駄洒落詩小説 『風鈴とともに🎐』 #シロクマ文芸部

風鈴と ともに息つく ふぅ凛と

あんなに勇ましく鳴いていた蝉も
あんなに血を横取りしていた蚊も

あまりの暑さに鳴り潜め

灼熱の太陽は
まるで世界をシャットダウン

道を歩く人も
人っ子一人いやしない

本当は
誰よりも心配性なんだ
太陽は

この暑い中
外出を控えるように促しても
一向に従わない人達すらがいるからだ


でもオリンピックイヤーの
今年ならきっと屋内で
観戦を楽しむはずだと

我が国の代表として世界で戦う
勇姿に夢中になるだろうと

たくさんのメダルを輝かせ
たくさんの涙を乾かそうと
おめで太陽たいよう 元気出し太陽てぇよう
と張り切っている


その結果
暑くなりすぎている気が
しなくもないけれど


太陽さんよ 太陽さん
せめて風鈴は溶かさないでね

と願いながら

今日も一日無事に終えたよ と
ふぅと線香を灯し 鈴を鳴らす

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　凛とした女性に憧れるけれど、どちらかというと勇気の鈴が りんりんりんで動作がうるさい私です😂🎐