第1回ノートノベリスト詩詠み会
『願い』
かおを覆うこと
てを清めること
かれと離れること
だれが望んでやるものか
躯ではない
こころが
蝕まれる音がする
厄災よ
ただ揺らめくものよ
この空を
わたしたちの空を汚すな
手をふりまわしても
打ちおとすことのできない
もどかしさよ
この暗い冬のさきに
またいつも通りの
杯と杯をぶつけ合う音が
新たな夜明けを祝う音が
空一面に響きわたることを
白く濁る息を吐きながら
願いつづける
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皆様こんにちはこんばんは平山鳩です。
今回のおみなりしんやさんの企画をうけて、自分なりの願いをイメージしました。
このご時世、第一に思うのはコロナウイルスの収束です。奪われた活気を返してほしいと思って書きました。
普段は短い詩ばかり書いているので、7行×3というのは自分にとって長く感じます。でもたまにはいいですね。定型に縛られたなりの楽しさがあると感じました。
他の方々の投稿も楽しみです。有意義な詩詠み会となることを“願う”ばかりです。
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