book-go-around #008 東京都: 酒井瑛作(24歳)
book-go-aroundは本を買ってる人に本を買うことや本をコレクションすることの楽しみを語ってもらうflotsambooksのインタビュー記事です。
今度あなたにもインタビューさせてください。
#008 東京都: 酒井瑛作(24歳)
90年代から00年代までSTUDIO VOICEが定期的に組んでいた特集「写真集の現在」を読んだこと。
毎回200冊程度の写真集が当時の時代感とともに紹介されていて、データベースを参照するような面白さがありました。これを見て数冊は買ってるはず。全部は買えないので雑誌を眺めるだけなんですけど…。
収集したいという欲はあんまりなく、資料として充実しているかどうかが基準のひとつになっています。
なので、情報が詰まった図録などを買いがちです。もちろん衝動的に買う時もあって、そういう時はなんとなく攻撃力が高いなと感じると買ってしまいます。
本のクオリティはそこまで気にしてません。
植草甚一か誰かのジンクスで「本屋に入って最初に手に取った本を買うと決めておく」という話を読んだことがあります。
迷いはじめると買う踏ん切りがつかなくなるから、最初のハードルを壊しておくみたいな…。
実際にやってみると気分は上がります。
お金がない時にやるとただただ苦しい気持ちになります。
1.ハンイデア/加藤広太
twitterから連絡して買ったもの。DVDとセットだったのですが、その包み紙がZINEにも使われている写真で、それで包んでしまうんだな…と。
2.Doggie/築山礁太
これはinstagramから。作っている過程が投稿されていて興味を持ったのがきっかけです。
たまたま見て欲しいと思った海外の雑誌のパブリッシャーに
「どこで買える?」と勢いのまま連絡したら「flotsam booksで売ってるよ」と2回ほど言われたこと。
ZINEや私家版の写真集など、インディペンデントな出版物は積極的に買っていいと思います。少ないボリュームの冊子で1000円や2000円すると、ちょっと高いなと感じるかもしれないけど、アーティストへの直接的なサポートにもなるし、いつもとは違う価値を見出せます。
何を買っていいか迷う時は、小さな出版社がたくさんあるので、それらをフォローしてみるのもありです。日本はもちろん、アジア圏でも面白い出版社やそこから生まれるカルチャーもあって、動向を追うだけでも楽しい。
面白くない回答ですが、これといってチェックしているものはなく、全体的にフォローしているものを見て回ってリリースがあればチェックするという感じです。まとまった情報を紹介してくれるところがあればむしろ知りたい…(全然なくないですか?)
Loose Jointsなど同世代の活動は気になります。
いまのところありません(希少価値などに興味がないからかも…)
他人と一緒に読めるところ。
特に写真集は言葉を必要としないから、言葉が通じない人と会う時はいつも本を持っていって「これいいよね」という感覚をお互いに共有しながら、ページをめくっています。見せるのはインスタやウェブの画面でもいいのですが、めくるペースとかもコミュニケーションの一部になったりして面白いです。
コレクション的な集め方もひとつだと思うけど、自分なりに本を手に入れる理由を見つけられると楽しくなります。
あと日本は良くも悪くもクオリティの高い刊行物が多く、ラフなZINEが見られなくなってきた(あったとしてもTABFのようなイベント時の刊行…?)ので、いつでも気楽につくっておくれ…と思ったりしています。
#bookgoaroundでは 、インタビューに答えて頂ける方を随時募集しております。すごいコレクションでも良いし、この1冊について語りたいでも良いですし、断捨離を繰り返して10冊くらいしか残ってないけど、最高のものだけ残ってるって方でも大歓迎です。コレクションの量や質はこだわりません。ルールはひとつだけ。ビジュアルブックであること。
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