齋藤璃佑さん2025年卓上カレンダーお渡し会イベントのレポと備忘録
※文章が支離滅裂
はじめに
今日の皆様のレポ見るの面白いですね^_^
— 齋藤璃佑 (@saitoryu616) October 14, 2024
イベントに来てくれた皆様が仲良さそうで
なんだか僕が嬉しくなりました...
今回のイベントに来れなかった皆様!!
卓上があります!!
今回イベントに来てくれた皆様!!
卓上もあります!!
今日のこと思い返しながら寝ます!
ありがとうございました!🙇♂️
初めて参加したカレイべを「特典:ハグ」による大混乱と大沈黙と大反省の中終えた「齋藤璃佑 2025壁掛けカレンダー」発売記念イベントから1ヶ月。齋藤さんの宣言通り卓上カレンダーの発売が決定、それに合わせて発売記念イベントも決定した。
皆様お待たせしました!
— 齋藤璃佑 (@saitoryu616) November 15, 2024
卓上カレンダーイベントの詳細です!
前回のイベントは先着順でチケットが買えなかったというコメントをいただいたので、今回のイベントはオンラインと対面の2日間やります!!オンラインお話し会は抽選ですが、枠を450名まで用意していただいたのでどしどし応募してください! pic.twitter.com/RjyM0BKIod
しかも今回の発売記念イベントは2種類ある。1つは「オンラインお話し会(抽選)」、そしてもうひとつが今回の「対面お渡し会(先着)」だ。
今回、私が2回分購入した3冊券。特典内容は
事前直筆サイン入りカレンダー1部をご本人からお渡し
サインなしカレンダー2部
2ショットスマホ撮影1枚(お客様のスマホをスタッフがお預かりして撮影)
アザーカット生写真1枚(絵柄全1種)
何と、今回は「特典:2ショット」がある。前回が「特典:ハグ」で、今回は「特典:2ショット」。「俳優さんの接触イベント」としての距離感がずっとバグ過ぎる気がするが、何回読み直しても「2ショット」は「2ショット」なのだ。だが、恐らく「特典:ハグ」のような「めちゃくちゃ近距離のイベント」では無いはずだ。
(前々回の「齋藤璃佑さん2025年壁掛けカレンダーお渡し会」イベントのレポと備忘録)↓
少しだけホッとしたが、特典が「ハグ」から「2ショット」になっただけで「普段はテレビの向こうにいる芸能人」に会うにはかなりの近距離と言える。準備をして損は無い。前日に参加する「オンラインお話し会」の計画を立てながら、他にも参考になるようなレポを探すコトにした。
遂に当日
前日に参加した「オンラインお話し会」の50秒間を何とか全力で走り抜いた次の日、ヘアセットをしてもらう美容室まで移動していた時のコトだった。
(前日の「齋藤璃佑さん2025年卓上カレンダー特典:オンラインお話し会イベント(オントー)」レポと備忘録)↓
今回私が参加するのは14時回と15時なのだが、イベント自体は11時から開催されており、その回に参加された方々のレポが流れて始めていたのだ。早速見つけたレポに書いてあったのは、事前に発表されていた通りの4種類の2ショットポーズの選択肢だった。
敬礼ポーズ
グッドポーズ(サムズアップ)
肩組み+ほっぺハート
肩組み+2人でハート
敬礼ポーズは齋藤璃佑さんが今現在出演中「爆上戦隊ブンブンジャー」で演じている「阿久瀬錠」の職業が警察官であるところから来ている筈だ。「グッドポーズ(サムズアップ)」。これは自信が無いが、ブンブンジャーのエンディングで踊るダンスの決めポーズや、必殺技の流れを思い出すと「サムズアップ」があった様な気がする。
確かに私が前日まで調べた大量の2ショットレポによれば、特撮に出演されている俳優さんの場合「特撮関連のポーズ」が選択肢に現れるコトが多く、それ以外では「ピース」や「両手を合わせる」、アイドルの方では「顎の下に両手拳を添える」など個性豊かなポーズが並んでいた。
だが、その下に全ての予想をすっ飛ばす「肩組み」が並んでいた。
「肩組み」。それはお互いの肩に手を回す動作で、接触の向きが前面から横面に変わっただけで、殆ど「ハグ」と同じ距離感のポーズだ。確かに「肩組み」の2ショットレポもあったが、何となく「(自分には無関係だろう)」と思っていたのだ。実際は超絶関係大アリだった。
しかも、そこに加えて単体でも十分メインになる「ハート」が2種類も並んでいる。そもそも「肩組み+ハート」って俳優さんとやって良いポーズなのだろうか?そもそも「片想いハート」以外の「ハート」ってやって良いのか?本当に良いんですか??
