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溺れるバタフライからの卒業

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前回の記事では、クロールのストローク動作を解説しました。同じようにバタフライも見ていきます。

クロールでは、「キャッチ」「プル」「フィニッシュ」と3つに分けて、「フィニッシュでは肘を伸ばして、手首伸ばさず」という結論でした。

バタフライの結論「バタフライに肘を伸ばすフィニッシュはない」

バタフライのフィニッシュからエントリーまでのシークエンス

写真の一番右は、頭が一番高い瞬間です。この時、肘はまだ伸び切っていません。その後リカバリー動作の中で肘を伸ばしています。バタフライにもフィニッシュは存在しますが、「肘は伸ばしきらない」ところがポイントです。

もし水中で肘を伸ばしきってしまうと、両腕を同時に水の上に持ち上げるときに大きな負担となります。水中で手首を伸ばすとさらにしんどくなります。「うちの子、バタフライ泳ぐと溺れてるんです(泣)」という場合は、9割がこの泳ぎ方になっています。

クロールはローリング動作があるので、水中で肘を伸ばしきってもスムーズなリカバリーができます。クロールとバタフライは「片手ずつ」か「両手同時」か、だけの違いではなく、ストローク動作の始めと終わりの腕の形に違いがあります。バタフライにおいて「最後までしっかり水をかく」という表現は、クロール以上に気をつけて使う必要があります。

最後にもう一つワンポイントアドバイス。バタフライで、どうしてもスムーズに腕が回らない場合は、上から見たときの円運動をイメージしてみてください。ストローク動作は前から後ろにかくのが基本なので、横から見たときの円運動をイメージしがちです(特にクロールはそうです)が、バタフライに限ってはフィニッシュで外方向に水を押すイメージを持つとリカバリーがスムーズになります。

今回はストローク動作に注目しましたが、本来バタフライはキックとうねりのコンビネーションからはじめるのをおすすめします。手は一番器用な部分ですので、ついつい不必要なときまで使ってしまってバランスを崩しやすいので気をつけてみてください。今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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