元気なつもりの心にDaily Flowers~花束の手紙~
1.拝啓 花束の手紙(心の疼き)
桜の木は青葉に変わり、
陽射し沁み入る季節になりました。
そんな折、ある女性(Aさん)から、
一通のお便りをいただきました。
そして、そこに綴られた心の疼きに、
はっと過去の自分を重ねて、
ノスタルジーを感じてしまったのです。
~主文~
私は毎日、平穏無事に過ごしてます。
もちろん、心も体も元気いっぱい?に。
今日も、忙しいスケジュールを消化して大繁盛!
何かを達成できたような気分で、半ば一日を終えました。
でも、ふとして、思うのです。
この道を突き進んでいいの?
(いいよ。皆もそうだから)と、半ば言い聞かせても……
季節が訪れるたび
景色が変わるたび
年齢が1つ増えるたびに
心の声が聞こえてくるのです。
どこへ行きたいの?
そして……一人答える。
本当の未来への一歩を踏みだしたい!と。
~以下省略~
文末には、「近日お会いしたいです」と一言。
そこで、私(Calla)は、
花を調合(コーディネートして)処方をすることにしました。
2.主文(ハートフルブーケの提案)
数日後、Aさんとカフェで待ち合せました。
仕事帰りのAさんは、お疲れの様子もなく、
晴れやかな笑顔で迎えてくれました。
もしかしたら、心のお悩みも自然消滅?
それとも、元気に見えるだけ……?
その心層をと、少しプライベートに迫ってみました。
➀花を選んだ理由
(C)心の疼きは……その後もお変わりなく?
(A)はい。
そこまで大袈裟なものではないですが、
今のままでいいのかと、もやもやもやもや……。
(C)胸の奥底で渦巻いている……
(A)はい、ときどき沸々と。
(C)もやもやの解決法は、他に見つからなかったのですか?
(A)はい。ネット検索しても沢山ありすぎて、何がなんだか……。
運動すれば一時的に心も体もスッキリするけど、また湧いてくる。
何しろ元気?なので、お医者さんを探すでもない。笑
最初は、花にも半信半疑でした……。
(C)そ、そうでしょうね。
でも、それは感覚的なものだから、頭だけでぐるぐるしても、
体だけ動かしても突破口は見えてこない。
心で体感してみないと……ですね。
私は、Aさんが心変わりしてはと、
慌てて花の話題に切り替えました。
➁心が求めていること
(C)ところで、花を買うのはどんな時が多いですか?
(A)う~ん。そうですね。
季節感(春夏秋冬)を部屋に取り入れたいときかな。
ビストロ風の料理を気合を入れて作りたくなったときとか……
その他なら、会社のイベントで贈ることが多いですね。送別会とか。
(C)プライベートでは、新鮮な気分を取り入れたり、
心を奮い立たせたくなったときに、花を買うことが多いのですね。
(A)はい、そうかもしれません。
(C)そんな時、どんな花を買うことが多いですか?
好きな花、花の色や雰囲気など……何でも。
(A)どんな花もそれなりに可愛いな。
好きな花は、バラとかチューリップ。
小さな花を集めたような花束、かすみ草も好きです。
仏プロバンス風の柔らかいナチュラルな感じかな。
お店に飾られた花束に、思いがけず心惹かれて買うこともあります。
色あいは春っぽいイメージ。
ピンクが好きだけど、最近のマイブームは白!
スッキリとした真っ白の方。
(C)マイブームが来てる?なら、
それは、何かを求めているサインかもしれないですね。
本音が隠れているのかも。
では、元気だけどもやもやするのは、どんな時ですか?
(A)仕事は、周りから期待されて、
様々なプロジェクトを任されて、充実した毎日を過ごしています。
だから、恵まれているんです。
それに、現状に特に不満もないのです。
ただ、本当は自分の好きなことで仕事をしていきたいなと。
そっちに向かって進んで行きたいという気持ちが湧いてくる。
(C)好きなことはもう決まっている?
(A)はい、やりたいことは決めてるけど、
いつもいつも踏み切れないまま、刻々と時間だけが過ぎてしまって……。
(A)あとは、こんなことも。
部下が仕事に定着できずに心を病んでしまうとき、
手を差し伸べたくても(具体的な症状、その心情が正確に分からないため)
どうにもできないもやもやした無力感もあります。
今の競争社会に宿命を感じて、罪滅ぼしの気持ちが芽生えたりして。
(C)無力感、罪?そんなふうに受け止めてるのですね。
今の生活、仕事へのモチベーションは、自分の興味(能動的)より、
周りの期待、信用といった外からの求めに応える(受動的)ことが
多くを占める。そこには満たされている?……
この後、Aさんの気持ちを辿りながら、
今の心模様を整理してみました。
(ハートフルブーケは、もやもやした心の奥底を
元気づけていくことにフォーカスします)
※詳細は後述にて。
➂心を辿り~見えてきたこと
(C)普段から、外への興味、感謝など
温かで前向きな気持ちでいるけど、その多くは受容して応えるもの。
自分が本当に行きたい場所。
そこで得られるワクワクしたやりがいや誇り、
もしかしたら使命感のような能動的な気持ちが、
まだ満たされてなくて、もやもやしている。
苦しみ、リスクをかけても何かを成し遂げていくような
意義を感じるやりがいの部分でしょうか。
(A)はい、そうかもしれません。
今特別困ってないし、行動につながらない。
それを始めるきっかけがもてないというか……。
(C)はい、分かる気がします。
毎日が平穏、(社会的に、会社でも)恵まれた生活ができる
「有難い幸せ」もあるから。
新しくやりたいことは、今とは違う、別の大変さもあるかもしれない。
切羽詰まってないし、頭(客観)で現実を考えれば、
行動しないという選択へと引き戻される。
でも、心(主観)はそれに違和感を持って抵抗する。みたいに?