ある時は「特典:ハグ」、ある時は「オンラインお話し会特典」が「30秒」から「50秒」に延長、そして今回は「2ショットの選択肢に『肩組み+ハート(2種類)』」。これは自論だが、齋藤璃佑さんの前ではどれほどの計画や準備を立てようと全てが一瞬無に帰すレベルで「何が起こるか分からない」のだ。
しかも前回の「特典:ハグ」は予約開始時点での発表に対して「肩組み+ハート(2種類)」は当日の発表なのだ。心の準備のしようが無い。
ちなみに後から参加者の方のレポで「ポーズは齋藤さんが提案したらしい」というコトも判明した。もう何も分からなかった。
阿久瀬ぬい、あのPARCOの文字が見えますか……あれが今日の私の死に場所ですわ…… pic.twitter.com/tKQLVsK8jJ
— ヒロ (@FlaRed_125) December 22, 2024
だが、どんなにパニックになってもお腹は減る。とりあえず開催場所の最寄りである浦和駅に着き、ケーキを食べてお茶を飲み、化粧室で確認した自分の化粧の濃さに泡を吹きながら必死で薄め、「(前回のように店内でのイベントだろうな)」と想像しながら会場である「タワーレコード浦和パルコ店 4階スペース」に向かい、実際はど真ん中の吹き晒しスペースでの開催だったコトを知り、頭上を見上げ呆然としていた。
![](https://assets.st-note.com/img/1736169639-6l3UjKftpcoFdJXzCWe8QRvb.png?width=1200)
1回目:14:30
とりあえず未だにポーズが決まらないまま列に並び、参加券を受け取った。緊張しながらポーズについて考えていると、前方から少しずつ歓声が聞こえてきた。これもレポに書いてあったのだが、それぞれの回の始まりに齋藤さんから挨拶があるらしいのだ。ヒトの頭の隙間から齋藤さんが見えるか見えない微妙な距離だが、マイクを通さない地声がハッキリと聞こえてきた。
「えー……もう話すこと無くなりました!質問とかある方は飛ばさないように頑張ってください!」
この挨拶で会場中に笑いをもたらした「齋藤璃佑」さんは、毎週日曜朝9:30から放送中、「爆上戦隊ブンブンジャー」で「阿久瀬錠」役を演じている俳優さんだ。
お名前は刀Yの「齋藤」に、瑠璃の「璃」に「佑」で「りゅう」と書いて「齋藤璃佑」。所属は「ユニバーサルミュージックアーティスツ合同会社」。出身は秋田県。生年月日は「2004年6月16日」。身長は180cm(公式情報)。そして第34回『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』でグランプリを獲得された方であり、Twitterの自己紹介欄には「男が惚れる漢を目指して。」と書いてある。何ともめちゃくちゃカッコいいヒトだ。
そんな齋藤さんの挨拶と会場の空気で緊張がほぐれた気がしたが、荷物置き場までの列で、ほぐれた筈の緊張がまた頭の中を埋め尽くしていた。もうぐちゃぐちゃ状態だが、目の前に並んでいた方がスタッフさんに質問をしているのが目に入った。
ここで一瞬冷静になり、「(一応自分も確認するコトがあるのでは?)」と考えてみた。
そういえば、レポの中に「グッズ持てた」様なモノを見かけた気がしたのだ。そんな中でふと「(ブースターを持ちながらハートの形って作れるのでは?)」と思った。
「ブースター」、正式名称「ブンブンブースター」。それは、齋藤さん演じる「阿久瀬錠」と同戦隊オレンジ担当「振騎玄蕃」の共通変身アイテムである。改めて持ってみると、確かに手に収まる。
スタッフさんに「グッズって持って大丈夫ですか?」と確認した所、「手に収まるサイズですよね?持つだけなら大丈夫です。」とのコトだった。ありがたく持って入るコトにした。
撮影の流れについてだが、今回の2ショットは順番待ちの先頭に立つタイミングでスタッフの方に選んだポーズを伝え、スマホを渡して撮影して頂くコトになっている。真剣に悩み抜いた末に選んだのは「肩組み+ハート」だった。
ちなみに、私のスマホカバーには阿久瀬錠のカードが入っている。
警察屋さん……俺、スマホケースを買い換えたんですけど、鏡入れる所があったので「(CD特典の阿久瀬錠のカードも入れられるのでは……?)」って思って試しに入れたら本当に入ったんですよね………何か………何かシンプルにめっちゃ良い感じに入ったんですよね………?????? pic.twitter.com/FFl2L5LWUV
