study with me を見て湧き上がった感情と気付き
「study with me」って知ってる?
Youtubeの人気コンテンツのジャンルのひとつ。
知らない人のために簡単に説明すると、要は「勉強してるだけの動画」を流して、それを見ながら一緒に勉強頑張りましょうてきなもの。
本人を映すアングルもあれば、勉強している手元だけを撮影しているものもある。BGMもトークもなく、ただただ勉強しているだけの動画。
これがYoutube動画のいちジャンルとなるまでの需要がある。
僕も「study with me」の存在を知ってはいたが、これまで特別見たことはなかった。なぜ見なかったかというと、僕はもう机に向かって勉強するような年齢をとっくに通り過ぎているからだ。
僕が、もし今、中高生くらいだったらかなり利用していたかもしれない。
ということで、今回「study with me」を見てみたという話。
なぜ今回「study with me」を見てみようと思ったか、その経緯から話そう。
単純に言えば「作業中のBGMとして」である。
僕は普段、パソコンに向かってなにかしらシコシコ作業をする日々を送っている。当然、仕事や作業ばかりに向かっていると面白くないし飽きる。
だから、作業とお供としてなにかしらの刺激を欲するようになる。つまり、「音楽を聞きながら作業する」みたいな「ながら作業だ」。
ちなみに、リモートワークというか在宅ワークみたいな働き方になって、もう7年くらいは経過しているので、それなりに「ながら作業」のベテランだと思っている。普通の職場では「ながら作業」してたら怒られるからね。
それでは「ながら作業」について僕の経験と知識を授けようと思う。
まず、「ながら作業」にもっとも向いていないコンテンツから紹介する。
最も作業が捗らないのは「アニメを見ながらの作業」だ。
僕はアニメが好きなので、人気作や話題作は見るように心がけているのだが、作業をしながら見るのは絶対にやめた方がいい。
当然だが、アニメに集中して作業が進まない。仮に、脳みそのメモリーをフルに使って作業に集中することに成功したとして、今度はアニメの内容がわからなくなる。
サブスクでアニメを流していると、気づいたらアニメが2話くらい飛んでいて、ストーリーがわからなくなっている。すると、当然わかるところまで戻って見直さなければならない。
「アニメを見ながらの作業」はアニメも仕事もどっちもダメになるのでやめよう。
では、作業の邪魔にならない「ながらコンテンツ」はなんだろうか。
そう「音楽」である。もしくは「ラジオ」でもいい。
アニメと音楽の違いは「視覚情報を使うかどうか」だ。アニメを見ると目と耳が持っていかれるが、音楽だと耳だけで良い。
少なくとも目は仕事や作業に集中できるのでだいぶ良い。
しかし、本格的に作業に集中しようとするなら「音楽」も邪魔になる。
というのも、音楽やラジオの内容を理解するために脳みそのメモリが一定量食われてしまうからだ。
特に、文章やテキストを扱う作業のときは最悪だ。同時に2人の話を聞いて同時に理解するのが困難であるように、作業の文章と音楽の歌詞とを並列処理することはかなり難しい。聖徳太子でもないと無理だろう。
こういう理由もあって、音楽を作業BGMにするのであれば「日本語でなく英語の曲の方が良い」とも言われる。日本語だと言葉として認識してしまうが、英語だとただの音として聞けるという意味だ。
更に良いのが「歌詞の無い音楽」だ。言葉という情報がないので、脳の処理能力に負担をかけない。
とまぁ、こんな感じで「ながら」をするなら、なるべく勉強や仕事の支障にならないコンテンツを選ばなければならない。
じゃあ、どういう環境で作業をするのが最も良いのか?
答えは「無音」だそうだ。
Youtubeには勉強用BGMや作業用BGMというコンテンツが大量にアップされ、気分を上げたり落ち着かせたり1/fゆらぎでα波を出したりできる。
しかし、結局一番集中できるのは「無音」である。つまり、「ながら作業をするな」が正解である。
なにかしながら勉強や仕事をしたい
けど、なにもしないのが最も集中できる
でも、なにか欲しい
どうにかしてよド○えもん!
