お悩み解決、BBQで準備する食材の量。
バーベキューやるぞ!
準備で困ることの一つと言えばこれじゃないでしょうか。
肉はどれくらい買えばいいのか、小さな子どももいるからソーセージとかもあったほうがいいか、鶏肉や豚肉もバラエティー豊富に用意するか。
悩ましいところです。
今日はテーマや方向性から準備すべき食材の量、考え方を元料理長なりに整理していきます。
飲食店の食べ放題やコース料理の”量”。
BBQの肉の量、用意する食材の量を考えるときに、最も基本となる考え方は、「一人何グラム食べられるのか」ということ。
これは飲食時代でも非常に大事なことで、主には食べ放題やコース料理の量の設定から、原価、売上に関わる重要なポイント。
まず、コース料理ですがお酒をたくさん飲むような宴会なのか、お酒はそこまで飲まず料理を楽しむのか(昼なのか夜なのか)、を考慮して、お客様が満足して頂ける”量”にしなければなりません。
当然、多ければお客様は「残す」という後ろめたさはあれど、「足りなかった、量が少ない」とネガティブな印象は弱いわけですが、お店としては無駄なコストがそこにあり、本来もう少し少なくても(コストを低くしても)お客様の満足は得られたことになる。
食べ放題は少し違い、大手の焼き肉屋しゃぶしゃぶ、ホテルのバイキングのように、提供する量はお客様にゆだねるわけですが、一般成人の男性・女性である程度「食べられる量」というのは目星がついており、そこから逆算して原価、提供価格を算出する。
どれだけ用意すればお客様に満足して頂け、お店の売上・利益を確保することが出来るのか。
BBQの食材の量を本気で考えると、この考えに行き着いたわけです。
量の前に、プランを決めよう。
飲食経験を基にした、用意すべき”量”。
前置きはここまでにして、さっそく具体的な考察をしていきます。
まず考えるべきは、「プラン」です。
どのような構成にしていくかを考えることなしには選択することは出来ません。
大人も子供も楽しい、いろんなお肉が食べられるバラエティー重視のプラン。
帆立や牡蠣、海老など海鮮類も取り入れた浜焼きスタイル。
ホイル焼きやアヒージョ、ガーリックトーストなんかも入れて、おそとバルのような、ワインが楽しめるプラン。
脱普通、ラム肉や骨付き肉など、一風変わったバリエーションで攻めるプラン。
なんこつ、せせり、レバーに、砂肝、牛肉なんかいらない、おそとで焼き鳥パーティープラン。
大凡のテーマを絞ることで、用意すべき食材の”種類”を絞ることが出来ます。この点を整理しておくことで、いざ買い出しに行った際に、迷いが消え、無駄のない準備が出来ます。
少人数での注意すべきこと。
上記でプランを決め、具体的に食材を用意していくわけですが、ここで大事なことが1点。
それは、「人数」です。
カップルのBBQデート(2人)、家族でBBQ(3-4人)、知人家族と(5-8人)、部活やイベントなどの団体(10人以上)。
人数によって、用意すべきトータルの「量」が決まっていくわけですが、上限人数が違えば、量も変わります。
一般的にスーパーで売っているお肉類は量が決まっているので、少人数であればあるほど、いろいろなお肉を選択することが難しく、大人数であればあるほど、いろんな種類を買っても、少量ずつ振り分けることが出来るため、自然の流れでいろいろ食べることが出来るわけです。
このあたりは、売っている焼き肉用のセットを取り入れることでバリエーションを出すことは出来ますが、少人数であればあるほど、「いろいろ楽しむ、いろいろ食べたい」というのは比較的難しくなってしまいます。
サンキューグラムの話。
プランや何人分用意すべきかが決まったところで、ようやく用意すべき「量」の話です。
サンキューグラム⇒390g
急にダサいです。
急にダサいんですが、これが今までの経験からすると平均的な適正量です。
正直、成人男性・成人女性(年齢)、子どもの比率、でも変わりますし、意外と大きく変わるのが、お酒を飲むか飲まないか、ここも大きく変わります。
とはいえ、経験上ベースとすべきは一人あたり「390g」であり、これを軸に微調整を加えていきます。
例えば、お酒飲みばかりで元々あまり食べるような人が少ない、そんな場合は390gの70%から80%くらいの量にする。
子どもの多さでいくと、食べ盛りの子供であれば110%増しでも行けるでしょし、小学生以下の子供の場合は20%-30%くらいで考えてもいいと思います。
ちなみに、この390gという量をイメージしやすいところでいくと、steak好きなら一度は行ったことあるであろう。「いきなり!ステーキ」のランチステーキ200g+ご飯サラダくらいと近しいところ。
一般的な定食屋のボリューム感が400-500gくらいなので、それと比べると少し少なめ。
これは肉を主としていることと、お酒の有無は置いておいて、水分もある程度体にいれることを考えての390gです。
これは、上記にまとめた、食べ放題やコース料理の献立を組む際にも目安としていた量感です。
肉が焼ける前の、前菜。
余談ですが、炭がおき、肉が焼けるまでの間、食べるものがない問題に遭遇したことはいるはず。
そんな問題を解消する手っ取り早い方法が、「作ってもちこむ」です。
以前下記にまとめておりますので、興味ありましたら是非一読いただけると嬉しいです。
人数、パターン別用意する量まとめ。
■カップルでお酒も飲みます!
お肉300g、ちょっとしたおつまみ100g、焼きそばやおにぎり、180g
⇒580g ※主食がいらない場合はお肉とおつまみに振り分ける。
■家族4人でBBQ、子どもはまだ3歳くらい。
お肉(ソーセージとかも)500g、ちょっとしたおつまみや子供も食べられるポテトサラダとか200g、野菜も少し食べよう120g、焼きそばやおにぎりなどの主食300g
⇒1,120g
■気の合う仲間たちで肉と酒のパーティーだ!(成人5人)
好きなお肉2,000g⇒2,000g
※足りない分はお酒で。
食いたいものを食い、焼きたいもの焼く。
近年のアウトドアブームで、キャンプ料理なんかも非常に情報があふれています。
ただ、炭でお肉を焼くいうわけではなく、ダッチオーブンを使った料理や、燻製、手の込んだ料理なんかもおそとで楽しむ方が増えてきました。
子どもと一緒に楽しむならオススメはハンバーガーとかもアリ。
ハンバーガーづくりも楽しいですし、よく食べてくれるので、その隙に自分たちのお肉に集中するなんてのも作戦としてはありですね!
意外と簡単に作れますので、是非機会があればお試しください。
一応動画もあり。
これに関わらず、BBQの楽しみ方は人それぞれ。
外で鍋料理なんてのも楽しいですよね。
飲食の経験をヒントに、考察。
今回はBBQの適正量を考えてみました。
今後もこれ以外にも、飲食経験から実生活に生かせる情報を整理して発信していきますので、なんとなくフォローしてもらえると幸いです。
もしよろしければサポート頂けると幸いです。レシピや動画などの食材費に当てさせて頂きます。