— ヒロ (@FlaRed_125) December 11, 2024
これは軽い気持ちで入れたらサイズ的に取り出せなくなったモノで、スタッフさんがスマホを持つと、カバーの「阿久瀬錠」が入っている部分が見えた。スタッフさんから「あっ」と言う声が聞こえた。それ以上は何も言われなかった。逆にいたたまれなかった。
そんなコトをしているうちに自分の順番が来る。またパニックになりかけたが、私は昨日のオンラインお話し会で学んだコトがあった。それは「挨拶は肝心」と言うコトだ。挨拶さえ上手くいけば最初は多分どうにかなるのだ。
パーテーションで区切られていた空間に一歩踏み出し、齋藤璃佑さんが見えた瞬間、私は思いっきり頭を下げて「よろしくお願いします!」と言った。
試合の様な始まりだが、恐らくきっと多分出だしは上々。そのまま区切られた四角の空間に立つと、スタッフさんが事前に伝えたポーズを齋藤さんに伝えるのが聞こえた。そして、隣に齋藤さんが立った。
ここで考えてみて欲しい。自分の真横に「自分の推しを演じた俳優さん」が立つのだ。「区切り」と言っても足元の線だけで、それ以外は何も無い。本当に真横に立ち、しかも肩を組むのだ。
頭の中は煮えながら溶けそうになっているが、肩組みを選んだのは自分だ。流れを止めるワケにもいかず、スタッフさんとの約束通りに自分の左手でブースターを持ちながらハートを作り、右手を齋藤さんの肩に伸ばした。
だが、問題が起きる。「肩組みが出来ない」のだ。まず、齋藤さんの背中と肩は大海原の様に広い。その為、腕の短い私が齋藤さん肩を組もうとすると「肩組みが出来ない」現象が起きるのだ。
爆上戦隊ブンブンジャー
— 齋藤璃佑 (@saitoryu616) September 8, 2024
バクアゲ28
ご視聴いただきありがとうございました!
俺に玄蕃さんの代わりは出来ない...けど
玄蕃さんが戻ってくるまで、玄蕃さんの分まで戦います!
メットオフ変身嬉しかったです
これからのブンブンジャーはどうなるのか?
最後に出てきた謎の人物は?来週もお楽しみに! pic.twitter.com/2VfpypGAYg
溶けそうな脳内と意識が完全に「齋藤さんの肩に届かない右手」と「ブースターを絶対に"自分が持つ"為の左手」に向き、カメラマンさんが何かジェスチャーをしているのが目に入るが、何が何だか分からなくなっている時だった。
「顔、被っちゃってますよ」
右の方から、朗らかに笑うような声がした。自分では全く気付けなかったのだが、どうやらブースターを持つ手が完全に顔に被っていたらしいのだ。
完全にキャパオーバーだが、何とか「ワッ」「カッ」「サッセン」などと口走った時に何となく横目で見えた眩しい笑顔と鼻の高さは忘れたくない。
手を少し下げながら「(ヤバいマジでミスった終わったそういえば誰かとハートなんてやったコト無かったですね慣れないコトってするモノじゃないですね終わったマジで死んだおしまいだ)」など脳内は大絶叫状態かつ、何故か背中の真ん中が異様に熱くなった状態で撮れた2ショットがコレだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1736090393-RMhlzJ8Tnu3w5tGWKPismxfa.png?width=1200)
(右)自分
満面の笑みの齋藤さんに対し、黒く塗り潰した下にはガチガチに緊張している下手な笑顔があるのだが、肝心のブースターハートは出来ていた。しかも、スタッフさんとの約束通りに左手でガッチリ掴めている。
しかも、肩の部分を拡大すると齋藤さんの手が何となく自分の肩にあるのも分かる。私の手は齋藤さんの肩に届かなかったが、齋藤さんの手は私の肩に届いたのだ。
だが、この写真には少しだけ不思議な所がある。
おわかりいただけただろうか。
「ハートが真ん中に無い」のだ。