つ「study with me〜♪」
こうなるのである。
BGMなし、トークなし、しかも他人が自分と同じように勉強を頑張っている様子を見られる。だから自分も集中して勉強に取り組める。塾とか図書館とかが勉強に集中できるのと同じだ。
実際に「study with me」を再生しながら作業してみると案外良い。思考を邪魔する音や情報は無いが、完全な無音ではない。ページをめくる音とか、ペンで書き込むような作業音だけが聞こえる。
ということで、あなたも是非「study with me」を活用して作業をしてみてはいかがだろうか。おすすめ。
とか、そんなくだらない話をしたいのではない。
「study with me」をいくつか見て僕の中に湧き上がった感情を伝えたい。
「study with me」ズルくね?
Youtubeで「study with me」と検索して上位に露出される動画をいくつか見て回ったのだが、2万再生とか8万再生とかされている。
勉強している手元を写しているだけの動画が、だ。
トークはないか、あっても最初と最後のあいさつくらい
編集はないか、あっても時計を表示させるくらい
特別興味をそそられる勉強をしているわけでもない
特別有名人が配信しているわけでもなく普通の学生
これで数万再生だ。
つまり、普通に勉強を1時間して動画をアップしたら広告収入が1万円入ってくるみたいな話だ。
「study with me」ズルくね?
当然、「study with me」をアップしているひと全員が再生回数を稼げているわけではない。
じゃあどんな人の「study with me」が再生されるのか。
答えは「若い女子」である。「study with me」の再生回数が回っているのは、ほぼ女子中高大学生だ。
動画などのビジュアル系コンテンツで最強なのは「若くて見栄えの良い女子」であることは知られている。僕の好みじゃなくて世の中の事実ね。
「study with me」にいたっては顔も声も出していないので、「若くて見栄えの良い女子」どころでなく「若い女子」だ。その一点だけで再生されている。
「study with me」ズルくね?
「そんなにズルいと思うならお前もやれよ」という意見がでるかもしれないので反論しよう。
残念ながら僕は「若い女子」ではない。もし自分が「若い女子」だったら既にやっているだろう。
更に言うと、僕は過去「study with me」的な作業配信をしたことがある。Youtubeのライブ配信だ。 たぶん3〜4年前。
当時は動画時代の盛り上がりを危惧して「ワイも動画できるようにならねば」という意識のもとに、動画編集ソフトの使い方とか配信ソフトの使い方とか覚えようとしていたわけだ。その一環として作業配信もやっている。
そう言えば、まったくフォロワーもついてないアカウントでやったのだが、そのときも合計数十人くらいは見に来てくれたし、コメントまで残してくれる人もいたことを思い出した。ライブ配信は一定の需要があるみたいだ。
で、ですよ。
作業配信をしてみて気づいた致命的なことがある。
なんだと思う?
それは……
「作業内容を映像に映せない」ことだ。
勉強であれば他人に見せても問題ないが、仕事の内容は人に見せるわけにはいかない。もちろん、見せてもいい部分もあるが、作業中いつどこで「見ちゃダメ」な内容が出てくるのかわからないので危険だ。
パソコンの画面を映さず、手元とキーボードだけを表示する手もあるが、ノートになにかメモったりする様子も映るので、ノートに記述する内容は見られたくない。
だから作業配信は厳しいと感じて配信を断念したという経緯がある。というか、キーボードとマウスだけが映された動画に需要ないだろう。
つーわけで、「study with me」を見ながらこの文章を書いていたのだが、ちょっと思いついたことがある。
「study with me」は「若い女子が勉強しているだけ」ではあるが、他にも動画に映っているものがある。
そう、女子の部屋だ。
デスクに置いてある女子っぽい文房具とか小物とか、そういう女子の部屋感が再生される要素となっているのではないか。
となるとですよ。
僕のデスクまわりを女子っぽく仕上げて、それで作業配信すればワンチャン間違って再生される可能性もあるんじゃないか?とか思っている。
幸い、僕の手は男性にしては全然ゴツくなく、たまに女子から「手キレイかよ!」と突っ込まれることもあるタイプだ。ネイルとかしたらバレないんじゃないか。
どうだろうか、いつか試してみたい。
参考のために女子中高生のデスクツアー動画を探して小物を調べるところからだ。面倒くさいな。
「若い女子」強い。
それでは。