StableDiffusionの水彩拡張を作りました
水彩画に特化したStableDiffusion拡張(LoRA)を公開しました。 HuggingFaceからダウンロード可能です。SD Ver1.5 / 2.1用です。
HuggingFaceで公開。
全部パブドメ画像でトレーニング
こちらのLoRAは、1900年台までのパブリックドメインの絵画でトレーニングしました。約500枚の絵画を、目で品質検査し1つ1つハンドピックで集めました。
作家名は未使用
なお「特定の画家の画風をコピーすることには、まったく興味がない」ので、学習データに作家名は含めていません。↑の絵はT.W.Turnerを、↓の絵はRembrandtを指定してますが、ほぼガン無視されているのがわかると思います。
これは自分のAI運用のスタイルが「自分の筆や画材を作ること」という方向のためでもあります。むしろ作家名があると、その作家の表現に縛られるのであえて外してます。
作家名でとりだせない分、潜在空間がエンタングル(もつれてる)な感じなので、各人が工夫してオリジナリティのある絵を模索できる(はず)です。
LoRAの使い方
Automatic111のLoRAの使い方そのものは、こちらなどから。
https://note.com/mayu_hiraizumi/n/n384dca862ba2
基本的な使い方
描きたい被写体に応じて、ウェイトを0.2 - 1.0ぐらいのレンジで調整してください。(アニメ絵とか1900年台にない概念は、ウェイトを少なめにする)。写実系の水彩もウェイトを少なめにするほうがよいです。
一般的な水彩画
いわゆる水彩画は、watercolor paintingというキーワードを、プロンプトの先頭にいれてください。
印象派絵画
あわせて impressionism というワードで、ある程度まで印象派っぽいタッチも対応可能。印象派にすると、物体の形状がラフになるので、そこは detailing や photorealistic などのタグでバランスを取ってください。また dramatic lighting といったタグも印象派の特徴を強く押し出します。
ペンタッチの追加
いわゆるスケッチ系のペンや鉛筆タッチを追加したいときは、あわせて drawing というタグを追加してください。
今後の予定
需要とか情熱があったらば、表現の幅を増やしていきたいと思います。(誰かデータセット作るの手伝ってください)。
表現主義(Expressionism)への対応。
現実主義(Realism)への対応。
野獣派(Fauvism)への対応。
シュール・レアリズムへの対応