冷静に考えれば「誰かとハートを作る時」の理想的な位置は「相手との真ん中」だと分かるが、これまでディズニーキャラと2ショットを撮る時は「キャラと鏡合わせのポーズを取る」か「ピースサイン」で生きて来た私が瀕死の状態で咄嗟に構えた「ハート」はいつもの「ピースサイン」と同じ位置だったのだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1736090685-o1kKhtbMmYUyZrVu5PG9QN8i.png?width=1200)
(右)「誰かとハートを作る時の理想的な手の位置」
その結果、「肩の近くでハートを構える」という謎の姿勢になり、齋藤さんに腕を伸ばして頂く状況になったのだ。恥の多い生涯を送って来ました。自分には、「誰かとハートを作る動作の基本」というものが、見当つかないのです。シンプルに死にたいです。
だが、2ショットが終われば次はお渡し会が控えている。
テーブル前に移動する齋藤さんの後を追うように移動しようすると、カメラマンさんに慌てて止められスマホを渡された。色々緊張しすぎて「あっ、はい、ありがとうございました」と口走った気がするが「アッ、ハッ、ザッス」にもなっていた気がする。死にたい。色んな意味で死にたい。
こうして晴れて死にたがり緊張脳内溶消ハート未経験腕短無様人間(一人称)となった私だが、お渡し会はお渡し会なのだ。テーブル前に着いたら何を言うべきなのだろうか。ブンブンジャーだ、ブンブンジャーの感想を言おう。
偶然にも、その日は齋藤さんが出演されるブンブンジャーの放送日だったのだ。次の回にも参加はするのだが、とりあえず今日はブンブンジャーの放送日なのだ。ブンブンジャーだ。ブンブンジャーのコトを話そう。そう思いながら口を開いた。
その瞬間、テーブルを挟んだ向こう側に立つ齋藤璃佑さんがしっかりと目に入った。その瞬間、本当に脳内に残っていた僅かな何かが一瞬でぐちゃぐちゃになった気がした。
「あの!!今日の!!ブンジャ!!見ました!!雪だるまの!!ぬいぐるみ!!その、物凄く!!めっちゃ!!お似合いでした!!」
会話がキャッチボールに例えられるなら、この時の私はひたすらにボールを全力で投げ続けるピッチングマシンだった。間違いなく世紀の大暴投だ。結構ちゃんと本当に無様すぎて、穴があったら勢いよく飛び込んでそのまま穴の底で死にたくなる程には死にたかった。
だが、それに対して齋藤さんは
「ありがとうございます!」
と、本当に太陽に照らされ輝く満開の向日葵を思わせ、朝の陽に照らされる雪の様な眩しい笑顔で答えてくださった。
この瞬間、死にたがり緊張脳内溶消ハート未経験腕短無様大暴投ピッチングマシン人間(一人称)の頭の中が真っ白になった。そのまま「ザス……」との様な音を喉から出した私は、サイン入りのカレンダー1部を受け取り、そのまま逃げるようにその場を後にした。「ありがとうございました」は言えたのだろうか。私が分からないのだ、もう誰も分からないのだ。
2回目:15:30
Twitterで会う予定をしていた方々とお会いしてから挑んだ15時回。齋藤さんの挨拶は私の緊張のせいで上手く聞き取れなかったが、「本当に話すことが無くなってきた」「浦和もパルコもあまり来たことない(曖昧)」往復しかしていない気がする(曖昧)」「楽しんでいってください!(浦和のパルコを?)」というお話をしていた気がする。
そんな齋藤さんの挨拶を聞きながら、私の中には確固たる目標が生まれていた。それは「肩を組む」コトだ。
1回目に「肩組み+2人でハート」を選んだのは自分だが、「ハート」は齋藤さんに腕を伸ばして頂いてやっと完成した上に、自分の意志で「肩組み」を選んだのに肩が組めなかった自分が悔しかったのだ。
次は「肩組み+ほっぺハート」を選ぼう。そして、次こそは「肩を組んで」みよう。目一杯手を伸ばしてみようじゃないか。
ちなみに、挨拶セレモニーの暫く後でパーテーションの向こうから齋藤さんが突然顔を出すというイベントも発生した。
まってなんか突然パーテーションからワッて出て来られたのですが何何何何何何
— ヒロ (@FlaRed_125) December 22, 2024
驚きすぎて、先ほどまで真っ白だった脳内が一周半くらい横転して悟りを開きかけた気がした。だが、そのおかげで若干落ち着きが出てきた気がする。何か上手く頑張れそうな気がする。
だって、今回はポーズが違うだけで先ほどと同じイベントなのだ。さっきの「死にたがり緊張脳内溶消ハート未経験腕短無様大暴投ピッチングマシン人間」は一回無かったコトにして、先ほどの経験を元に「ただの腕短オタク(一人称)」として挑めばいいのだ。言わば「強くてニューゲーム」状態だ。
