「孫子の兵法」現代超訳バージョン #1
clubhouseで話した、孫子の兵法の話。第1章のおおまかな超訳。
孫子は「戦争」の本だと思われがちだけど、実質は大局的なマネジメントの本だと思う。1章1行目から、戦争よくないって書いてあるし。2章3章も、「ダルイし面倒だしお金溶けるし、マジ戦争は勘弁だわー」みたいなオーラが満ち溢れてる。
そんな孫子とかしっかり読むと、ソフトバンク(ヤフー)の打ち手とかが、すごい理解しやすくなるので、万人におススメ。
1章:マジで戦争やるの?その前に、ちょっとよく考えようぜ編(計偏)
1-1
俺的には、戦争ってシャレにならんぐらい、おおごとなんよね。
人がバンバン死ぬし、組織もなくなっちゃったりする。
深く考えずにノリでやるの、マジでよくない。
だから、やる前にメチャンコ検討したほうがいい。マジで。
特に大事な5つのポイントをフレームワークみたいので検討して、敵と俺らどっちがいい感じか、しっかり比較する。んで、勝てそうなときだけ戦う。
特に大事なのは、「道」「天」「地」「将」「法」の5つな。リーンキャンバスとかSWOT分析っていうの?そういう感じで、全方向から洗い出して考える。
1-2 道天地将法
「道」っていうのは、社長と社員の意識しっかり統一されてること。ミッションとかビジョンとか、そういうアレ。しっかり意思が共有されてれば、辛いときでも頑張れる。
「天」っていうのは、大きな外部要因。特にグローバルトレンドとかメガトレンドっていうの? 時代の流れとかテクノロジーの流れとか、季節とかそういうのな。いわゆる天の時。
「地」も外部要因なんだけど、もうちょっと地勢的なやつ。どこの国で商売するかとか、どの業界で商売するかとか。業界ルールとか、あと駅前なのかとかそういうの。いわゆる地の利。
「将」ってのは、自社のマネジメント層の質な。頭いいとか、分析できるとか、信用できるとか、巻き込み力あるとか、つまりイケてる奴が集まってるか。
「法」ってのは、自社のガバナンスとかロジスティクスとかそういうの。人事しっかりしてるかとか、指揮系統や組織運営できてるかとか。
まぁ、この5つがマジ大事ってのは、みんな知ってるだろうけど… ぶっちゃけ、ちゃんとできてる人は強いし、理解してない人は失敗ばっかする。
なんで、イケてるやつはこの5つのポイントを、以下みたいな7つの点で、敵味方でどっちができてるか比較して考えるんよ。
・どっちのリーダーが、部下を掌握してるか?
・どっちのマネジメント層のほうが優秀か?
・グローバルの趨勢や、業界の構造はみたいな、外部要因は、どっちに有利な感じか?
・どっちのほうが、強いチームを作り上げてるか?
・個々の社員の能力はどっちのほうが高いか?
・人事評価制度とかガバナンスはどっちがしっかりしてるか?
こういうのをチェックしとけば、俺ぐらいになると、戦う前に勝敗がわかっちゃうんだよね。
1-3 アドリブのテクとか後でいいから
こういうのやってくれるなら、マジ絶対勝つから。仕事頑張るわ。
っていうか、こういうのやらないなら、俺マジで辞職しますわ。だって負けるもん。
こういう計算で、まず絶対勝てる状況だけ見定めて勝負して、そこにダメ押しとして、現場でイケてるアドリブを乗せるわけ。すごい計略とか、逆転の戦術とかファンタジーだから。そういうのに頼らないの大事。
実際の現場とか、蓋をあけてみないとわからんから、あんま事前計画しても無駄っていうか、そういう現場のアドリブ対応に頼るのは、よくないと思うんだよね。
だから、すげぇ計略とか、そんなことアレコレ考える前に、絶対勝てる状況だけ勝負をしような。そっちのほうがマジ大事。
1-4 ぶっちゃけ細かいこととか予測できんし
ていうか、勝負事は相手との駆け引きあるから、現場ではアドリブがすごいわけよ。
だから状況に応じて、出来ることは出来ないように見せたいし、近いとこにいても遠くにいる感出したいし、相手が欲しがってそうなもの垂らしてトラップ置いたり、相手がグダッてたら押し込むし、相手がやる気満々のときはスルーしたり、逃げ回ったり、予想してないとこめたり、
こういうのはさ、アドリブなんよね。だから、勝つことは事前計算できても、どう実際に立ち回るかの細かいとこまでは、その場になんないとわからんよね。
1-5 事前に勝ちを確信するのが大事
そんなわけで、実際にバトル前に勝ちが確定すんのは、事前のチェックでメッチャ有利だって知ってるからなんよね。
逆に事前チェックでメッチャ不利ってわかってれば、戦う前から負けるとわかる。
勝ち目が多けりゃ勝つし、少なければ負けるわけ。勝ち目がないときゃ、負けるしかないってあたりまえっしょ?
そんなわけで、戦争するまえにこんなノリで、ガチのチェックをしちゃうから、俺ってばやる前に勝敗がわかるわけ。
by 孫子
続く…