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オーガニックの先駆け宮崎県綾町&宮崎のおいしいものを堪能
親友が住む宮崎県には約3年に一度の頻度で訪問している。今回の旅は、野菜好き、食べ物好きの私に配慮してか、農業や宮崎グルメ満載の旅を友人がコーディネートしてくれた。
綾町といえば、1988年に全国で初めて「自然生態系農業の推進に関する条例」を制定。町全体で有機農業に取り組むことを宣言した、いわばオーガニックの先駆けである。ふるさと納税の申し込み件数も全国No.1の実績を誇り、町の強みや良さを捉えた上で、ほかの自治体と差別化を図りながらアピールするのがうまい自治体としても有名である。
まず綾手作りほんものセンターで開催される直売所へ。厳格な認証基準を定め、3段階のレベルで評価された農産物には生産者の名前とともにレベル別のシールが貼られているためとても透明性が高く安心して買うことができる。当日は綾雛山まつりが開催されていたこともあり、地元・県外問わず大勢の訪問客で大賑わいであった。
悩んだ挙句、せっかく来たんだから心行くまで買っていこう!!と開き直り、日向夏が450円、文旦はこのボリュームで350円!、香高く色が鮮やかなニンジンと実は宮崎名産というブロッコリーをお買い上げ。さらに茎が紫のほうれん草があることを初めて知り、大きな束のほうれん草まで購入。東京でラッシュアワーに差しかかった電車に乗ったときにこの荷物の多さにほんの少し後悔したものの。自宅で一口食べた瞬間に自分の判断は誤りでなかったことを確信したのであった。
ランチは美菜食膳「古嶋」さんへ。咲き誇る菜の花畑やかんきつ類の畑や民家を抜け、本当にこんなところに店があるのと少し心配になったころにようやくたどり着いた知る人ぞ知るお店。古民家を改装したお店の内装はまるで昔の日本にタイムスリップしたかのように懐かしく、柱やひさしの木目が目に優しく、季節のお花がそっと添えられていてじわじわと心の緊張が和らいでいく。
お料理は魚や肉を一切使わない精進料理でありながら、淡白とは程遠く食べ応えや味わい充分。豆乳を使った茶わん蒸しや湯葉の南蛮が私のお気に入り。最後にいただいた有機栽培コーヒーの、鼻の細胞から脳に突き抜けるほろ苦い香りや口の中に広がるほんのりした甘さとコクは今でも忘れられない。
綾町は宮崎空港から車で50分ほど場所にある。県外から訪問するには少し遠い場所であるが、ぜひともおススメしたい場所の一つだ。
トップページ画面のお花はラナンキュラス農園を訪れた際に撮影したもの。宮崎はお花の都としても有名な土地である。食べて、見て、買ってと大充実の旅であった。