カメラマンの方にスマホを渡す時も心なしか余裕を感じていたが、万が一は万が一だ。自分の番になり、パーテーションを踏み越えた瞬間にもう一度頭を下げて「よろしくお願いします!」と口にした。
挨拶は偉大だ。挨拶さえすれば、どんなシチュエーションでも大抵何となく自分のペースを掴むコトが出来るのだ。そうして頭をあげた瞬間、齋藤さんの声が聞こえた。
「さっきぶりで!」
この瞬間、頭の中の全てがフリーズした。
冷静に考えれば、齋藤璃佑さんは人間なのだ。一度会った人間相手に「強くてニューゲーム」なんて適応されるワケが無いのだ。にしても「さっきぶり」??「さっき」??「さっき」って「先ほど」??じゃあ「先ほどぶり」??「先ほど」っていつのコトだ??14:30の回??それのコトを話されている??
そもそも齋藤さんは人間なのだ。服も髪型も変わっていない相手と2時間連続で遭遇したら、確かに何となく「(何か見覚えある?)」になる筈だ。
だが、私はそういう「認識される」事象にまるで縁が無く、何て返せば良いのかも分からない人間だったのだ。中高大学時代の友人ならまだしも、「芸能ゴトに身を捧げる職業を選んだ天上人みたいな存在」の芸能人、俳優さん相手だと余計に分からないのだ。
掴んだペースは一瞬で砂と化したが、ここで流れを止めるワケにはいかない。反射で「ッスネ、ヘッ」などの奇声を出しながら、大人しく四角の区切りの中に収まった。
だが、2ショットなのだ。しかも今回は「肩組み+ほっぺハート」。「さっきぶり」で半分死にかけたがとりあえず一旦置いておいて、目の前の2ショットを頑張るコトにした。
今回の「ほっぺハート」は基本的にハートが「誰かと作る」モノになるのに対して、自分の手を自分の頬に付ければ完成するモノだ。どんなにパニックになろうが、もう顔に被らない。肩組みに集中出来るポーズなのだ。
先ほどの通りに真横に立つ齋藤さんの肩に思いっきり手を伸ばしてみれば、何となくカーブしたふわふわした布に触れた気がした。肩じゃないか?肩なんじゃないか!?肩組み出来たんじゃないか!?
そうして出来上がった2ショットがこれだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1736111255-CnBsY4W6hIZpiDjUXLvT5qfk.png?width=1200)
(右)自分
手は伸ばしたものの、結果として肩に置くことは叶わなかった。恐るべし、齋藤璃佑さんの背中。
ちなみに齋藤さんの手はちゃんと私の肩を組んでいる。確かに、この時感じたのは「(肩を物凄く組まれている!?)」感覚なのだが、改めて自分の肩を見てみると齋藤さんの手は恐らく多分結構かなり大きいコトが分かる。見た目や心意気だけでは無く、手のサイズ感までカッコイイと来た。恐るべし、齋藤璃佑さんの手。
ちなみに、今回も満面の笑みを見せてくれた齋藤さんに対し、黒丸で塗りつぶしている私の顔は、「さっきぶり」で半分死にかけながら肩組みに集中しすぎた結果として物凄くマヌケになっている。やっぱり死にたい。
死にたがり状態で何とか2ショットを終えた頭の中では、列に並びながら「言おう」と決めていたコトが高速でグルグルと駆け回っていた。撮影してくださったスタッフさんからスマホを受け取る時、「ありがとうございます」は言えたのだろうか。これでもし「アッ、サス」とかになっていたら恥の多い生涯どころではない。死にたい。
記憶が無いまま受け取ったスマホを手に、先程のように齋藤さんの後を追ってテーブルの前に立った。気が早回りしすぎて移動中に「あっ、あの、あっ」等と口走っていた気がする。ちょっと死にたい。
ちなみに今回言おうとしたのは「物凄く楽しかったです」「楽しいクリスマスをお過ごしください」「よいお年を」の年末欲張り3点セットだ。
頭の中で何回も繰り返し確認しながら立ったテーブルの前で、改めて目の前に立つ齋藤さんを見た。2回目でようやく見れた目は、物凄く綺麗だった。
そうして口を開いた。
「あの、今回、物凄く楽しかったです!」
「おっ、それは良かった!」
返って来た!?キャッチボールになった!?なったんじゃないか!?
