【1】好きなSF全部のせ映画『フィフス・エレメント』リュック・ベッソン 紙一重の無邪気
ブルース・ウィルスの引退は、私でも ちょっと気になる話です。
" 12モンキーズ"を観た衝撃 。"シックスセンス" が例のどっきりだけじゃなく沁みると後々発見した自分の迂闊。"ダイハード3"が良い!と気づいたのが最近で...後悔。など90年代から00年代くらいまで、面白い映画、面白い監督、と軒並み絡んだ 外せないアイコン。ありがとうブルース・ウィリス。
ちなみにブルース・ウィリスの代表作のひとつ、フィフス・エレメントの監督リュック・ベッソンをちゃんと観たのはおそらく 94年の "レオン"
周りの、映画好きの男の子達は レオンで盛り上がっていた。私も ただ券を もらって新宿まで一緒に観に行ったりして。面白いなーと思ったけど、興奮するほどかな なんて思ってた。
後年、ジョン・カサベテスの映画"グロリア”のファンになり、レオンがグロリアへのパクリに近いオマージュであると知るとともに、ナタリー・ポートマン演じる少女マチルダの描き方、扱いが性的すぎるのではないかと論議されている事も知る。(グロリアはぎりぎり性的に見えない大人な作りで好き)
余談ですが。マチルダの論議から、現在の日本の状況をみてみれば、出回っている沢山の少女のキャラクターなど、大人たちが無邪気に消費しすぎている事を 今一度振り返る必要があると、私は思う。
表現の自由が一人歩きしているけれど、自由と責任は本来セットなはずで。企業も受け手となる大人もゾーニングに気をつけるなど、社会的責任もきっちりしてもらわないと、安心して楽しめない。
日本はロリコンに甘すぎる社会だと思ってるし、今となっては少年だって相当危険な視線に晒され消費されている。男女ともに児童の写真や動画が高値で取引され、ビジネスとなっている。https://twitter.com/nhk_kurogen/status/1421093471759241217?s=20&t=48BX_VYxaI23jQXYlKE_ww
少年や少女をかたどって、愛でるのは フェティッシュな行為と紙一重で、自覚的な趣味人が こっそりやってきたはずが、80年代くらいから市民権を持ってオーバーグラウンドで大手を振ってきたように思う。(注:四谷シモンさんのような先駆的なアーティストは、線引きを自覚的になさっていると思う)
肌感覚だと、80年代のミンキー・モモあたりから。パンツが見える!と言って喜んでいる おたく的な人が身近にもいた。当時私は小学生だったから言ってる意味が分からなかった。私の大好きなミンキー・モモをお兄さん達も好き?っていうのが不思議だった。
愛でることだけで言えば、源氏物語なんかもドン引きだし、殿の隣にいる若侍だとか、伝統といえば伝統なのでしょうが。力を持つ男性主導のその伝統。子供の側は それでよかったのか。嫌だったのか。。。
長年かけて私たちの感覚的も まひしてしまっている。子供の安全の優先順位を上げて考える時期に来ていると思う。公的な場で、なんでも自由に表現していい。は無責任な 表現の自由だと思う。その自由の源泉が、売れればいいんじゃ。可愛いからいいんじゃ。ならば、なおさら危ない。
なんていう前置きもありつつ
ブルース・ウィリスのフィフス・エレメント。です。今見ると面白いよ。と宇多丸さんのラジオで取り上げられてたので、どんな話だっけ?と。公開当時 意気揚々と映画館に行って...途中から失速してしまったと記憶
確かに今見るとずいぶん楽しい、というか お気楽な映画。
好きなSF映画を 無邪気に全部のせしたんだろうなって。
未知との遭遇。インディ・ジョーンズ。ブレードランナー 。スタートレック。スターウォーズ。トータル・リコール。エイリアンに猿の惑星。気取らず ストレートに取り入れている。
これだけ詰め込んで、ストーリーになってるのだから 逆に凄いのかもしれない笑。
話運びが雑だったり、焦らしてる割に 展開が読めちゃうので、公開当時冷めちゃったのも理解できた。あとは...タクシーと、エキゾチックな美少女がとにかく大好き。というのも よく分かった。
お姉キャラのセレブとして出てくるクリス・タッカー。なんであんなにフューチャーしてるのかなと公開当時もノイズに感じたけど、おそらくC3PO的なコメディリリーフが出したかったのかなぁと。前半のチェイスシーンはブレードランナーに見えたが、後半のチェイスシーンはミレニアムファルコンに見えた。
無邪気な話だけど衣装はじめ 世界観が、今の映画より丁寧に作り込まれている点は、羨ましい。全体的には タイムボカンシリーズ×90sダンスミュージックという感じ。チャーミングなブルース・ウィリスも見られるし。何も考えたくない時に良いです。
謝謝