リスクを取れ

「リスクを取れ!」と言うあの人は、転んだ時に助けてくれない。

こんにちは、いつもnoteを読んでいただきありがとうございます(^^)

今回お話するテーマは「リスク管理」についてです。


あなたがもしビジネスマンであれば、SNSでのこんな意見を聞いたことはありませんか?

「失敗してナンボ!ガンガン挑戦してリスクを取れ!」

いや〜、強い。痺れますね。

挑戦やリスクを取って突き進んでいく姿勢、起業家やフリーランスの方でこのような発言をする方が数多く見受けられます。

これ自体はすごくカッコいいですよね。


( ^∀^)「おれもカッコ良くなりたい!こんな会社やめるぞ!リスクを取って、挑戦や!」

〜〜〜数ヶ月後…〜〜〜

((((;゚Д゚)))))「やばいやばい!全然生活できない!全然うまくいかないし、借金やローンどうしよう…」


はい。地獄です。

ぼくの知り合いでMLM(ネットワークビジネス)に力を入れるために、会社を辞めて、そこから全く上手くいかずに、途中から音信不通になった方が数名いらっしゃいます。

昨今のフリーランスやブロガーの方をみていると(もちろん素晴らしく努力をされてる方や少しずつ結果を出されてる方もいらっしゃいますが)しばらく経ってからSNSで見かけなくなった方もチラホラいらっしゃいます。

去年の仮想通貨がブームになった時も、仮想通貨にあやかってビジネスしたりMLMをはじめた人、ガッツリ投資した人は軒並み姿をみていません。

そうです。


「リスクをとれ!」と言った人たちは、あなたがもし転んでも助けてくれないのです。

そしてこんな理論が展開されます。

「自分で決めたことなんだから、自己責任でしょ。」

うーん… まあ、そうなんですけどね。

なんだろう、この違和感。

実はこれ、大きな視点が2つごっそり抜け落ちていたんですよ。


・発言者の前と後ろをきちんと理解する

1つ目は、発言者の"前と後ろ"です

( ・∇・)「前と後ろ…?」

そうです。

・前:目的や意図
・後ろ:その人のバックボーン(背景)

この2つをまず考えて下さい。

・前:目的や意図

もし、その人が自分のキャラクターで仕事をしている方(インフルエンサーやブロガー、芸能人やYouTuberなど)であれば、その人は自分の世界観をブランディングしています。

・なんでもバッサリ切るご意見番!

・どんな悩みや相談も真摯に受け止める天使ちゃん

・時代の最先端をいくイノベーター

その人の発言は、本当にその人の本音なのか?原体験はあるか?

これを見極める必要があります。

会社の社長であれば、社員に仕事をたくさんやってもらうため・意識を高くもってもらう意図で発言するでしょう。

学校の先生であれば、クラスがまとまったり、自分のクラスの子の成績を伸ばしたいはずです。


そうやって

「その人の立場であれば、自分は(何がしたくて)なんと言うか?」

を考えてみてください。


・後ろ:その人のバックボーン(背景)

これはその人の意図に無意識に作用するものです。

例えば、その人が地方の中小企業で20年働いていたとします。

「仕事と言うのはな、我慢してお金をもらう辛い作業なんや!」

これは広い世界の中で、日本という島国の中の、地方にある中小企業の、1社員の個人的感想です。

しかし、発言者本人の中では"それこそが世界の全て"になっています。


「リスク取っていけ!」というある若手起業家が言いました。

実はその人の父親はある会社の経営者でした。

その人の「起業という経験」は父親の会社を継いだ時に大きな財産になります。

もちろん一般の方でも貴重な経験にはなりますが、この若手起業家は自分の事業に失敗しても、父親の会社を継ぐという選択が取れるのです。


・大切なのは、むやみに「リスクをとる」ことではない。

そうです。大切なのは、何も考えずにリスクをとることではありません。

大きな視点の2つ目は

適切なリスク管理をすることです。

ヒトデさんという元社畜ブロガーの方がいらっしゃいますが、この人も勢いで会社を飛び出したわけではなさそうですね。

「会社をやめたい…」「学校をやめたい…」

そんな風に考えていると「リスクを取って○○をやめよう!」という言葉が強烈な誘惑になるはずです。

でも、それは「○○をやめたい」という本音が刺激されてるだけに過ぎません。

自分でやめた時のリスクをきちんと考えてみましょう。

【例】ある人が"脱サラして起業しよう"と考えている。

・月々の生活費は最低限どれだけかかっているか

・会社をやめて、万が一失敗したときに雇ってくれるところはあるか

・貯金は現在いくらあるか

・ローンややめた時に発生する支払いはどれだけあるか(年金や住民税)

・副業禁止の会社だったとしても、趣味の範囲でいまから動けることはないか

・もし副業可能なら、脱サラしてまでやる理由はどこにあるのか

このような様々なことを、自分で十二分に考えて行動しなければいけません。

えっ、面倒くさいですか?

この程度のことが面倒くさくて(しかも全部自分のこと)起業したあとうまくできるんですかね?


・「勢い」は最後に踏み出すときだけで充分

このように様々なことを自分で考えて、分からなければ経験者に聞いたり本で調べたりしたうえで、自分で決めてください。

いざ、動き出そう!と決心したときに怖くなると思います。

「やっぱり大丈夫かな…」「まだ準備が足りてないんじゃないか」


そんなときに、カッコいい人たちの発言に背中を押されてください。

「失敗を恐れず、リスクをとれ!」


本日も最後までnoteを読んでいただき、本当にありがとうございました(^^)


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