もしかすると、相変わらず私は大暴投ピッチングマシンのままで、齋藤さんが「一度受けた球はどんな球でも打ち返せるタイプの天才バッター」なのかもしれない。どちらにしろこの瞬間、会話が成立した(と思えるやり取りになった)のだ。
あと先日から思っていたが、齋藤さんは「おっ!」の後に一瞬溜めが入る様な気がする。その時の「おっ!」の表情も何か物凄くカッコいいのだ。
だが、「楽しかった」のは本心だ。届かなかったが肩を組めたし、不格好ながらもハートを作れたし、ブースターでハートも作れた。それを伝えられたのだ。もうその勢いで全部言うコトにした。死に物狂いだった。もしかすると、アレが「火事場の馬鹿力」だったのかもしれない。
「楽しい!クリスマスを!お過ごしください!良いお年を!」
全部言えた!!!
何と、予定したことを全部言えたのだ。無言で立ち尽くした前々回を思えば大成長も大成長、特大成長だ。もしかすると「ダッッッッ!!!ヴァッッッ!!!タッッッッ!!!」になっていた可能性もある。だとしたら結構死にたいが、とにかく自分ではそう言えたつもりだ。
あとはカレンダーを受け取るのみだ。だが、目の前の齋藤さんがふと笑顔になったと思うと
「来年もよろしくお願いします!」
という言葉が告げられた。
この瞬間、私の脳内は「(来年……?)」「(来年?)」「(来年!?)」「(来年?!)」と言う言葉で埋めつくされていた。来年?来年って次の年?来年!?
更に、何故かカレンダーを渡される時に頭を下げられていた。「(来年!?)」が頭を埋め尽くしていた私も、反射的に頭を下げて受け取っていた。
「誰かに頭を下げながらモノを渡されて自分も頭を下げながら受け取る」、あまりにも卒業証書状態だが、これは卓上カレンダーお渡し会なのだ。もしかすると卒業証書授与はお渡し会だったのかもしれない。
「来年」が脳内をハイスピードで急旋回、急上昇、急降下、急停止する中、受け取ったカレンダーを手に呆然としながら退場しようとすると、齋藤さんが満面笑顔で両手を振っているのが目に入った。昨日、情緒をめちゃくちゃにされたあの「笑顔」×「両手振り」がまた拝めたのだ。音域を超えた叫び声が出る一歩手前だったが、何とか片手を振りながら逃げるように逃げた。
カウンターで残りのカレンダーとブロマイドを受け取り、荷物置き場から荷物を取る間、「来年もよろしくお願いします!」が頭の中を駆け回っていた。
もちろん、「よいお年を!」の返しの「来年」だとは分かっている。社交辞令を受け流せる程には社会人経験を積んだ自負もある。だが、それでも「来年」という言葉が嬉しかった。「来年も応援して良いんですか?」という気持ちになったのだ。
スーパー戦隊の新作発表PVで気絶する演技(1:15~1:17)を見て、何となく「(このキャラめっちゃ"推し"だ……?)」と思い、そのまま俳優さんについて調べ、表示された「生年月日:2004年」の情報に大横転してから1年弱。
本編で「阿久瀬錠」について何かあったり、「齋藤璃佑」さんの投稿を見る度に一喜一爆してTwitterで自己満足の文章を練り上げて呟いて暴れたり、Gロッソで「ブンブラック」のカッコよさを楽しんだり、サマステ(夏に開催されるテレ朝のイベント)に参加したり、夏映画の舞台挨拶に参加したり、齋藤さんの壁掛けカレイベで「特典:ハグ」を経験したり、齋藤さんの卓上カレイベでは「特典:オンラインお話し会」に参加したり、今回の「特典:2ショット」では「肩組み」(肩は組めていない)も経験した。そのどれもが心の底から本当に楽しい1年だった。
その一方で年下の俳優さんを応援するコトについての少しの後ろめたさ、罪悪感が心の何処かにあった。「これってオタク以前に人間としてどうなのか?」と思う自分がいた。
