11月9日(木):新たなマネジメント指標を追加
本日は自社が運営するスクール制の小型フィットネスクラブに関する話を少しばかり。
各クラブでは従来のマネジメント指標に加えて、10月以降の下期で新たに意識をすべき指標を追加しました。
具体的には以下の2点です。
「充足率=クラブ全体の延べ利用回数÷理論利用回数(種別ごとの最大利用回数)合計」
「付加価値額=種別ごと延べ利用回数×1回基準単価(種別ごと)の合計額」
10月を終えて先の指標を見ると、それぞれのクラブの状況や会員種別(利用コース)ごとのお客様の動向が、より掴みやすくなったと思います。
私たちが運営する小型クラブはもともと退会率の水準が一般的な大型総合フィットネスクラブや24時間ジム、パーソナルジムなどに比べると極めて低い水準にあります。
それでも現状に満足をしたことはないし、むしろ改善すべき点へのフォーカスが強いですね。
いつでも自由に、何回でも好きな時に利用ができる大型総合クラブや24時間ジムのようなところでは、1ヶ月あたりの規定の利用回数という概念はありません。
でも私たちの小型クラブはあらかじめ通う曜日や時間を決めてもらうスクール制なので、規定回数に対する利用率(最大利用回数に対する充足率)を明確に可視化できる点が大きな違いです。
これまでも前述したような自分たちの運営形態の特性にもとづいてマネジメント指標をアップデートしてきましたが、今回もその一環になります。
小型クラブはすべてのお客様の顔と名前が一致する状態で個別把握もできているので従来もお客様個人別の月次の利用回数などはその推移を目にしていました。
それでも種別ごと、クラブごとに前述した指標を捉えることで、個別事情を除いた状況の把握や比較がしやすくなったのは間違いありません。
もちろん、それに伴って課題も掴みやすくはなりますね。
1つ目の指標である「充足率」は当初に想定していた以上に現状の各クラブの数値が高かったので、目標設定する数値も早速に引き上げました。
ただ、小型クラブの場合は大型総合クラブなどと違って数字から入って数字をつくるアプローチは馴染みません。
小型クラブの現場は「定性が定量をつくる」し、「定性が定量に先立つ」からです。
お客様との接点である接客や指導といった本質的な部分で地道に改善を重ねることが、一番浮き沈みのない中長期的な結果につながるので、今回の指標で見えてきた課題も含めて小さな改善を重ねていきたいと思います。