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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論819」

皆さん こんにちは アバター近藤です。
「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。
「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第37号(2008.7.25発行)「フリーウェイトの新たなる展開」3~※名称等は当時、一部文章省略

より詳細な判断ポイント

フリーウェイトは歴史の長いアイテムであるために、購入する側は、作りの良さ、耐久性、安全性、使いやすさ等について、一定以上の品質が保たれているものと考えがちであるが、こうした項目についてもきちんとチェックすることが必要である。

パワーシステム社では社内の品質マネジャーが安全性テストを行っており、それにパスしたアイテムだけを販売している。
同社のハバード氏によれば、鋼鉄製のウェイトであればメーカー間のバラツキはあまりないが、ラバーのモデルでは大きな違いがある場合もあると言う。

毎年6~8軒のクラブを新規オープンし、3~4年に一度のペースで既存店のフリーウェイトを買い換えるイクイノックスでは、フリーウェイト購入にあたり、過去に購入し使用した同一ブランドの機能面・外観面における耐久性を参考にした上で、クラブの内装との相性を考慮すると言う。
タウンスポーツインターナショナルのトレーナー氏は「フリーウェイトはすっかりモダンになりました。一昔前のフリーウェイトは、見た目上、地下牢を彷彿とさせるようなアイテムでしたが、最近はデザインがモダンになり美しくなりました。見た目も洗練されてきましたし、使い心地も大きく向上しました」と語る。

同氏が特に評価するのは、グリップの持ちやすさ、ラバーや柔らかいコーティング素材の使用、カラーの豊富さ、カスタマイズの選択肢の豊富さである。
「アイアングリップ社がパイオニアとなって、プレートウェイトとハンドル型のグリップという組み合わせを広めましたが、これは今や業界標準となり、今日では各社が様々なバリエーションを出してきています。またプレートウェイトを使ったエクササイズ自体が、エクササイズの1カテゴリーにさえなっているとも言えます」と同氏はコメントする。
同氏は特に、見た目の洗練、音の静けさ、安全性という点で、ラバー素材やソフトなコーティングが施されたプレートやダンベルを高く評価している。
こうしたアイテムを使うことで、フリーウェイトエリアをソフトでアプローチしやすい空間に演出できるからである。
同氏はまた色の効果についてこう語る。
「タウンスポーツインターナショナルでは、数年前パールホワイトのベンチをフリーウェイトエリアに取り入れましたが、これが利用者の裾野拡大に繋がりました。黒いベンチは、学校やトレーニングルームなどのシリアスな場には相応しい色だと思います。でもより幅広い層にアピールするには、色や形を工夫することが大事です。」
同社では、鋼鉄製のウェイトについても、陶器のように見えるコーティングを施したアイテムを導入している。

~ここまで~

24時間ジムやパーソナルトレーニングジムの中で、延床面積が小さめのクラブは、他の業種のように1テナントとして入居することがあります。
その際に問題となるのが、フリーウェイトエリアでダンベルを落下させる際の衝撃や音に対するクレーム(室内・室外問わず)です。

実施している当人以上に周りは気になるもので、デザインや色といった空間演出も大事ですが、その雰囲気が与える影響も無視できません。
そのようなジムに勤める方から、クレーム対応やもめ事対応の仕事ばかりしていると聞いたことがあり、快適に利用しやすい環境作りの大切さを改めて感じるところです。

お読みいただきありがとうございました。

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