勿論、それに対する免罪符とまでは考えていない。だが何となく、「この先も応援して良いんだ」と思えた。齋藤さんの言葉が心の中でじわじわと広がっていった。本当に嬉しかったのだ。
たった一言で、こんなに嬉しくて楽しい気持ちにさせてくれる齋藤璃佑さんって、見た目や心意気は勿論だが、絶対にめちゃくちゃにカッコいいヒトなのだ。本当に凄いヒトなのだ。
願わくば、齋藤璃佑さんがこれからもこの世界で大活躍されますように。この先の人生で何が起きようと、あの笑顔に影が落ちてしまうコトが一瞬でもありませんように。いや、正直、少しだけダークな感じの役を演じているのを観てみたくないと言えば確実に嘘になるかもしれない。
それならば、この先の齋藤璃佑さんが選び進む人生にあらんばかりのご多幸がありますように。齋藤さんを照らす光が、いつまでも輝き続けますように。そう祈らざるを得ない。
去年のイベントのレポなのに年を跨いでしまいましたが、めちゃくちゃに楽しいイベントでした!!今回のイベントを企画、運営して下さった方々、本当にありがとうございました!!心の底から楽しくて忘れられないイベントになりました!!齋藤璃佑さん、本当にありがとうございました!!
そして、今年もよろしくお願いします!!!
あらかたリンクまとめ
齋藤璃佑さんのX(旧Twitter)
齋藤璃佑さんのInstagram
齋藤璃佑さんのTikTok
JUNON TVの齋藤璃佑さんページ
齋藤璃佑(2025年1月始まり卓上カレンダー)(楽天)
齋藤璃佑(2025年1月始まり卓上カレンダー)(Amazon)
番外編:「野生の齋藤璃佑さん」、もしくは「サプライズ齋藤璃佑理論」
事前に買っていた2回分の参加権を使い終え、言いたいコトも言えた。しかも、どうやら来年も齋藤さんを応援して良いらしい。
晴れやかな気持ちで事前に会う予定だったヒト達と合流し、それぞれの2ショットの感想を話している中で、それぞれが持ち寄った「阿久瀬錠」のぬいぐるみを撮影するコトになった。気分は完全にオフもオフ。完全感覚Twitter。軽く談笑しながら、ぬい撮りの為に移動した時だった。
「こんにちは皆さん!」
そんな言葉と共に、誰かが背後ギリギリを駆け抜けていくのを感じた。正直言うと「(たまにこういう感じでヒトのギリギリを走るヒトっているかも……??いるか……??)」と感じるくらいの近さと速さ。実際そう思ったし、実際思い過ごそうとした。
ただ、ほんの少しだけ違和感を感じた。その「こんにちは皆さん!」の声に聞き覚えがあるような気がしたのだ。そもそも他人の近くを全速力で駆け抜けていくヒトって「こんにちは皆さん!」って言うのか?そう考えた瞬間、近くで歓声に似た悲鳴が聞こえた気がした。
衝動的に振り向いた時にはあまりにも見覚えのある衣装が、パーテーションに向かって綺麗なフォームで走っていくのが見えた。齋藤璃佑さんだったのだ。
なんかよくわからない。もう本当にわからない。ただ、この時頭にあったのは「『キャーッ!!』て言わなきゃ!?」の感情だった。
私の最推しのアイドルは番組の企画で学校などにサプライズ登場する時に、よく「キャーキャー言われたい」というコトを口にしていた。じゃあ、今回がそのシチュエーションなんじゃないのか??何となく「キャー!」は言った方が良いんじゃないのか??と言うか、それ以前に私はこれまで「芸能人に遭遇する」と言うコトに全く縁が無い人生だったのに何で今日!?今日ずっとこんな感じなんですか!?齋藤さんがダッシュで真後ろを通ったんですか??何で走っているんですか??走りたくなったんですか??齋藤さん??齋藤さん!?
