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1年間の関西勤務が終わり思うこと

7/31(水)
私の大阪配属生活が幕を閉じた。

ちょうど1年前に予期せぬ大阪配属を告げられ、目まぐるしい引越しをしたばかり。

1年後の私は、またもや引越しに追われている。

あっという間だった。
濃い毎日だったから、たった1年しかいなかったことが自分でも信じられない。

ここで。初めて実家を離れて過ごした社会人1年目〜2年目初夏までについて振り返っておきたいと思う。

無免許ガール地方営業へ

私の実家は車がなく、基本的に電車移動。それが当たり前だったから、免許が欲しいとも思わなかった。

いざ配属された部署は車移動で地方営業に行くのがスタンダード。おじさまたちは、免許がないことを知ると「え?!」と凍りついていた。挙げ句の果てには「大学時代何してた?」とか言われた(喧嘩売ってますね)

どう考えても人事部の配属ミスだろと怒りすら感じていたが、配属されてしまったからしょうがない。車なしでも頑張るしかない。こうなったら意地でも免許を取らずに、電車とタクシーで頑張ろうと決めた。

タクシーが駅前にいない。
ワンマン電車って何ですか。

22年間それなりに便利な場所で暮らしていた私は、さっそく壁にぶち当たることになる。

車がなくても、電車とタクシー使えば大丈夫でしょ!と軽い気持ちでいたのが間違いだった。

分かりづらい電車の表記、一度乗り間違えると次の電車は1時間以上来ない。駅前でタクシーが捕まらず、炎天下の中徒歩30分コースなんてザラだった。

だーれもいない駅で待ちぼうけ状態

ICカードが途中から使えないことを知らず、そのまま切符なしで乗車してしまい、降りた駅で全額現金払いを求められたり、現金が足りなくて後日新大阪まで払いに行ったこともある(恥ずかしや〜)

移動する。ただそれだけのことに頭を悩ませていた。

慣れたらこっちのもんさ

そんなこんなで数ヶ月が経過すると、さすがに電車移動にも慣れた。タクシーも、電話すれば来てくれることが分かり、一安心。

ようやく周りの景色にも目を向けられるようになり、美しい風景に囲まれていることに喜びを覚えるようになった。

移動時間は比較的自由。
美味しいご飯が安く食べられる。
リフレッシュできる。

まるでワーケーションでもしているんじゃないかって思えてきた。

新しいことが好きで、好奇心が旺盛な自分の性に地方の新規開拓は意外とあっていたのかもしれない。

社会課題を目の当たりにする

私は自治体とメインで関わる仕事をしていた。
だから余計に、人口減少、少子高齢化、東京一極集中問題などを実感する機会がとても多かった。

でも、意外だなと思ったのは、東京の方がはるかに予算が多いはずだけど、地方の方がむしろ快適で使いやすい公共施設がたくさんあるということ。

東京は、ある意味お金をかけるべき箇所がとてつもなく多い。というか、ありすぎてキリがないくらいだ。だから、教育とか公共とか後回しにされやすいのかもしれない。

目の前にある問題をダイレクトに解決しようとする感じは地方自治体の方が強いのではないかと感じた。

それでも、人口は大規模都市にどんどん持っていかれてしまうし、子どもが減っていくため小中学校の統廃合は進む一方だ。市町村で1つにまとめようという動きすら出てきている。

どうしたら少子化は止められる?

正直、企業で働くことを考えると都会の方がはるかに利便性が高い。刺激もチャンスも多い。

じゃあ、子どもにとってはどんな環境が良いのか。

自然に溢れて、思いっきり体を動かせて、五感を研ぎ澄ませて感性を磨くことができる環境が良いと私は思う。それはどちらかというと、都会というより田舎なのかもしれない。

最先端の技術に触れらること、質の良い教育を受けることももちろん大切だ。しかし、これらのような教育を地方にいるから受けられないというわけではないはず。むしろ、その機会を均等に与えることが今求められていることだと思う。

となると、やっぱり企業が変わり、働き方を変えていくことが一番近道なのではないか。コロナでリモートワークが浸透したとはいいつつ、現状はまだまだな気がしている(勿論進んでいる企業もあるけど)

1年間の感想

生まれ育った土地を離れて気付けたことがたくさんある。

色々な生き方、暮らし方があることを知った。

凝り固まった価値観で物事を判断してしまうような残念な大人に出会った。

狭い世界で息苦しさを感じる学生に出会った。

のびのびと、目の前のことに真っ直ぐな子ども達に出会った。

地元に一生懸命貢献するために働く人に出会った。


当たり前だけど色々な人がいたなあ。

富山県
石川県
京都府
岐阜県
滋賀県
大阪府
奈良県
和歌山県
三重県
愛知県

仕事で回ったのはこの10県•府。
今まで見たことがなかったような、空の広さと、緑の青さと、聳え立つ山々と、透き通った海を知った。

美しい景色はいつも私の心を癒してくれたし、励ましてくれた。

これから先の人生、どこで暮らすかなんて想像がつかない。でもやっぱり知るって大事。経験するって大事。

          経験して、知ることが大切だ

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