史や派生した遊び方なんかも書けるかな?」
と思ったのですが、すぐに違うぞと気付きました。
これは、想像力を活かして、文章を書く事を楽しむための課題かな?と理解しました。
で、書き上げたのが上記の内容です。

中学受験って、もちろん、難易度の高い算数の問題が解けることが絶対条件なんでしょうが、こういった想像して物事を考えてそれを表現するってことを普段からやってないと、急に違う角度から問われたときに対応できないのではないかと思いました。

普段から、疑問に思う癖、想像する癖は付けておくことはもちろんで、それを表現する機会も作っておくべきかと思いました。


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