「何もしない時間」という至極の贅。沖縄移住に向いている人が共通してもつ「人生観」について。
「変化を楽しむ」というのは素晴らしい。
生きていると変化することって言うのが常というか、何も変わらないものっていうのは少ないなと思う。
諸行無常っていう言葉が仏教にもあるように、変わらないものはないと。
僕はよく、生きる上での究極の贅沢は「何もしないでいいこと」というのを言っています。これは、何もしないでも今の生活を続けることができることを指しています。現代で、なにもしてない瞬間ってめっちゃ少ないと思うんですよね。いつもなにかタスクがあって、なにかに追われていて、何かを考えていて。だからこそ、身体的にも思考的にも何もしないで済む状態は贅沢だと。
これを考えたとき、「何もしないことを贅沢だ」と思うことができる人は沖縄に住むことに適しているだろうなと思いました。要するに沖縄移住に向いているということ。
沖縄に住んでみてわかったことは、いい意味で「刺激がない」「することがない」っていうこと。大きなテーマパークがあるわけでも、最新のトレンドを抑えたショッピングモールがあるわけでもない。壮大な自然と、最低限の現代文明があるだけ。
その環境が僕は大好きなんですよね。なんでかというと、それこそまさに「何もしなくていい」という時間を作ることができるからなんですよ。休日になると、コーヒーと椅子をもって海に行き、日陰に座りながらコーヒーを飲んで音楽を聞く。海を見てぼーっとする。居眠りしたり。
やはり何かをすることを目的とした施設や環境があると、自然と人間お金を使って何かをするんですよ。刺激や変化を求めて。それが好きな人は別にそれでいいと思うんですけど、そういう人が沖縄に移住すると結構辛いだろうなと思うんですよね。
沖縄に住むということは、それは過剰な刺激から離脱するといってもいいこと。「何もしない」という時間を楽しめて、リラックスできて、これなら毎日でもできそうだと思えるのであれば、沖縄に住むことをおすすめします。この島は、島全体がそれができる環境になっているからです。
刺激や変化を求めて生きることも悪くないでしょう。楽しいでしょう。でも、僕はその生活はできません。変化は求めなくても必ず起こるし、刺激だってそうです。むしろ「何もしない瞬間」は自分から作りにいかないとできないような時代と発展の中に生きていると感じる。だからこそ、僕は意識して「何もしない」をするようにしています。
「若いうちはもっと激しく生きろ!」なんてことを言われることもありますが、そうしたい人はそうすればいい。
僕は、のんびり生きます。
沖縄おいで~