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6.ふくろうの鳴き声

午前中は大雨と雷だった。午後からは晴れて作業をする。
















澄み切った青空、今日の夜は月が綺麗に見えるだろうと思った。緑の色が日々濃くなっていく。冷たい風はまだ吹いてるが、それでも鳥のさえずりが心地よい。

歩いていたら、冬を越えられなかった動物の頭蓋骨があった。おそらくタヌキだろう。真っ白な雪原の中、雪に埋もれて動けなくなり、うずくまったまま死をむかえたのだろう。やがて緑が骨を飲み込んで消えてなくなる。
自然は飲み込めるものならば、なんでも飲みこみ懐に入れる。









月が美しかった。光が夜空の隅から隅まで照らしていたが、まだ星々を消すほど強くはなかった。

月が沈んだ時点で、また撮影したいと思う。星の姿をまだ見ていたいのだ。








すぐ近くでふくろうの鳴く声がした。その声を聞きながら、カメラのシャッターを押した。








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