休憩所や喫煙所で「しゃがんでいる人」はなぜしゃがむのか？の答え
仕事や勉強の合間に一時席を離れて休憩をすると思います。
昼休みとかまとまった時間をとる休憩ではなくて、5分〜10分程度の小休止ですね。
タバコを吸う人なら一服しに行くでしょうし、吸わない人は飲み物を取りに行きつつちょっとスマホいじるみたいな。
で、こういう休憩のときにどんな姿勢をとっているか？と言うと、普通は立ってるか歩いてるかだと思います。
席を離れてるわけですから、立ってウロウロしてるのが普通かなと思います。
僕ももちろん席を離れる時は物理的に立ち上がいはするんですが、そのあとはだいたいしゃがんでるんですよね。
隅っこの方でしゃがみ込んでいる。
寄りかかれる壁とかあれば最高です。
たぶん全体的にみたら、しゃがむ人は少数派だと感じるんですが、確実にしゃがむ派の人間が一定数いると確信しています。
立ってる派の人としても、周りで1人か2人くらいしゃがむ派の人間を見たことがあるのではないでしょうか？
とまぁ、僕は完全にしゃがむ派の人間なのですが、なぜしゃがむのか？と、ふと自分の行動に疑問を持ったのでその話です。
ちなみに、しゃがむ理由の答えは少し考えたら結論が出ました。
休憩中にしゃがむ理由は「しゃがんでいる姿勢が楽だから」です。
当然休憩中なのでわざわざ辛い体制をとるわけはなく、無意識に楽な姿勢をとろうとした結果としてしゃがんでいるということです。
では、しゃがむ姿勢はなにがどう楽なのか？
真っ先に思いつくのは「足が楽なんじゃないか」という仮説。
立っているよりしゃがんでいる方が楽そうに思えるかもしれません。
しかし、しゃがむのは言うほど足が楽な姿勢ではありません。
膝とか足首の関節をフルに曲げている状態なので、それにともなって筋肉は引き伸ばされているし、関節を折り畳んだ状態で体重を支えてるので血の巡りもよくありません。
なので、しゃがんだ姿勢って5分か10分程度が限界なんですよね。
それ以上続けると立ち上がれなくなります。
つまり、しゃがんだ姿勢は足が楽なわけではないということ。
じゃあいったいしゃがむ姿勢のなにが楽なのか？の答えなんですが、腰から上（上半身）の筋肉が楽なんですよね。
特に体を支える体幹部分の筋肉が楽です。
どういうことなのかを説明していきますが、
デスクワークをしたり勉強したりするときは、上半身が前傾しています。（前方に傾く）
椅子に座っているときは、骨盤が直立しているか後傾（後ろに傾く）した状態で、そこから目の前にある作業を見たり手を伸ばすために上半身が前傾します。
体を折り畳んでいるというか、内側に丸まっている状態ですね。
人の骨格的には「直立で立っている姿勢」か「寝ている姿勢」が基本（デフォルト）なのですが、
そのデフォルトの姿勢から外れて丸まっている状態を長時間続けてしまっています。
するとデフォルトから外れた姿勢を保つために腰・背中・首の筋肉がめちゃくちゃ疲労するという仕組みですね。
仮に立って仕事をするにしても
結局は体の前で手を使って作業するわけなので、直立姿勢と比較するとある程度は前傾して丸まっています。
立った姿勢でもスマホ見ると首が前に倒れますよね。
さて、ここまで言ったら感のいい人はわかると思いますが、
しゃがむと腰から上が真っ直ぐになるんですよね。
しゃがんだ姿勢では、体の前には自分の膝があるので前傾できません。
壁に寄りかかってしゃがむと後ろに倒れることもありません。
なんと、筋力をほとんど使うことなく、真っ直ぐな姿勢がキープ出来てしまうんです。
上半身だけではありますが。
だから、しゃがむ姿勢をとると丸まった姿勢をキープし続けてきた筋肉への負荷が解放されて上半身が楽なんです。
これが休憩中にしゃがむ理由です。
もちろん直立で立っていても同じように骨格が真っ直ぐにはできるんですが、
その状態で例えばスマホでも見てしまったら結局背中や首が前方に丸まるし
疲れてその辺の棚とかに手や肘を置いたりして立つとまた体を丸めてしまいます。
つまり、直立状態はちゃんと意識しないと直立を維持できません。
それが、しゃがむ姿勢だとほぼ意識せずに楽に真っ直ぐの状態に出来るんですよね。
普段あまりしゃがまない人は試してみてほしいんですが、しゃがむ姿勢だと首も下を向きづらいです。
しゃがんだ状態でスマホをいじろうとしても、スマホを膝の上あたりに持ってきて見ることになるので、首も下を向かずに目線が正面を向いたままになります。
だから首の筋肉的にも楽なんです。
ということで、休憩中にしゃがむ派の人はなぜしゃがんでいるのか？
それは上半身が真っ直ぐになって楽だから。
という話しでした。
別にヤンキーみたいにイキってウンコ座りしてるわけではないので、見かけても優しくして下さい。
それでは皆さんも体に気をつけてお仕事頑張ってください。