石村嘉成さん父子の講演に共感
2023年7月16日 新聞掲載記事
先日、新居浜の画家石村嘉成さんと父和徳さんの講演会に行く機会があった。著者「自閉症の画家が世界に羽ばたくまで」も読んでいたので興味深く、育児経験者であれば共感することも多かった。
嘉成さんは生き物が大好きで、動物と心を通わせ会話ができるという。観察力はすばらしく、絵は動物が今にも動き出しそうな生命力にあふれている。
嘉成さんが「動物の親子の情愛」を伝えることができるのは、両親の愛情を受けてきたからだと感じた。愛情には厳しさも含まれる。自分で何でもやらせて社会のルールを身に付けるよう育てておられた。
これは特別ではなく、どの子供にも必要なことだと思った。和徳さんは「障がいイコール個性」「発達障がいではなく、特性発達と呼ぶのはどうか」と提案されていた。私も賛成だ。絵に魂を吹き込める嘉成さんの才能は、唯一無二。
和徳さんが言う、他人とのさまざまな違いを認め合える社会になることを、私も心から願っている。
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