完全に油断した状態で意図しない近距離イベントを迎え、脳内がキャパオーバーになった結果、口から出たのは「えっ!?」だけだった。死にたい。
ただひとつ言えるのは、この先「突然憧れのあのヒトが登場!」系のドッキリを笑えなくなったというコトだ。
私はそういうドッキリを見る度に「会えて良かったですね!!」と思うと同時に「(気配くらいは感じ……感じない……かも……?)」の感情になっていたが、実際に体験して初めて分かった。「気配も何もかも感じたけど、まさか齋藤璃佑さんだとは思わない」のだ。
実際はドッキリでは無いし、野生の齋藤璃佑さん(?)が全速力で駆け抜けていっただけなのだが、だが、本当にあの瞬間に「こんにちは皆さん!」の声が聞こえて良かったと思う。
我に返った瞬間、先ほどまで談笑していた数人が一瞬で「幻覚??」「怖い怖い」「待って」「何で走ってたんですか?」「怖い」「背中当たった、当たったかもしれない、当たった?」「走りたくなったんですかね??」「何マジで何」「どういうルート??」「ヤッバww」と蹲り、悲鳴をあげ、パニックになった。まさしく小さな阿鼻叫喚だった。もしかすると「サプライズ齋藤璃佑理論」(不意打ちで齋藤璃佑さんが近距離を駆け抜けていくと全員ワケが分からずパニック状態になって目的を忘れる)だったのかもしれない。
小さな阿鼻叫喚が収まった頃に、「とりあえず幻覚で終わらせない為に、今ここにいる全員で記憶が鮮明なうちにTwitterに呟こう」という話になった。その間も「野生の齋藤璃佑さん???」「何で走っていたんですか??」「背中」「『こんにちは』?『こんにちは皆さん』?」「背中……?当たった……?」「本当にどういうルートで来たんですか?」「えっ……何……どういうルート……?」「放し飼い?」など、全員がうわ言の様に呟きながら「野生の齋藤璃佑さん」との遭遇をTwitterに呟いていた。
そんなこんなで呟き終わった後、また何人かとお会いする為に移動したのだが、その場所がちょうど16時回の挨拶が聞こえる場所だった。全員が先ほどの阿鼻叫喚を一旦忘れて油断した時のコトだった。
「誰ですか『野生の齋藤璃佑』って言ってる人は!ちゃんとエゴサしてますよ!」
再びの阿鼻叫喚。まさかイベント開始数分前にエゴサしているとは夢にも思わない、シンプルに死にたい。勿論、あの瞬間あの会場にいた方々全員が呟いていたと思われるが、それはそれとして阿鼻叫喚は阿鼻叫喚だった。
確かに「齋藤璃佑」さんは「本当に何が起こるか分からない人間」だが、それにしたって何が起こるか分からなさ過ぎでは??????
お会いする予定の方々を待ちつつ、お互いの阿鼻叫喚を落ち着かせながら談笑していると、いつの間にかお渡し会は終わりの時間を迎えた。
齋藤さんが最後の挨拶を終え、飛び上がりながら両手をブンブンと振って帰るのをその場にいる全員で手を振りながら見ていると、「(やっぱりさっきの齋藤璃佑さんって幻覚だったのでは?)」という気持ちになって来ていた。だが、実際に全員で呟いたツイートがあるので幻覚じゃないのだ。
確かにあの瞬間、パニックにも阿鼻叫喚にもなったし、感情はしっちゃかめっちゃかになった。後にも先にも誰か1人の言葉であれほど動揺したり、その言葉に嬉しくなったり、その行動で混乱したり、その言葉にまたパニックになったり、あれほど感情をぐちゃぐちゃにされる日もそう無いと思う。
阿鼻叫喚は阿鼻叫喚だったが、心の中ではよく分からなさ過ぎて面白くなっていたし、実際少し笑った自分もいた。「俳優さんと遭遇」という経験が一度も無い自分としては、初めての遭遇がこんなに楽しいエピソード付きの思い出になるとは思わなかったのだ。
願わくば、こんなに楽しい思い出をくれた齋藤さんのこの先の人生が、楽しくて仕方ない思い出で溢れますように!!
おしまい!