➃心潤うエッセンス
Aさんのもやもや、新しい一歩を踏み出したい気持ちに
大切と思われるエッセンスを1つあげてみました。
(C)今、心の奥底で求めているのは、
一歩踏み出す手前の発火点、「決意」でしょうか?
そこに自然と向き合うために背中を押してくれる……
(A)はい、そうそう。それ!
(C)「スパイス」なのでしょう!
(A)辛い(からい?)(つらい?)
(C)いえ…刺激(鼓舞)のような。
普段花を買うときにも、そうでしたね。
非日常を感じたい!自分を奮い立たせたい!
そんな刺激を花にを求め、サポートを求めている。
(A)無意識に……。
日常の中で、度々感じている「無力感」を
吹っ切るのに必要なものも、そんな刺激ですね。
(A)そうかぁ。求めてたのは刺激だった。
(C)でも無力感も、別の意味で捉えれば、
プラス面もあると思うんです。
無力でいられる「平穏」「安泰」。
お話にもあったように、
「嫌いな花がない、どんなお花も可愛いと感じる」
「部下に何もできない無力感がある」
「罪滅ぼしとして何かしたいと感じる」など
他の人と波風を立てずに包み込んでいくことは、
一緒にいる人にとっても安らぎますし、
場の空気も和やかになりますね。
一歩進む、理想の何かを選択することは、
ときに不調和や向かい風に立ち向かうことになる。
それは、馴染みある「平穏」、感じやすい「無力感」とも
相反する感情だから、習慣にするのは容易くないと感じる?
(A)はい、そう分かってても、もやもやが続く……。
(C)そのもやもやの根底にはプラス面もあるけど、
一歩進みたい気持ちが、度々引っかかって湧き出てくる。
それが続く心情は、自分にとってプラスに感じられない?と。
(A)はい。本当のプラスに進んでいけたら……と。
(C)あともう一つ!
マイブームが「白」ということでしたね。
色彩心理学では、色は深層心理を反映すると言われますが、
白を求める心には、心機一転何かをスタートしたい、
心をクリアにしたいという意味もあるんですよ。
(A)つながってる……。
(C)はい、もうここまで来たら、
心に嘘つけない!……ですね。
では、その「決意(鼓舞)」したい心を尊重して
その心(本音)が元気になる花束をお届けしますね。
「本当の未来への一歩につながりますように」
(A)はい。楽しみにしています!
そして、コーヒーのおかわりを挟んで、
花束をお届けする約束を交わし、カフェを後にしました。
※花束について、Aさんからのリクエストもいただきました。
・マイブームの白を入れる
・食卓テーブルに飾る
・サイズは、50㎝丈くらい縦長
~元気なつもりの心に贈るDailyなフラワーアート💐~
そして、Aさんへの選りすぐりの花々を調合した
ハートフルブーケが完成しました!
3.結び(喜びの言葉)
Aさんに花束を渡した日。
「自分では買ったことがない珍しいお花もあって嬉しい!
(食卓に飾って)ビストロ風の料理でも作ろうかな~」と、
喜びの言葉をいただいて、ホッと一安心。
と、思ったら……帰宅後、波乱の展開が?
「旦那に花束を奪われました~😿」と、
嘆きのメッセージが送られてきました。
※花束を飾る場所は、
(予定では)食卓に飾って絶品料理をもてなす
だったのに……旦那さんの書斎へ
それも花屋さん風に飾りたい!と言って、
アルミのバケツに花束を投入し、
オリジナルの方法で楽んでます~!と……。
(その写真も送られてきましたが、
プライベート部屋につき掲載はご容赦ください)
旦那さんの心にも、花のスパイスが効いたのか?
「決意」の気持ちがつながるように……
最後は、ご夫婦で楽しんでいただけたようです。
(旦那さま傑作の)斬新なコーディネートには驚くばかりでしたが、
花を自分なりに楽しんでくれるとは、この上なく嬉しい気持ちに。
「ハート喜ぶ花束で健やかな毎日を!」
そんな抱負を胸に、喜びのご報告まで。
元気なつもりの心の疼き等々……
お便りお待ちしています。
かしこ
4.追伸(for noters for everyone)
末筆ながら、こんな心の疼きもあるのではと、
もう一つ花束を。
忙しくてブログを書く時間がない
ネタがなくて困る
ペンが進まなくて心折れるetc……
でも、本当の本当の本音は、
こんなときもあったりする?……
「スキ一つに疲れたよ寝そべって五千スキの猫になりたい」Calla
※スキ=いいね♥
この強者にあやかり、エールの花束を!
お元気で。See you soon!
Calla
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