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【散歩】早稲田松竹と都電荒川線

早稲田松竹とは高田馬場にある名画座で、2本立て1300円で見ることができる。昔から早稲田松竹が好きで、上映予定をチェックしてはいつ観に行こうか計画を立てている。
去年は、今敏監督特集が組まれたときに絶対混むと思って朝8時過ぎに着いたのに、それでも夜の回まで買えなかったことがある。時々爆発的に混むし、窓口でしか買えないのでどえらい行列が早稲田通りに出現する。

今回行くことにしたのは女性を主人公にした韓国映画、「はちどり」「82年生まれ、キム・ジヨン」の2本立て。土日は結構早めに売り切れはするだろうくらいの混雑を予想したら大体そんな感じだった。

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本当は10時から2本見るつもりだったが、二度寝をかまして間に合わなかった。かんたんに朝ごはんを済ませ、軽く仕事して、最低限の身なりを整えて出かけた。大体の人が2本立てで見るので2本目から入れる可能性は低い。15時頃からの3本目から2本立てでの観賞を狙う。

めっちゃ混む日は前述の今敏特集まで行かずとも、販売開始時刻よりだいぶ前から列が組成されることがある。最初の一人が並ぶとあれよあれよと列が延びがちだか、一旦販売開始時刻の1時間半弱前に様子を見てみるとまだ並ぶ人はない。

時間に余裕があるので、近くで軽く仕事する。少し高田馬場駅方面に歩いた場所にフレッシュネスバーガーがあり、その二階の元喫煙席エリアに入って右奥角にコンセントが二口あることを私は知っている。
ベーコンオムレツバーガーとレモンクランベリーソーダをお昼ごはんにいただきながらパソコンを叩く。ディスタンスもよく取られていて快適。あとここはめっちゃくちゃ混むということが少ない。常にそこそこな混雑なのもお気に入り。

販売開始の30分前に戻るとぼちぼち列ができていた。無事まぁまぁいい席を確保できた。このならぶタイミングの塩梅は早稲田松竹に慣れるしかない部分もあるが、公式ツイッターは非常にきめ細かく混雑状況を発信しているので参考にしていただきたい。だいたい土曜日が初日なので、翌日の日曜日も同じような動きになる。土曜はTwitterで様子を見て、日曜に見に行くのがおすすめ。

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映画まで2時間くらい。仕事してもいいけどちょっとやったし、このあともやるし、あとこの日は初夏か?ってくらいの陽気で突き抜けるような青空だった。近場で歩こう。片道30分くらいでいける散歩スポットを考えたところ、飛鳥山公園が思い浮かんだ。

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王子駅からすぐの場所にあるが、高田馬場からならJRで大塚駅に出て、もしくは学習院下まで歩いて都電荒川線に乗ると結構すぐ行ける。
桜の名所として有名だけど、今の時期ってどうなんだろうか。プラプラと歩きに行くことにした。

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飛鳥山公園はその一帯が横長な丘になっている。ぽこっと山がある感じ。入口の看板に渋沢史料館と書いてあることに初めて気付いた。最近大河が始まったあの方である。埼玉の人じゃないの?てか絶対混んでんじゃん?

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いや、混雑の理由は渋沢栄一じゃない。普通に北区にお住まいのみなさんが遊びに来ている。どこまでも続く子ども乗せる仕様のチャリ。こんな人気だっけ、てか北区子ども多くない?確かに王子辺り住みたいけどさ。ちょっと多すぎ、結構な密空間。

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入口の看板にもあったが、公園には3つの博物館がある。そのうちのひとつ、北区立飛鳥山博物館は大河ドラマ館になっていた。今年いっぱいやってるらしい。
人がすごそうだったから退散したけど、大河見てまた来たいな。

飛鳥山、これまで意識してなかったけど渋沢栄一が過ごした地だった。無知だった…空襲でも燃えなかった青淵文庫など史跡もある。

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渋沢栄一はここに人を招いたとき、庭を歩きながら話したらしいけど、この溝を歩いてたらしい。かわいい。身長150cmだったらしい。かわいい。

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園内にQRコードのついた看板がいくつかある。これを読み込むと、橋本愛(大河ドラマで渋沢栄一の奥様役)が案内してくれる。この方の声がすてき。情報もいいけど、橋本愛に案内されるというのがいい。北区ナイスプレー。

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桜並木は、まだつぼみはかたく閉じていて見た目は寒々しかった。ぼちぼちつぼみがゆるんでくると開く前から枝はほんのりピンク色に見えてくるはず。

飛鳥山公園の桜は有名でも、ある程度ゆとりを持って見れた記憶があった。でも、今日の混みようを見るとそうもいかなさそう。渋沢栄一の展示もあってので、コロナさえ落ち着けば都内の方の土日の行楽にはうってつけこの上ない場所になるだろう。

そのあと早稲田松竹に戻り観劇。
はちどりは学生の女の子が主人公で、学業に厳しい親、うまくいかない兄弟関係、友人との諍い、恋人とのいざこざなど、様々な葛藤の中で過ごす様子が丁寧に描かれている。色々思い出してなんだか一緒に生きづらさを感じた。時々見たい、3年に一回くらい。

82年生まれ、キム・ジヨンは韓国のベストセラー小説が原作の有名な作品だが、非常になんかこう重たい。私の世代もあるかもしれないが。ただ旦那さんがイケメンでいい人でよかったし、現実はもっと厳しい場合が多い気がする。俳優さんの名演で見られる感じだし、韓国的にはリアルすぎてしんどいと思うし、日本にも近い部分はたくさんあって、考えたいときにはいいかもしれない。考えたくないときは断じて見てはいけない。そんな感じ。でも、見られてよかった。

よく動いた日でした。たまにはアクティブな1日もあり。

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