中村哲さんの生き方に感銘
2023年12月23日 新聞掲載記事
本紙4日付「アフガンで凶弾に倒れ4年」という記事を読んだ。アフガニスタンなどで医療支援や農業復興に尽力し、2019年に凶弾に倒れた医師中村哲さんの生き方を、母校の後輩らが交流サイト(SNS)で発信しているようだ。これも見て、私利私欲なく利他に徹した人だったことを改めて認識した。
私も中村さんの生き方に共感している一人だ。大干ばつに見舞われたアフガニスタンで「薬よりも水」と用水路の建設などを手がけたことで、65万人生活を支えているという。
偉業に感銘を受けて以来、中村さんの好きだった言葉「一隅を照らす」が私の座右の銘になった。一隅とは片隅のこと。見えないところで心力を尽くす人がいる。中村さんが生きていれば、今の世界を見て何と語るだろうと考える。
気持ちが暗くなりがちな時こそ、この言葉を忘れまいと思う。「自分の置かれた場所でベストを尽くす」。この考えが広がり世界の平和につながることを願う。