デザインを始める人が読むべき1冊目の本〜幸せのデザイナーライフのために
これから、デザインを始めたいな〜と思っている人にオススメの本を紹介します。といっても、そんなに厚くは無く1冊だけですので、本が苦手な人も安心してくださいね。デザイン事務所20周年を迎える私が、自信を持ってオススメする本です。
目次
❶はじめが大事
❷成長が一番大事
❸なぜ基礎なのか
❹どんな本がオススメなの
❺私の推薦図書
❶はじめが大事
物事って、はじめが大事。仕事じゃ無ければ、まだいいですが、プロとして仕事をしていこうと思うと本当に大事。
はじめにいい師匠に出会えるか、いい友に出会えるか、いいライバルに出会えるか…そういうことって大事だと思います。うまくいってる人の多くは、出逢いにセンスがあるんですよね。もちろん本もそう。
そういう意味で、最初の一冊目のデザイン本は重要だと思っています。本屋にも、図書館にもいっぱい本のある時代だからこそです。選びたい放題の世界で何を一冊目にしますか?
最初で一冊でこれくらい違うというのを図説します!ドーン
こんな感じで成長するとイメージしてください。もちろん全員では無いですが、こういうパターン多いと思います。
❷成長が一番幸せ
じゃあ、成長という視点でどういう人が、うまくいっているのか25年くらいの経験則で言わせてもらいます。
①はじめに基礎を勉強した人
②出逢いのセンスがある人
③うまれつき(DNA)・生まれた環境
④マメで真面目な人
⑤ビジョンのある人
今回は①についての話です。おーつまらないぜ!と思った人もそうはならないように工夫して書いてみます。ザックリ言うと
健全な成長のために、基礎を学ぼう
なぜ、健全な成長が良いのかというと、心と体の為です。急な成長も良いのですが、あまり波が大きいと、心を壊しがちだからです。60歳くらいまでは仕事したいじゃないですか。それでなくてもクリエイターは心を壊しやすい。だから私は
幸せな成長曲線を描く
のが大事だと思っています。スピードよりも、金よりも、名誉よりも心の幸せ。何を大切にするのかは人それぞれなので自由ですが。
もう一度グラフよくみてください。ドーン
あれ?見えなかった壁が見えてますね。これが40歳の壁!
ちょっと余談になりますが、クリエイターは40歳で活動が鈍る人が多い。
体力も、かなり落ちてきて無理ができない…
実は多くの人が40歳を境に、社長の立場・教える立場になります。40歳超えてソロプレイヤーはキツい。また世の中の役に立つという視点でも人材育成は、本当に大切なんです。
それも含めて、40歳くらいを個としての成長曲線の頂点として考えるのは、幸せとして良いんじゃ無いでしょうか。将来設計大事です。
❸なぜ基礎なのか
脱線しましたが
話は戻ってなぜ基礎が大事なのか、説明します。一言で言うと
可能性を減らさないため
と説明させてもらいます。可能性とは、選択肢(バリエーション)であり、人としての幅です。わかりにくいと思うので料理の例えで説明させてもらいます。料理で言えば
・デザイン基礎=包丁などの調理技術・素材を見る目
・デザインテクニック=優れたレシピ・飾り付け
人は経験を元に行動し、生きています。特に成功体験を元に生きています。うまくいくと何度も同じ方法論を選び、そして一時的に成功します。
そして成功の代償として、選択肢を減らしがちです。
選択肢を減らしていくと、人の成長は鈍化します。優れたレシピを、はじめに目にすることはデメリットもあるのです。だから学校とかでは、退屈にならないギリギリの路線で基礎から始めます。もっと言えば基礎技術は2番目で、心構えとか、素材選びとか、下ごしらえが1番目で、実はデザインの作業ってこの地道な積み重ねが9割な気がします。
飾りじゃ無いのよデザインは
❹どんな本がオススメなの
すでにカイシ先生が書いているので、あとで読んでください。おしまい。
私は信じます。点を打とう!良noteです。
でも、私のおすすめが先に聞きたい人もいるかもしれないので続けます。
❺私の推薦図書
さっそく、私の推薦図書を紹介しますね。ドーン!
これは、タイトル通りデザインする人の教科書として、基礎を楽しく学べるように書かれた本です。イメージで言うならば
限りなく透明に近いデザイン本
自分の特色を選べて、デザインの選択肢と人としての幅を広げる本。
・デザインを知らない人向け
・豊富な図説でやさしく学べる
・もっと伝わる、もっと楽しい、もっと広がる
帯部分のほぼまんまですみません。
そしてIntroductionが素晴らしいです。つまり前置きが良い。
「自分の身の回りを見渡してみましょう」という地味だけど
本当は大切な部分から切り込んでいます。一方でピンタレストやタンブラーで自分な好きなデザインを集めようなど、今風の部分もあります。
【目次】
Introduction デザインをもっと身近に
Chapter1 文字と書体の基本
Chapter2 文字組みの基本
Chapter3 色の使い方
Chapter4 写真とのつき合い方
Chapter5 イラストの使い方
Chapter6 ダイアグラム、インフォグラフィック
Chapter7 紙と印刷の基礎知識
Chapter1、Chapter2で大胆にも文字をピックアップしています。誰かがnoteでいっていましたデザインは文字が9割だと。この順序大事。美大でも、1年は手書きでのレタリング・スペーシングやるところ多いです。
あと、最後にデザイン用語辞典がついてます。デザイナーはわけの分からん用語使ってると思っているデザイナー以外の方にもピッタリです。デザイン未経験者に!
実は作例が実例。著者の細山田デザイン事務所はトップクラスの事務所。みんな目にしている素晴らしいデザインを元に解説しています。dancyuとかpopeyeなどの雑誌も、有名なあのマンガもデザインした事務所です。バリエーションも豊富で楽しんで読むことができます。デザイン経験者に!
あ、実は本自体が作例。なんのこと言ってるか分からないですが、ページ自体が、いろんなデザインのバリエーションで作られています。つまりこの本のデザイントレースする事でもデザインを学べる仕組みです。紙や印刷も参考になります。デザイン上級者に!
これで、ちょっと飲みに行くより安い金額なんですよ。はじめに言っていた
①基礎を最重要視しつつ
②楽しくデザインテクニックも学べて
③中級者が読んでも1冊で3度美味しい、奥深さ
敷居は低いけど、めっちゃ奥深い、そしてそんなに厚くは無い1冊。
デザインをこれから勉強したい方、いかがですか?
📝memo 今回の記事を一言で表現すると
ちゃんと教えてもらえるデザインの基礎!の本あります。